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ASDさんの「認知の偏り」とは?理由と特徴について解説!!
Ⅰ.はじめに
ASDさんは定型と比べると
「認知」自体が偏っている
という特徴があります。
この認知の偏りは
時折定型の人からすれば
理解できない行動や言動に繋がることも。
ASDさんの認知の特徴について
色々調べたところ
私自身にも当てはまっている点は
多かったです。
今回の記事では
なぜ、ASDさんは認知が偏りやすいのか?
認知の偏りには、どのような種類があるか?
について解説していきます。
また、私自身の困り事についても
紹介していきます。
Ⅱ.ASDさんは『認知』が歪んでいる?その理由について
①まず、認知とは何か?
認知とは
物事の捉え方や受け止め方のことです。
私達は日常生活を送る中
色々な出来事に対して
常に判断しながら生活しています。
この判断が「認知」です。
また、私達の行動は
「感情」によって左右されており
感情は「認知」によって左右されています。
認知は自動運転と同じで
私達は常に周りの状況に対し
とっさに判断して行動しています。
つまり認知とは
次々に起こる状況や情報を
瞬時に判断するこころの働きです。
そのため、認知という行動は
その時々の感情や行動に左右されます。
![](https://assets.st-note.com/img/1702591778507-7IYMwKX5e1.jpg?width=800)
誰にでも
勘違いや思い込みからイライラしたり
物事を悪い方向ばかり捉えてしまったり
することはあります。
強いストレスがかかると
無意識に行っている判断に
狂いが生じてしまいます。
その結果、現実に起こっている問題に
そぐわない極端な判断をしてしまうのです。
②ASDさんの認知が偏っている理由
ASDさんの場合
外への関心が狭く、主観的に物事を捉える
という特徴があります。
「不幸」「私のことが嫌い」など
マイナスイメージな思考になると
そのイメージ通りに思い込み
ネガティブな感情に
引っ張られてしまいやすくなります。
元々、ASDさんは
特性上こだわりが強く
また物事をハッキリさせたい気持ちが強め。
『~するべき』『〜しなくてはならない』
という強迫観念を抱えているため
自分や他人を
過剰に罰しやすい傾向があります。
また、自分自身に対しても
歪んだ認知を持っているため
人付き合いや生活面での生きづらさ
さらには自己肯定感の低さにも繋がります。
Ⅲ.主な認知の偏り
①白黒思考
ASDさんに多い思考のクセです。
納得感を大事にしているとも取れますが
考えが『白か黒か』と極端なため
実生活においては
融通が効かない人だと見られる傾向が強く
生きづらさに繋がっています。
例えば、毎日決まった時間に
起きることを習慣にしている人が
1日だけでも寝坊してしまうと
「もうダメだ」と落ち込んでしまいます。
②過度な一般化
自分の経験や知識を
すべてとして結論づける思考グセです。
ちょっとでも良くないことが起こると
「いつもこうだ」などと決めつけます。
視野が狭いのも起因しています。
③マイナス思考
良いことがあっても素直に受け止められず
悪い方向に考えてしまいがちです。
自分にネガティブな感情を持っているため
相手から褒められても
「今回はまぐれにすぎない」と
否定的になりがち。
ネガティブな体験や評価が
強い影響を与えているのが起因しています。
④論理の飛躍
根拠もないのに、ちょっとしたことから
「自分なんて幸せになれるわけがない」など
ネガティブな方向に決めつけてしまいます。
⑤拡大(過小)解釈
少しでも良くないことがあると
どんどん悪い方向へ連想して
想像してしまいます。
⑥感情の理由付け
自分の感情を根拠に
物事を決めつけたりします。
例えば、SNSや電話などで
相手からなかなか返事が無いと
「あの人は中々連絡をくれない。
私が嫌いなのでは」
と考えてしまいます。
⑦『~べき』思考
「〜すべき」という理想像が
自分の頭の中に存在していて
できないと落ち込みます。
ちなみに「〜べき思考」は他人軸の思考です。
「〜しなくてはいけない」
「こうあるべきだ」
という考え方は
他人の目からみた理想の姿を想像しており
そうじゃない自分を攻撃して
責めてしまっているのです。
⑧レッテル貼り
ちょっとしたミスなどで、自分や他人に対して
ネガティブなレッテルを貼ってしまいます。
失敗やミスをした時
「自分はダメな奴だ」
「何をやってもうまくいかない」など
自分に否定的な感情を持ってしまいます。
⑨誤った自己責任化(個人化)
自分に関係のないことでも
自分に責任があると結びつけることです。
それが相手側の問題だったとしても
自分に全て責任があるように
感じてしまうのです。
Ⅳ.認知が偏ったままだと、どのような困り事があるの?
【主な特徴】
思い込みが強まる
誤った学習をしてしまう
自分の考えに固執する
認知が偏ったままだと
『〜しなくてはならない』と思い込み
強迫観念が強くなってしまいます。
また、思い込みから
誤った学習をしてしまうのも
ASDさんあるあるです。
自分の考えに固執するあまり
相手の意見を聞き入れないのも
ASDさんによく見られます。
こだわりが強いという特性から
新しい考えや変化に対して
拒否反応を見せることも。
Ⅴ.私の場合
私の場合、認知の偏りで
当てはまっているのが
マイナス思考
論理の飛躍
拡大/過小評
感情の理由付け
「〜べき」思考
レッテル貼り
私自身もネガティブ&マイナス思考なので
物事を悪い方向に考えては
落ち込んでしまうことはしょっちゅうです。
特にストレスに弱いので
ストレスが強い時は
ネガティブ思考になりやすいですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1702592062404-aFaxqj8yuI.jpg?width=800)
頭の中でネガティブな考えを反芻しては
自分にダメ出ししてしまいます。
色々考えすぎて
思考の渦に呑まれ、心が頑なになり
身動きできなくなることも度々。
また発達障害の特性として
思考が極端な「白黒思考」になりがちで
自分を客観視することも苦手です。
Ⅵ.まとめ
認知が偏った状態のままだと
無自覚に偏った考え方をしやすくなります。
ASDさんは、良い方向よりも
悪い方向に考える/捉える傾向が強めです。
そこには
ASDさん特有のこだわり特性
物事をハッキリさせたい白黒思考
ネガティブ感情に振り回されやすい
などが挙げられます。
ASDさんは自分自身に対する認知も
偏っていることが多いため
自分の認知の偏りに
中々気づきにくいです。
認知の偏りは、ASDさんの抱える
生きづらさの原因でもあります。
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