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後悔先に立たず。50代で自分と向き合って気付く足元事情。外反母趾と靴と対処方法。

ども、義肢装具士の佑吉です。
長い休みももう少し、この休みの間、行楽地へ行かれた方も多いと思います。
行楽地に出かけるとき、皆さんはどんな靴を履いているでしょうか?
勝手なイメージかもしれないですが、私の親世代はパンプスなど、足に悪そうな靴を履いて行っていたような気がします。
もう何十年も前の話なので、今はそんなことはないですが、そんな過去の習慣が、今の足の状態に影響しているとしたら、、、
今回はそんなお話です。

今から5年ほど前、「#kutoo」というのが流行語になったのを、覚えているでしょうか?
この「#kutoo」、ヒール靴やパンプスが足に悪影響を与えて、苦痛を感じている女性たちが声を上げたものでした。
このヒール靴やパンプスを履くことによって、大きく影響を受けるのが、足の指で、外反母趾などになったりします。
ヒール靴やパンプスは、足の甲の部分が大きく開き、足を固定する部分が少ないため、かかととつま先で挟みこんで靴が脱げない様にしています。
そのため、足の指が締め付けられる力がかかってしまうため、外反母趾を誘発するのです。

そして外反母趾になってしまうと、足の幅が広がってしまい、スニーカーなどの靴を履くと、幅が合わず、オーバーサイズの靴を履いたり、幅の広い靴を履いている方を見かけます。
このような靴の履き方は、足の構造と靴の構造の不一致を起こすことと、靴の履き方を間違えると、更に外反母趾を誘発してしまう事があります。
オーバーサイズや幅の広い靴は、靴の中でいい位置に足があれば、靴に脚が当たらない靴を購入しているはずですが、靴の中で足がずれてしまうと、狭い靴を履いた時と同じように、足の指を押してしまう事になってしまいます。
そのため、足の甲の部分で前にずれていかない様に、しっかり締めておくことがとても大事になります。

靴の履き方はこちら⇩を参照ください。

外反母趾と聞くと、足の親指が変形して痛みが出るモノ、というイメージが強いと思います。
このイメージで間違いないのですが、それだけで終わらないのが外反母趾の厄介な所になります。
外反母趾は足の骨のバランスが崩れて、足の親指が回って曲がってしまうモノで、更に偏平足を伴っていることが多く、前足部(足の前半分の部分)の横アーチが潰れています。
このように崩れた足の状態になってしまうと、不安定になってしまうため、足だけの問題でとどまらず、膝や股関節、体幹にまで影響を及ぼすことがあります。
また、痛みが出ている場合、動くことが難しくなってしまい、活動度が下がってしまう事が、様々な問題を引き起こしてしまうので、痛みの出る前に対処することが重要です。

まずは、靴を見直すこと、そして、崩れた足のアライメントを整えていくこと必要になります。
また、変形が進むと、母趾に繋がる腱などの軟部組織が縮み、柔軟性が無くなってしまい、足のアライメントを整えるためにインソールを入れても、効果が発揮されない場合があるので、足の柔軟性を取り戻しておくことも重要です。

このように、なってしまうと様々な問題の出てくる「外反母趾」、もっとも有効なのは「外反母趾にならない事」です。
もし、今、パンプスやヒール靴が好きで履いている人は、普段履きではなく、履く場面を選び、移動時にはスニーカーを履くなどして、足を大事にしてあげて下さい。

もし、外反母趾になってしまった方、そういった方はインソールで足のアライメントを整え、足の柔軟性を取り戻していってもらえればと思います。

ここまで読んで下さり、ありがとうございます。
もし、インソールや足、靴の事で気になることがございましたら、お気軽にご連絡下さい。
上記のリンクから、オンラインやスマートフォンから注文できるオーダーメイドインソールを注文できますので、気になればクリックしてみて下さい。

ではでは。

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