Micael Jackson の "Heal The World"から考える戦後75年 【Coco】

相変わらず暑い日々が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

今日は私、Cocoが皆さんに平和な世界を祈りながら聴いていただきたい歌を紹介します。

私が紹介する「平和についての作品」はマイケル・ジャクソンの”Heal the World”です。この曲を選んだ理由は、平和な世の中は原爆や戦争を経験された方々はもちろんのこと、この世界に住む沢山の人がもっと平和で温かい世界を願っている、というメッセージを今回届けたかったからです。

この歌のミュージックビデオには色々な国の子供達が登場します。内戦や政府からの抑圧、人種差別、そして貧困。様々な理由から今この瞬間も怯えながら生活している子どもたちは多くいます。もちろん子どもだけではありません。この世界にはきっと、明日命があるかわからないような不安を抱えながら生活している沢山の人々がいると思います。そのような人々が1日でも早く安心して生活できるように、そして幸せを感じられるように、というマイケルの思いが込められている歌なのではないかと私は解釈しました。

その思いが特に強く感じられる歌詞はサビの最後にある、”Make a better place for you and for me” (私にとっても、あなたにとっても素敵な世界にしよう)という部分でした。誰か一人が楽しく満足した生活を送れる事は、平和な世界とは言えません。自分、周りの人たち、そして地球の裏側に住む人、見ず知らずの人、彼らも充実した毎日を送れることが結局「平和」ということであり、私が強く気づかされたことです。

マイケルはこの曲にちなんで「ヒール・ザ・ワールド基金」というものを設立しました。あるインタビューの中で、彼はこのようなことを言っています。「世界中の子どもたちにこう伝えたい。君たちはみんな私たちの子供であり、それぞれ一人一人が私の子供である。僕は君たちみんなを愛している」この言葉から彼自身が「愛のあるところに平和は訪れる」ということを心から信じており、それを世界中の人々にも伝えたい、という切実な思いが伝わってきました。残念ながらこの団体は2002年に終了してしまいましたが、マイケルがどれほど子供達を思い、世界をより良い場所にすることを願っていたかがうかがえます。

この歌のミュージックビデオは、世界中の子どもたちがそれぞれ手にろうそくを持つ映像、そして子どもたちがお互いを抱きしめ合う映像で締めくくられています。ミュージックビデオでの主人公は確かに子どもたちでした。しかし実は、子ども一人一人が私たち一人一人を表しているのではないでしょうか。たったひとつの小さなろうそくの火でも、何十何百と集まれば周りを明るく照らす存在となるように、私たち一人一人が平和な世界を願う声は小さいかもしれませんが、それが合わさる時、平和を願う気持ちは響き渡り、多くの人に届くでしょう。

それでは、私が今綴ったことを少し心に留めながら聴いていただけると嬉しいです。
皆さんにとって、残りの夏も忘れられない時間となりますように。

ひんやりとした朝と少し小さくなったセミの歌声とともに。

2020年8月16日 Coco

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