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【記録】2023夏の旅行記〜グランピング初心者レポート〜

タイトルの通り!
今年の夏は、千葉県富津市にあるマザー牧場が運営するグランピング施設に行ってきました。

幼児を連れての旅行は、行き先選択にいつも迷うが、ここが大当たり。
ファミリー層はもちろんだけど、友人同士などでも相当楽しめる。

珍しく旅行でテンションが上がったので、
以下、写真多めで記録に残します。

まず、クラブハウスではウェルカムドリンクが出てくるし、ノンアルコールのサングリアが美味しすぎて、この時点で株価急上昇。
息子にはアップルジュース。

宿泊施設はテント型とドーム型の2種類

私たちは、ドーム型の方(→この写真だと右側)。
どの施設にも、カーテン付きのバーベキューテント(写真だと三角屋根)が併設。

部屋は7畳くらいのサイズ感かな?
清潔感があるベッド

モンゴルのゲル(中国式のパオ)みたいなイメージ。エアコンは効いてるし、冷蔵庫の中は充実はしてるし、めちゃくちゃ快適。

ただ、トイレは共用で別棟。
お風呂はトイレのある棟にあって、浴槽無しのシャワーのみ。
でも、グランピングだとこれが標準なのかな?
湯船に浸かりたい人は物足りないかも。

ペチュニアの改良種、「桃色吐息」が見頃
早朝は空気が澄んでいて、より彩り鮮やか
こちらはコキア

事前学習を全くせずに行ったため、こちら2つの景観には圧倒した。
「桃色吐息」と聞いて、高橋真梨子を思いつくのはやはり昭和生まれ(リアルタイムではないけど)。ネーミングは渋くて素敵だけど、花自体は可愛い。

ハンモックに初めて乗った
本格的なバーベキュー

バーベキューで感動したのは、既にカットされてグリルに乗せるだけという感じで準備されていること。
サラダは瓶詰めされており、こちらで振るだけ(ドレッシングで和えるため)。スープは注ぐだけ(保温ボトルにクラムチャウダー)。野菜の半分は火が通った状態で出てくるし、肉の焼き方はコツをスタッフの方が教えてくれる。
「キャンプ飯」の超スタート地点に立てた気になる。ステーキソースの味が美味しすぎた。持ち込みは特に不要。
メニュー表に載った別メニューも追加注文可。
蚊取り線香まであるし、至れり尽くせり。

体験系アクティビティも充実している。
夕方から、バター作り体験ができるので参加。
厳密に温度調整された生クリームを振って振って振りまくって、自分で作った無塩バター。

振りまくった後 バターになっとる!

なぜバターになるのか、についてスタッフさんがアナウンスしていた。
一定時間振ってバターになると、液体とに分離されてきて、味見すると脱脂粉乳みたいな味。廃棄しないと、時間経過と共にまた生クリーム風に戻ってしまうのだとか。
こういうときにも自分が理系出身だったらなぁとつくづく思っちゃう。

出来上がったバターは、バーベキュー時に岩塩を混ぜて、ステーキに添えたりパンに塗ったりして食す。(→これも美味だった。)
賞味期限は当日中とのことで、衛生面からも自宅への持ち帰りはできない。

アクティビティといえば牧場お決まりの、牛の乳搾りも体験。
牛が牛舎から出てきて早々嫌がっているのが分かって切ない気持ちになった。
分かるよ、分かる。
人間も一緒だよ、仕事行きたくないなーって。

時間が空いたので、フリー参加のキャンプファイヤーを見に行った。
以前誰かがソロキャンプ特集で、焚き火についてテレビだかYouTubeだかで語っていたのを思い出した。起こした火をずーっと見ていられるのだ、と。
それを聞いたときは不思議でならなかったけれど、実際にそれを体感した。

キャンプファイヤー

見てると、火の存在に引き込まれていく。
周囲には楽しそうな騒めき声が聴こえているのに、火をを見てる者は「無」に似た感覚に包まれる。炎の赤い色と独特な存在感にも浄化作用があるという気づき。

