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介護業界に興味はない!?後悔する「2025年問題」に向けて知っておくべき仕事の裏側(優しい会話)

manoが感じた介護現場でのお話です。
一般企業との違いを知って介護現場の見所を
お届けしてます。


『介護で話そうよ』No4


特養では9割が認知症のある方が入所していました。

私が働く階は身体も不自由で寝たきりの方が多かったので、徘徊に付き合わなくて良いのは、正直楽だったと思います。

徘徊に付き合うと、他のことが全く出来なくなるので、とても大変です。

・マルさんの話

私はスタッフと入所者の方が話しているのを、聞くのがとても好きです。

そこで、印象的だったのがマルさんの会話

マルさんは半身麻痺で車椅子、結構体格のいいおばあちゃん、少し子供っぽいのは脳梗塞の影響なんじゃないかと聞きました。

いつも車椅子で定位置のマルさんはいつも
「あなた、あなた、あなた」と呼び止めます。

マルさんは糖尿病だからパン一個しか食べられません。

「何で私だけ一個なの?」👵

「マルさんは糖尿だから、2つ食べたら糖が上がるからですよ」👩‍🦰

ムスッ!👵
とてしてました。

トイレに行きたい時は
「水が出る水が出る」と騒ぎます。

ある時、いつもの定位置で怒ってるので、職員に何で怒ってるのかを聞いてみました。

「私に怒ってるみたいだけど、分かんないの」👩

と言いながら記録を書いていましたが、

「マルさん、仲直りしましょうよ。ごめんね」👩
と握手を求めたんです。

そしたら、
「私だって仲直りしたかったわよ!でも、あなたがあなたが」👵
と握手をして仲直りをしていました。


これってね、夫婦感でもできませんか?🤓

大概、妻が怒ってるかと思うんですが、
夫はその理由は分からなくても、怒ってる人に寄り添い、素直に仲直りを求める

昔のこととか、掘り起こされて返り討ちになるかもしれないけど、それ以上の悪化はしないと思うんです。(寄り添うだけのパターン)

何もない振りをしたり、逆切れしたりせずに、怒りに寄り添うのは、"いいな" と思う光景でした。


ある時、また、まるさんがしつこくて、

「子供が産まれた!!産まれた!」 と騒いで
不穏でした。

でも、スタッフは忙しいから、ゆっくり話が聞けないんです。

そしたら、あるスタッフが
「それ、うんこでしょ、うんこが出たんでしょ」
と言いました。

その場は静かになりました。

答えた方は、若い頃から介護をしてるベテランさんで、同世代なのに仕事に慣れてて、冷静に仕事する人だったから、仲良くしていたんですが、
それを聞いてからは、何かガッカリした気持ちになったのを覚えています。


優しさの不足ですね。

多少のことは置いといて、相手の世界に寄り添い、声をかけるのは、優しい気持ちになりますよ。

当時の主任リーダーは
「おめでとうございます!男の子ですか?女の子ですか?」👨‍🦱と聞いていました。

「男の子!」👵

息子さんがいらっしゃるので、男の子だったのかなと、ふと私は思いました。

・コミュニケーションの上手い人

介護には同調傾聴共感と言う言葉があります。

コミュニケーションや会話も、その方の人生の背景が出ます。

スタッフのコミュニケーションもセンス人生の背景が出るんじゃないでしょうか。

私は会話のキャッチボールはユニークで優しいボールが好きです。

心が優しくなりますよ。


・聞くこと
・目を見ること
・頷くこと
・触れること
・話すこと

などなど

その中で、声のトーン語尾の長さにより、人にはたくさんの情報が伝わります。
その情報が優しいと、気持ちが落ち着きますよ。
そこには自分の感情よりも、相手の感情観察
することが大事です。

自分も相手の感情に飲み込まれそうになったら、一先ずその場を離れることが大切です。


自分にも優しいボールが必要です。

manoの『介護で話そうよ』

これからもよろしくお願い致します。



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