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これまでやってきたことと、これからやっていきたいことを話します。

こんにちは。『働く人と企業の健康寿命を延ばす』をミッションに掲げ、活動しているライフデザインファシリテーターの丹後 友里(@tanchan0630)といいます。

今回のnoteは、私が個人事業主『Facili-port』として活動としてやってきた事業や、今後新しく始めたいことについて話ていこうと思っています。
また、それに至ったこれまでの経歴や事業を考える経緯なども一緒に話していくので長くなるかもしれません。最後までお付き合いいただけますと嬉しいです。



【1】 私の原点

 ・2002年のサッカーW杯

私が今の仕事につながる原点として、最初に選んだ職業があります。
それが、『アスレティックトレーナー』です。
この職業を知ったのは高校1年生の時。私立の進学コースに進学した私は、1年生の夏の時点で学校から配られた職業雑誌を眺めながらぼんやり将来のことについて考えていました。
そんな矢先、私に起きた『天啓』といっても過言はないほどの衝撃を感じたのが、保健体育の授業で観たとあるサッカーチームの国際大会のビデオでした。

当時は2002年、韓国で行われていたワールドカップの真っ最中。
たまたま定年再雇用で雇われていた保健体育の先生は、数十年前ユースチームの日本代表のコーチをしていたそうです。
世間的には歴代のチームでも『黄金世代』といわれた日本代表。
その盛り上がりはすさまじく、先生もまた「テスト範囲は終わっているから」と授業そっちのけでサッカー関連の話題(という名の自習)として、ご自身が関わっていた当時の試合のビデオを見せてくださいました。

サッカー後進国。

それが私のサッカーに対する印象でしたが、気乗りしないままそのビデオを見ていくと、とある日本人選手がドイツの選手相手5人をごぼう抜きし、シュートを決めました。

今でもその時のわくわく・ドキドキ感は覚えています。

「サッカー後進国の日本人が、海外の選手相手に引けを取らず善戦できる」

その事実に、日本人の世界と戦う力の一端というか、希望のようなものを感じ、

あの選手みたいに
世界で活躍する人を支える仕事をしたい
自分の好きなことを
どこででも、いつまでも、できる人を支えたい

そう思って、私はそれが実現できる職業を探した結果、たどり着いたのが『スポーツトレーナー』という職業でした。




 ・根底にあるもの

衝撃と共に探して見つけたスポーツトレーナーという職業。
しかしそこには、いくつか種類がありました。

・コンディショニングトレーナー
・メンタルトレーナー
・フィジカルトレーナー
・アスレティックトレーナー

ひと言に『スポーツトレーナー』といっても、種類はいろいろある。そんな中で決め手となったのが、『障害予防』でした。

なぜ障害予防に決めたのか。
それは、私の生い立ちに関係があります。

まず私は出生直後、仮死状態で産まれました
産声を上げなかったこともあり、母に抱かれる前にされたことは『逆さづりのお尻叩き』。そこで何とか産声を上げて命をつなぐことができました。
が、生後3ヶ月目には腫瘍が見つかり、

10歳まで、20歳までは生きられないかもしれない

と医師からの宣告。
その後、手術と経過観察をしていく中で病状は(なぜか)落ち着きましたが、今度は年齢を重ねていくにつれて血液の難病にかかったり、左脚を派手に骨折したりと、両親を冷や冷やさせる時期が続きました。

そんな親心露知らず、小学生に上がる頃には水泳や空手などの運動系の習い事をしていた私にとっては、病気やケガで好きなことを断念せざるを得ない期間をただただ歯がゆく悔しかったことを覚えています。

自分が休んでいる間に競争相手や仲間がどんどん先に行く

そんな恐怖を幼心ながらに感じたことは今でもよく覚えています。
だからこそ、『スポーツ選手にとって何が1番怖いことなのか』を考え、選んだのが『障害予防』でした。
ケガでプレイができない。プレイができなければ、仕事がなくなる。
単なる習い事とでは比べ物にならないことではありますが、根底は同じかなと思いました。

