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恐怖体験#1 すれ違うOL

こんにちは。ジンジバこと429(しにく)です。
まだまだ夏の暑さが続いていますね。
もうそろそろ夏服も飽きてきたので秋服を着たくなってきました。

さて、夏といえば私の大好きな心霊の季節!

そこで私が実際に実家帰省時に体験した話を
皆様にお話させていただきます。


夏の暑さが顔を出し始めた6月中旬。
私は千葉にある田舎の実家へ帰省していました。
長く電車に揺られ、疲れていた私を祖父母は優しく出迎えてくれました。

叔父と娘2人が既に来ていて、しばらくカルタ遊び等に付き合っておりました。

叔父と娘2人が帰り、室内の賑やかさと日中の暑さが
落ち着いてきた夕暮れ時、祖父母へ近所の大きい
公園へ3人で散歩をする事になりました。

その公園をO公園としましょう。

O公園とその周辺は昔から嫌な噂があり、
私も小さい頃は不審者に遭遇したり、
友達の姉ちゃんの同級生が首を吊って亡くなったり、
はたまた祖母からきいた話では練炭自殺があったりと大きくて綺麗だけど怖い公園です。

過去にバイト帰りO公園にある歩道橋の下で
友人とゾッとする体験をした事もあります。
(このお話も、別の機会にさせて下さい。)

川沿いを歩き、O公園に到着した我々は遊歩道を
歩きながら他愛も無い会話をしておりました。
(なかなか説明が難しいのですが
ウォーキングコースは2重になっており
内側と長い植木を挟んで外側にあります。)

内側を歩きすすめ、
そろそろ散歩も中盤に差し掛かった頃
前方から女性が歩いてくるではありませんか。

一つ結びの黒髪、今時珍しいグレーの制服、
膝丈の靴下にスニーカーのOLでした。

ただ、何か様子が変だったのです。

肌が異様に白くそれだけなら良いのですが
顔を横に傾けており、ゆっくりとこちらに
向かってきます。

そしてその女性の顔がハッキリ見えました。
疲弊と怒りを合わせたような、
"苦悶に満ちたような表情"をしていました。

私は思わずゾッとして、すれ違ったのを確認し
振り返りそのまま彼女の遠くなっていく背中を
見ていました。

祖父母に「今の人、なんか不気味だったね」
思わずそう小声で言うと
祖母は
「ほんとね、なんだか疲れきってたし気味が悪い」
と言っていました。

我々は内側ではなく外側のコースに
逸れて歩くことにしました。

すると、また目を疑うような光景を目の当たりに
したのです。

なんとすぐ後ろに例のOLが歩いてきていたのです。

私達は何も言わず公園外へ急いで出て
祖母は思わず「ねえあの人、おかしいよ…」
私も「ありえないよね。さっき、もうだいぶ後ろへ歩いていったのを見たよ」と。

公園の外は車も多く通っていて
いつもの景色が広がっていました。

私は安堵からいつものブラックジョークのつもりで
「しかしさ、あの人死に場所でも
探してたんじゃないのかね」なんて言いました。

やめてよ〜、なんて祖父母と冗談を言いあって
何気なく公園にある歩道橋をパッとみました。

私は何も言えなかった。
そこには何とあのOLがこちらを見ていたからです。

そこからは急いで何事もなかったかのように
3人で帰宅したことを覚えています。

その怪奇事件がおきた数週間後、祖母はあれから
ずっとあのOLの顔が頭から離れず背中が痛かった
そうです。
すぐに、スピリチュアルに詳しい親戚へ連絡し
アドバイス通り塩と日本酒を入れた風呂に
浸かるよう伝え、今はもう治っています。

あの女性は何だったのか、未だに忘れられません。
女性がたった一人で、しかも土曜日の夕暮れ時、
制服姿で手ぶらで何をしていたのでしょうか。
もし霊だとしたら、あの公園に囚われたまま
さまよい続けているのでしょうか。


皆様も、良くない噂のある公園には
お気をつけください。

では、また次の恐怖体験でお会いしましょう。






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