見出し画像

0175;靴の履き方選び方③。立って歩いて、良ければレジへ。

ども、また変な所が筋肉痛になりそうな、佑吉です。

靴の選び方についての3回目。
前回は靴の履き方①踵をトントン、②ボリューム調整のお話と
靴を履いた時のサイズの確認方法①足趾の先に1㎝の余裕
②靴の側壁がムダに押していない、③足趾が動かせる、について
お話させていただきました。

前回までの意話で、座っての試し履きで靴のサイズを確認できたので
次は立って歩いてのチェックになります。

まず、立って確認することは
① 体重をかけた時の靴のキツさ
   前足部、土踏まず部のキツさのチェック
 
② 靴の縁部分の当たり
   くるぶし部分に靴の縁が当たり過ぎていないか
   アキレス腱部に靴の縁が食い込み過ぎていないか

座って靴のサイズチェック時と体重をかけてのチェック時では
足の形状が変わることが多く
靴のフィット感にずれが生じることが多いため
靴のサイズチェックは、体重をかけてもう一度チェックしていきましょう。

①体重をかけた時の靴のキツさですが、体重をかけると
足趾の付け根の関節部(MP関節部)は横方向に広がりやすく
前足部の横アーチが崩れている場合、特に広がりやすくなります。
また、土踏まず部分である内側縦アーチも変形しやすく
偏平足などがあると、特に潰れやすいです。
そのため、体重をかけた時の靴のキツさが変わってくるため
体重をかけて、靴への当たりが強いと感じる場合は
サイズ変更をする必要がある場合があります。
MP関節部がキツイと感じるときは、靴の幅のサイズを上げる必要があり
靴の幅の大きさを表す「E」表示を大きくします。
この「E」表示、足長のサイズによって幅が変わってくるので
分からない時は、シューフィッターさんなどにお尋ねください。
内側縦アーチ部が靴い場合、靴ひもの調節でなんとか成る場合があるので
調節してみて下さい。
それでも難しい場合は「E」表示を上げてみて下さい。
内側縦アーチが潰れるときに、足長も伸びる場合があるため
もし、足趾が靴に当たる場合は、足長のサイズも上げてみて下さい。
迷ったときはシューフィッターさんなどに相談してみて下さい。
②の靴の縁部分の当たりでは
靴に縁にくるぶしが、当たり過ぎていないかをチェックします。
この部分は骨の突起部位に当たるため、当たりが強いと
くるぶし部分に靴ずれが起きてしまう事があり、注意が必要です。
次にアキレス腱部分の食い込みですが
この部分は靴を脱げにくくするために
あえて食い込むように作ってあるのですが
踵骨の大きさやアキレス腱の張りに対して
強く食い込むような状態になっていた場合
靴ずれを起こしてしまうので
体重をかけただけの状態で食い込みが気になる場合は、注意が必要です。

ここまでで問題なくフィッティングが出来ていれば
次の歩いてのチェックをしていきます。
① 前足部が靴に当たり過ぎていないか
   前足部を踏み返したとき、アッパーが食い込んでいないか
   踏み返しをしたとき、足趾が靴の先に当たっていないか
   踏み返しをしたとき、MP関節部の側壁の当たりが強くないか

② 踵が脱げないか
   踏み返したとき、踵が靴から脱げそうにないか

立って体重をかけた時と歩いたときでは
靴と足部との相対的な位置関係が変わるため
実際に歩いてチェックすることも必ず行ってください。

①の前足部が靴に当たり過ぎていないかでは
踏み返しを行った時、足趾を甲側に反らせることによって
靴のしわが食い込む場合があります。
これは、足部と靴との間に隙間が大きすぎる場合
逆に隙間が少なすぎる場合にも起きてきます。
また、足部と靴の曲がる位置がずれている場合にも起きてくるため
当たりが強い場合は、足部と靴の相対関係がどうなっているか
チェックしてみて下さい。
足趾が靴の先に当たる場合、足長のサイズが小さいため
5㎜サイズを上げてみて下さい。
MP関節部の側壁の当たりがきつい場合
足趾を反らせたときに、前足部の横アーチが広がっているため
「E」表示を上げるか、インソールの使用を
検討してもいいかもしれません。
横アーチの崩れは、様々な足部の不調の原因になりやすいため
キチンとした靴の履き方をしていても、崩れる場合は
靴だけで対処するのが難しくなっていると思いますので
義肢装具士などに相談してみて下さい。
②の踵が脱げないかでは
踏み返したときに、踵が靴から脱げてしまう場合
靴の踵の形状と、足部の踵の形状が不一致をしているので
フィッティングを上げる必要があります。
この時、もう一度立った時のフィッティングに戻って
アキレス腱部分の食い込みをチェックします。
このアキレス腱部分の踵側に隙間が多く
パカパカしていた場合、踵骨の大きさに対して
アキレス腱の食い込みが上過ぎるため
もう少し下にあるも靴に変えるか
踵の高さを調整する必要があります。
逆にアキレス腱の食い込み部分が、踵骨の上に乗っている場合
靴の踵より、踵骨の方が大きいため
サイズアップか靴自体を変えないと難しいかもしれません。

ここまでチェックが出来たら、レジへ並びましょう。

靴購入まで、色んなチェック項目がありましたが
全てを満たすことは難しい間もしれません。
デザインなども靴を選ぶ大きな要素にもなります。
お金も無限に出せるわけではありませんし
高ければいい、というモノでもありません。
自分の足に合った、これから履いて行きたい、気に入ったものを
宝探しするように探してみて下さい。

また、今後も靴の事をお話していこうと思いますので
のぞいてみて下さい。

ではでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?