さらに私が11歳の時に、父が病気で突然死。
単身赴任先で亡くなってしまいました。

ある日突然家族が、いなくなる。
昨日までいた人が、いなくなる。

感情の整理もままならないまま、残酷に時間だけが過ぎていく。
26年経った今では笑って話すことができるようになりましたが、それでも後悔や悲しみは深く残っています。

だからこそ、自分が当たり前にしていることが、当り前でないことを感じて欲しい。

自分自身の病気体験や家族の喪失を経た私だからこそ、

当たり前のことを当たり前にできるように

それを願うことで選んだ道だと思っています。




【2】 個人事業主に至るまでの経歴

そこから私はより『怪我を治せる』職種への憧れが強くなっていきました。

短大を卒業後専門学校へ進学を考えるも、費用の面でそれが叶わず自分で貯めることに。また、とあるきっかけで『柔道整復師』という職業と出会い、民間のアスレティックトレーナーよりも『外傷治療の専門家・医療国家資格』ということもあって方向転換しました。

お金を貯めていくフリーター期間中も、なるべく関連する業界で仕事をしたいと思った私は、スポーツクラブにアルバイトとして入社することに。トレーニング指導希望でしたが、もともと経験のある水泳のスキルを見込まれて水泳コーチに回されました。ただ、そこも柔道整復師の専門学校進学したことからトレーニング指導の業務にも入らせてもらえることになり、結果として在学中から『怪我をしにくいトレーニング指導をする』という夢が実現することになりました。

ただ、柔道整復師の国家試験には一度失敗しましたが翌年に無事に合格。
柔道整復師として、『障害予防・外傷治療』が夢だった私はそこから7年間、

・機能訓練特化型のデイサービス
・整骨院
・リラクセーションサロン

と医療福祉の業界を渡り歩きながら知識と技術を磨いていきました。
(↓はLinkedinに投稿した『柔道整復師』の職業解説です)

しかし、柔道整復師として働いていく中で
仕事が忙し過ぎて身体を労わる時間が取れない
という患者さんやお客さんの声を数多く聞き、

・患者さんやお客さんのニーズが現行の業界システムに合っていない
 (医療費の削減・業界の限界を感じた)
・整骨院やお店で患者さんが来るのを待っているだけでは
 本当の意味で社会貢献になる医療は提供できない

と感じた私は、以前勤めていた社訓の

世の中の方々の心と身体を
健康にするための事業を推進し続けることによって
社会貢献し続ける

に加え、徐々に謳われ始めた『人生100年時代』という言葉に疑問を感じ、
私なりの『社会貢献につながる医療を提供する』という目的で『働き方(職業選択)の一環』を担う業界へ行きたい」
という思いで人材派遣会社へ転職しました。

その後も、紆余曲折を経てさまざまな場所で
・働き方
・仕事の選び方
・自分自身がどう在りたいか
などを考えた仕事をしてきました。
その中で、柔道整復師としての在り方・働き方を考え、創業したのが『QOLメンテナンス』というサービスであり、そこから追うように出会ったのが健康経営でした。

最終的に、前職がコロナで事業縮小ということで解雇された私は、

いよいよ本格的に
自分の進むべき道に
専念すべき時が来たのかもしれない

と(前向きに)考えて2023年2月に開業届を出し、同年4月末に今の屋号『Facili-port』を決めるに至りました。




【3】 Facili-portの由来

屋号はこれまでなかったのですが、とあるイベントに参加して考えたところ、とても良いものと出会えたのでそのままつけることに。

ツイートに書いてある内容を抜粋し加筆修正すると、

私が提供しているサービス『QOLメンテナンス』は在りたい姿を思い描き、それを実現するための生活習慣の改善コーチングや整体施術を行うものであり、『健やか経営PLUS』はその会社らしさを保ちながら企業オリジナルかつ本質的な健康経営の導入・実践のサポートをしていくものです。

これらに対して、

Facilitate:促進する
これは対人でも対組織でも『自分(たち)の在りたい姿を積極的に考え、それを実現するための行動』について促進する。

Support:支援する
これも同じく『Facilitate』で決めたことをしっかり実現できるよう手法や体制づくりを支援する。

Report:調査・報告する
これは『Facilitate』の前段階や『Support』の途中経過、または2つの事後についてどうだったのかふり返る。

といった感じで3つを絡めてつくってみました。

また、他の方からは
「『Port:港』というイメージを感じ得た」
ということで、港について調べてみると
『 湊(=港): 物や人が集まる場所
という意味があることを知りました。

これは健康経営はもちろんですが、『個の力』という意味でも物や人は集まると考えられることから、 湊(物や人が集まる場)を目指すべき方向性へ促進・支援するために調査・報告する存在になる、というこじつけを思いつきました。

