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0152;若いからといって、なめてかかると、ものすごく後悔することになる学生靴のお話

ども、助手席で首を寝違えた、佑吉です。

運転が上手過ぎて落ちてしまってました。

今の時期、落ちるという言葉に敏感な時期ですね。
本日は職場が塾の方が来られました。
一日歩き回りながら、様々な相談を受けているのだそうで
装具が痛むのも人より早かもしれません。

塾に通うくらいの年齢の中学生や高校生になると
通学や授業、部活などで大人と比べ物にならないくらい
歩いていると思います。
大人の歩行換算にはなりますが
だいたい、10分の早歩きで1000歩ほどといわれているので
私が高校の時の今時期の体育でのマラソンでは
5000歩ほどは走ったり歩いたり、していたのではないかと思います。
そんな体育の授業で、運動シューズを忘れた場合
通学で履いているローファーで走っている子も見かけたことがあります。

ローファーはファッション的にはとてもいいと思うのですが
足のためにはあまりオススメしない靴になります。

まず、革靴のため靴底が硬く、地面の衝撃をもろに受けてしまいます。
ほとんどの子どもたちが
今まで運動シューズなどのクッション性の良い靴を履いていたのに
いきなりカチカチの革靴を履くと
地面からの衝撃を受け止めきれず
踵に痛みが出たり、母趾の付け根の関節の下にある
種子骨を割って痛みを訴えることが多いです。
更に、ローファーにはボリューム調整機能がないため、
靴の中で足が動かない様にきつめのサイズにしたり
きついのが嫌いな子は、ゆるゆるで
とても不安定な状態で履いていることがあります。
このどちらの状態も足にはよくなく
きつければ、靴に押されて外反母趾や
足趾が曲がってしまうクロウトゥなどを誘発します。
逆に緩い場合、靴の中で足が動かないように足趾に力が入り過ぎてしまい
ハンマートゥになりやすくなります。
そして、外反母趾も誘発します。
あれ?と思われた方、鋭いです。
先ほどキツイサイズを履くと外反母趾を誘発すると言いましたが
緩くても起きてくるのは、緩いと靴の中で足が前方にずれてしまい
細くなった靴のトゥボックスの部分の側壁に押されて
母趾の変形を誘発するのです。
このようにローファーの靴の中は足部が前方に動きやすい
平の滑りやすい革で仕上げてあることがほとんどで
この部分も、ローファーをオススメしたくない理由の一つです。

インソール付きのローファーであったり、入学前に靴のフィッティングを
キチンと行ってくれる学校もあるようですが
最近は、学校指定のローファーをなくそうという動きもあります。
伝統などもあるでしょうが
踵を踏んで履いていたり、足を壊してしまったり
学業に集中できないほど痛みが出る原因になっては
何のためにそこの学校に入ったのか
意味が分からなくなってしまうと思います。

少し前からある「#KuToo」という
職場でのハイヒール反対運動のように
足の大切さが、少しずつ日本でも
認知されるようになってきているのだと思います。
が、まだまだ認識が甘い所があると思いますので
もっと広めていかなければと
日々精進する毎日を送っています。

これからも足の事、身体の事、歩行の事、義肢装具の事、靴の事
それらに関わる様々な事を発信していきますので
読んでくれると嬉しく思います。
そして、実践してもらえれば
私が嬉しいだけでなく、あなたの身体が喜んで
自分にいい反応が返ってくると思いますので
是非、実践もしてみて下さい。

ではでは。

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