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スコーン作りで好きを探す

思ったより、楽しくはない。


 簡潔に言うと、仕事にしたくなる好きなことを探すために、現在スコーン作りに挑戦している。今年は色々挑戦して年末あたりに燃え尽きる予定だ。一応、スコーンについて自分の偏見を述べておくと、バターを冷え冷えにし、固形のまま小麦粉と混ぜるところが、スコーン作りで特徴的な部分だと思う。

 実はもう4回焼いた。1回目は、牛乳をドバっと入れたため、生地がベチョベチョになり、平たいスコーンになった。2回目は、牛乳を少しずつ加えて調整をはかったが、やはり生地が柔らかすぎて平たいスコーンになった。3回目は、生地の硬さはバッチリだったのに、なぜか平たいスコーンになった。バターをもう少し細かく潰しながら、小麦粉と馴染ませないといけなかったようだ。一つのサイトでしかレシピを見ていなかったため、バターと小麦粉を馴染ませるという表現に躍らされた。そんなこんなで、4回目の挑戦でやっとまともなスコーンが焼けた。

 正直なところ、スコーンを作っていて、楽しさはほとんど感じなかった。ただ、まともなスコーンが焼けたことは、素直に嬉しかった。やればできるもんだなと思った。そして、何故かやりがいを感じた。特に、4回目のスコーン作りで、バターの塊を感じない、完璧な硬さの生地が出来たとき、とてもやりがいを感じた。変かもしれないけど、ちょっと興奮してしまった。理由を真面目に考えると、ちゃんとした生地が出来たことは、最初から最後まで完全に、自分の成果である。その事実が、私にやりがいを与えてくれた。

 ここで言い切ろう。自分の成果がわかりやすいほうが、私はやる気を出す。なんとなく、次の仕事のヒントを得たような気がする。
(つづく)

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