という内容になります。
今後はこの屋号に恥じない事業主になって、多くの方のお役に立ちたいと考えています。




【4】 Facili-portの事業内容

現在私が提供しているサービスは、大きく分けて3つあります。

・個人向けのヘルスケアサポートサービス
・法人向けの準健康経営支援サービス
・Notionの導入定着支援サービス

各サービスにはコンテンツがさまざまありますので、1つ1つ簡単に紹介していきます。



 ① QOLメンテナンス

『QOLメンテナンス』は個人向けのヘルスケアサポートサービスで、主に2つのコンテンツを用意しています。

【 サービス名:QOLメンテ整体

1つ目が、整体施術です。

これは私が柔道整復師として培ってきたさまざまな技術を詰め合わせた施術になっています。
通常、整骨院やリラクゼーションなどのお店では『1つのメニューに対して1種類の施術を行う』のが一般的です。

しかし、私のQOLメンテナンスの整体では、クライアントさんのお身体の状態・症状の改善目的だけでなく、その方の普段の生活スタイルや働き方に加えて『最終的にどんなパフォーマンスを発揮できる身体になりたいのか?』までを聞いて、

◎ 筋肉のもみほぐし
骨格矯正(骨盤矯正など)
ストレッチ
リラクゼーション
トレーニング指導

これらすべてをその都度クライアントさんのお身体の状態に合わせて調整し、内側からも身体機能を高めていくことができるような施術セッションを行います。



【 サービス名:生活習慣改善コーチング

そして2つ目が、生活習慣の改善トレーニングです。

サービス名では『コーチング』と書いてありますが、これは一般的なメンタルサポートのコーチングの意味合い以外にも、純粋に指導するコーチの意味も含んでいます。

内容としては、単に目の前の不調を解消するためのハウツーを伝えるのではなく、『その不調の根本的な原因がどこにあるのか?』を探り、同時に『健康づくりを行って(体調を整えて)どんな暮らしをしたいのか?』を目指すために必要な生活習慣づくりを行っていきます。

これまでのクライアントさんの要望は、ダイエット・更年期症状の改善・健康診断の数値改善など多岐に渡ります。

治療家・医療職あるあるなのですが、私はあえて特化する専門性を持たず、すべての理由に幅広く対応していくことを心掛けています。ですので、どんなこともお気軽にご相談くださいね。



 ② 健やか経営PLUS

『健やか経営PLUS』は法人向けに提供している準・健康経営支援サービスです。
『準』としているのは理由があります。
それは、健康経営有料法人認定制度の取得よりも、企業組織の健康文化の醸成に重きを置いていることです。

基本的に取り組む内容は認定制度の取り組み項目に基づきながら行いますので、最終的に申請すれば認定は受けられるようにはなっています。
ただ、健康経営エキスパートアドバイザーとしては、『ハリボテのような施策には何の効果・意味もない』と考えており、

『本当に社員を大事にしたい』
『社員が安心して働ける場所を作りたい』

という強い思いを持った経営者に向けた支援サービスになっています。
また、単に取り組みをして終了、ではなく、それが企業の利益向上につながる施策になっているかまでを考えて効果検証を行います
コンテンツとしては4つあります。


【 コンサルティング 】

まず1つ目が、コンサルティングです。

まずは社内で抱えている課題・起きている事象の洗い出しと、それに対して何をどうしていきたいかを整理します。その上で、根本的な原因は何なのか、それを解消・改善する対策を健康経営有料法人認定制度の項目・審査基準に則って考えて実践していきます。


【 企画運営サポート 】

2つ目は、健康経営施策の企画運営とサポートです。

ただ単に「はい、これ考えたからこの通りやってね」ではなく、実際にその施策を行う人員として参画します。
健康経営の始めでよくあるのが

「何から始めたらいいかわからない」

というお悩み。こうしたお悩みにも実際寄り添いながら、直に従業員の方と接して施策を企画立案し、運営のサポートを行います。


【 テーマ別ワークショップ 】

3つ目は、テーマ別のワークショップ講師です。

健康経営にはいくつかの取り組み項目があります。
実際に認定基準においても健康に関する研修セミナーなどがあります。
それ以外にも『自社オリジナルの健康経営』を目的とするため、会社内で関心の高いものを選んで全員でそれについて考えるなど、健康経営をより身近に理解してもらい、自発的に動けるような健康人財の育成を目指したいと考えています。
特に、『これから健康経営を始めたい』『健康経営に興味がある』という企業さんにはまず『健康経営説明会』を無償で実施させていただきます。

