見出し画像

「孫子の兵法」始計篇⑪ ケンカも機転が大切


【原文】
計、利として以て聴かるれば、則ちこれが勢を為して、以てその外を助く。勢とは、利に因りて権を制するなり。


●【訳】
孫武先生は言いました。
先ほどの、7つの計りで、こちらが勝っていたらケンカに勝てるだろう。
ただし実戦においては、道理が正しいとかルールを守ることにこだわらずに、その場の状況に応じて、自分が有利となることができるように機転をきかせることが必要で、さらに自分が勝ちやすい状況を作っていかなければいけない。

▲【解説】
勢とは、臨機応変に動くことで、主導権を握っていくということです。
先の5事7計では、人格や訓練、公明正大さが大切だと説いていましたが、いざケンカとまみえればルールや道義に縛られずに、勝つために有利となる行動することが必要だと述べています。
そして、次の「兵は詭道なり」に続きます。



『孫子』の極意をわかりやすく→『ケンカの神』~例えば いじめっ子を倒すには~




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?