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男性利用者との距離の難しさ セクハラのボーダーラインとは

『介護で話そうよ NO7』


前回のつづきです。
2件の下記事例はとても"あるあるな話"です。
この仕事をしているとセクハラのボーダーラインが分からなくなります。

・事例1


👴視覚障害のある方の買い物同行/男性利用者
(おいちゃん)

とても話の上手な方で、話題が豊富、お爺さんの印象よりも、経営者的な考え方のおいちゃん

気に入らないと声を荒げるのですが、それは体調の変化(血圧や血糖値など)によるものがあるように思いました。

少々気を遣う部分がありましたが、話を聞くのは、とても面白かったです。


〈サ責任からのアセスメント〉
視覚障害があるから、同行する時は気を付けてね。
少し声を荒げたりして、怒ったりするけど、基本的にはご自分でされる方だから見守りで良いよ。


はじめは見守りで買い物同行していましたが、危ないことが多く見られ道中は手を繋いで同行しておりました。

それが嬉しかった様子です。

時折、手をすりすり触るようになりました。

その都度、私は反応しませんが「??😕」の疑問です。

注意するわけにもいかないし、手を繋がない手段も取れない、まぁ、お爺さんだからと目を瞑っていました。

また、とても困るのが、本当に困るのが、昔付き合っていた女性の下ネタのお話をすることでした。

私は何て答えたら良いんだろう??

そんな時は、母音語会話!!🤓

・事例2


🐻足が不自由な方の買い物代行/男性利用者
(クマさん)

とっても温厚で勝手にやっても怒らないタイプの方でした。
足が不自由な方でしたが、お爺さんという印象はありません。

訪問するといつもベットに横になってテレビを大音量で観ています。

しかし、自炊をされるので、細かいところもありました。

サービスは買い物代行のみだったので密接になることは殆どありませんでした。


〈サ責任からのアセスメント〉
普段はひとりで出掛けてるけど、
耳がかなり遠いから大きい声で話した方が良いよ。


買い物代行後は、記録を書き、時間が残っていたらお喋りをしていました。

耳がかなり遠いため、お話をする時はなるべく近くに行きしっかり目を見口を見て話をしました。

すると、印象が良かったのでしょうか…🤥
何故か私の手を握り、すりすりしながら涙するんです。(拝むに違い)

「ありがとう、ありがとう」🐻

急なことで、これは何か…
いや、感情が溢れているのか…

涙して感謝されることしていません。
通常のサービス内容しかしてません😢
悩みながらも笑顔で声をかけて、すりすり触られておりました。

・私の対応と見解


おいさんとクマさんの事例は、正直セクハラではないかもしれません。

しかし、
前回のエロいお爺さんも含め、認知機能はクリアな方々です。
むしろ、私よりしっかりしてるかも😅

セクハラには当たらないのかもしれませんが、毎回我慢をしていると、いつか感情が爆発してしまいます(訪問に行きたくなくなりました😩)

おいさんとくまさんは、それ以上のボディタッチはありませんでした。が、

私は、男性利用者への訪問介護は、距離を取ることがとても難しかったです。

そして、どの方も悪気がないこと、孤立していること、モラルが違うこと、身体が不自由なこと、

私は当時、ヘルパーとしては若い世代であり、知識も経験も乏しかったと思います。


利用されている方々が皆、よぼよぼの何もできないお爺ちゃまではないことを学びました。
(特養に入所しているお爺ちゃんとは違う😢)

お爺さんと言えども男です。

身体の一部が不自由で、孤立し、生活のお手伝いが必要な高齢者だと言うことです。

訪問介護では全介助が必要な方は、ほとんどいませんでした。

また、訪問とは、週に1回以上(30分〜1時間半)滞在するのですから、ヘルパーと利用者の方々の相性もあるでしょう。

お互い人間同士、それぞれが相手をアセスメントしているのでしょう。
(クマさんも今まで入っていたヘルパーに対して、色々と思うことがあったのかね☹️)

男性利用者の訪問サービスは、私は距離感を掴むのが、とても難しいと感じたんです。

・反省点と私が出来た解決策


訪問介護サービスを利用されている方は、私が思っているよりもずっと元気な方が多かったです。

もちろん、認知症があり、徘徊行動のある方や
寝たきりの方もいらっしゃいました。

しかし、半数以上の方は自立している方です。

私の反省点は、ご利用者のご自宅に訪問していることをしっかり踏まえ、距離を持ってサービスに入らないといけないことでした。

介護サービスには"やれること"と"やれないこと"が存在します。
(訪問介護のグレーゾーン事例など)

トラブル回避のためにも、教育体制の確立は必須です。

訪問介護事業所では単独行動で仕事をするため、スタッフ同士の助け合いは出来ません。

困りごとが起こっても、咄嗟にスタッフに助けを求めることは出来ないのです。
(特養の時は、困ったらすぐに助け合いができた😮チームプレイ)

また、問題が起きた時、その都度スタッフとの相談や話し合いができなかったこと、単独で行動するため、事例への意味合いが伝わりにくいことがありました。
(私と同じ利用者のサービスに入っていないなど)

サ責への報告はしますが、年齢の差も含め困ったことのニュアンスが伝わりにくかったのです。


施設での仕事訪問介護事業所の仕事の違いを知りました。

manoの『介護で話そうよ』

長くなってしまいましたが、最後まで読んでくれてありがとうございます。

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