健康経営について経営者や管理部門だけが把握して適当に始めるのではなく、ちゃんと自分の会社にとって必要なものであるか否かを全従業員の理解と総意を得てもらってから始めてほしいと考えています。


【 従業員個別サポート 】

最後に4つ目が、従業員への個別の健康指導です。

健康診断の実施後、どうしていますか?
検査等で引っかかった方は産業遺産や産業保健師さんなどと面談すると思います。
それを単に数値の良し悪しと、当たり障りない内容の面談で終わらすのではなく、

何が原因で不調を抱えているのか
不調を改善するのが難しい理由は何なのか

ここに着目しながら、根本原因の解明とその解消、そしてより仕事で成果を出せるパフォーマンスづくりをしていくために、『QOLメンテナンス』で提供している整体施術と生活習慣改善指導を行います



 ③ WorkHealthデザイン

『WorkHealthデザイン』は、Notionを活用した業務改善サポート&ツール活用人財の育成を目的にしたサービスで、コンテンツは3つあります。

1つ目が、Notion活用研修です。

この研修ではNotionの概要から使い方の解説など『Notionでできること』を説明します。
そして、研修前に使用目的についてヒアリングを行い、その内容に合いそうなサンプルデータベースを設計、研修当日に参加者全員にそのデータベースを配布し、実際にNotionを触りながら理解を深め、すぐに現場で実践できるようサポートします。


2つ目が、Notion構築・定着支援です。

これは業務遂行上の課題をヒアリングし、

・データベースの設計・構築
・導入時の使い方研修
・納品後のメンテナンス

私が丸っと行うパッケージサービスになります。
なかなか自社の人間でデータベース作って運用するまで難しいというお声もあると思います。
そんな時は外部に委託発注する感覚でご依頼いただければと思います。
Notionの使用上できることにすべてお応えするのが難しいケースもありますが、Notionは常に進化し続けるクラウドサービスです。
その都度できることも増えていくと思いますので、都度ご相談いただき、一緒に成長していけたらと考えています。


最後の3つ目が、社内ワークショップです。

先ほども書いたように、Notionは常に進化し続けるクラウドサービスです。
新しい機能が実装されるたびにできることが増えていきますが、Notionの面白いところは、『人の数だけ構築するデータベースの種類がある』というところ。

1つのデータベースをみんなで使うのもいいですが、一旦スキルを覚えてしまえば自分でも簡単にデータベースを作って情報管理することができます
社内情報の一元管理で検索性を高めて生産性を上げるだけでなく、同じツールを使う『共通点』にも着目し、

・他の社員がどんな使い方をしているのかを学び合う
・共通話題による社内のコミュニケーションの活性化

ができれば、チームワークの醸成と一緒にツール使用者の育成にもつながるのではないかと考えています。

そして、Notionを使いこなすことで公私共に空いた時間が生まれれば、

◎ 付加価値の高い仕事に専念する時間が増える
  →  仕事の質が向上し業績アップに貢献
  →  社会的評価も高まる
◎ 自分の時間を有意義に過ごすことができる
  →  趣味の充実、資格の勉強、家族との時間や
     健康問題にも向き合う時間が取れる

本当の意味で『QOL(身体的・精神的・社会的な生活の質)の向上』を図ることができるのではないかとすら思っています。




【5】 終わりに

長々と最後までお付き合いくださりありがとうございました。
私の事業に対する根底にあるものから今後に向けて、いろいろ書いてきたつもりです。

新型コロナウイルスの感染拡大で、この3年は健康問題に対して個人レベルだけでなく企業単位でも取り上げられるようになってきました。

それでもまだ、「健康が大事なのはわかるけど強要されたくない」という人や、健康経営優良法人をファッション感覚で実践する企業がいたりと、人生にとっての最大リソースが何なのかを理解して、本質的な改善のためにできることから始めている人・企業は少ないように感じます。

プレゼンティーイズム(出社しているが体調不良で生産性が落ちている状態)は、企業の人的損失の7割に上ります。

あなたの健康は、あなただけのものじゃない。

家族がいて、友人恋人がいて、職場の上司がいて。
あなたが居なくなれば、大勢の人が悲しむし、辛い思いをし続ける。
自分の欲求に素直になることも大事ですが、もう少しメリハリをつけて日々を過ごしていただきたいと切に願う次第です。

そんな思いも込めて、これからもご縁ができた皆さんと少しずつ着実に、より良い暮らしと社会活動の実現に貢献していきたいと思っています。



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