ライトアップ
朝焼け

非日常感がすごい。
息子もそれにワクワクしたようでずっとテンションが高いし、大人も日頃の喧騒から逃れられているのを実感する。
また、若干だけど体感温度が低い。
特に朝晩は薄い長袖があってもいいかな、どうかな、と迷うくらい。日中は暑いよ。

施設や環境の整備は細部まで行き届いているし、スタッフの方の人柄も良い。
丁寧で誠実なのだけど、宿泊施設の特性に合わせ、いい意味で「お客様のセルフ」っていうスタンスは守っている。

結論。
控えめに言って、最高だった。
行き先のチョイスは夫だし、下準備を全くしていなかったり前情報を敢えて得てなかったことで期待値の初期設定をゼロにしていたから、余計に感動しちゃった。

コロナ禍を機にグランピングが大流行りしているということは知っていたけれど、その良さは現代の需要にめちゃくちゃフィットしているというのも分かった。
豪華でラグジュアリー感たっぷりのホテルに泊まるのも良いのかもしれないけれど、自然と共鳴して安らぎや癒しを得られる時間の過ごし方に人は惹かれるのだな、と。
物質的なものへの欲求が減り、より「体験」へ投資することに移行した時代だからこそ、人々の心を満たしてくれるのだと感じた。

さらに別の視点からみてみる。
宿泊者の数を絞って単価を上げる方針をとることで、消費者が感じる全体の満足度を結果的に上げることに成功している気がする。
(コロナ禍の営業開始より、オリエンタル社もこの方針だっけ?)

どの観点においても一定の水準を保てるような施設数に限定しているはずで、宿泊者の層やマナーを見てそれがさらに実感できる。
無碍にテントを増やして一度に多くの客を呼び込みという選択もできたのだろうけれど、良い意味で贅沢な内容にして価格設定し、サービスの充実させることで、求めるターゲット層が消費者となるよう掌握しているのだと思う。

個人的には、サービス提供側が客層を選ぶことは当然なことだと考えている。
そうやって、質の水準を保てたり、しっかりブランディングしていけたりできるのだから。
(私はその道の専門家でもなんでもなく、いち消費者です)





最後に、ちょっとだけ要望。
(これ以外は素晴らしかった)

冷蔵庫に、もし牛乳の小さいパックが入っていたら完璧だった。
牧場だからあると勝手に予想していた。
私は青汁愛飲者なので、毎日青汁牛乳を風呂上がりに一杯飲んでいる。
新鮮な牛乳で飲む青汁はさぞかし美味しいのでは?と期待していたので、残念。
でも、カップのレアチーズケーキが入っていて、見たときテンション爆上がりした。
私はチーズが大好きなのです。
【追記】翌朝、めちゃくちゃ美味しい牛乳が朝食に出てきたので上記の要望を撤回します。

もうひとつは要望ではなく、感想。
夜間のトイレまでの移動が怖い。
アプローチはライトアップされているし、ランタンを持参すればなんちゃないのだろうけれど、怖くて朝方まで我慢しちゃったぞ。

トイレ・シャワー棟

ちなみにシャワー室は部屋ごとに分かれていて、プライベート空間が確保されている。
他人に遠慮したり待ち時間を持て余したりしなくて済むので、この辺の設計もさすが。

便利なものが巷に溢れすぎていて、生活水準が上がった現代。
映画や書籍の内容を短時間で知ることができるコンテンツが流行っていたり、失敗をせずに価値あるものを確実に手に入れたいという欲求が強まったりと、SNSが普及して簡単に情報が手に入る時代をよく反映した行動とも言える昨今の状況。
だからこそ、スローライフに身を寄せることの意義や得られる価値の存在は大きい。
大袈裟だけど、こういう体験が人生において大切なものを見直す好機にもなり得る人はいるのではないか。

3歳の息子が、今回の旅行の記憶をどの辺りまで引っ張ってくれるのかは期待できないけれど、「体験」を鍵にした関わりを今後も大切にしてあげたいなと思う。

もちろん自分自身にとっても、羽を伸ばしてデトックスできた機会となった。
さて、通常運転に戻ることとする。

では、また!

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