見出し画像

「DX成功の鍵:メンバーシップの進化」

以下、Facebookにいつも書籍を要約して紹介してくれている田中健太郎さんの投稿によれば、

「日本人が世界に誇れる33のこと」 ルース・シャーマン・白石 著

アメリカ人が、トラブルに巻き込まれたり、精神的に不安定な状態に陥ったりしたときは、無意識のうちに、人に頼らずに自分で問題を解決することを考える。 他人に甘える、という発想がないからだ。日本の組織には、「一人で抱え込まないほうがいい」とか「そういうときは先輩に頼ってもいい」など、「たった一人でものごとを進めなくても大丈夫」という雰囲気がある。アメリカでは、一人で抱え込んで、一人で解決するのがいちばん評価される。それも当然で、アメリカ人は小さいときからそのような教育を受けている。テレビドラマの「24」のジャック・バウアーは、いつもたった一人で行動し、組織そのものに反抗して、一人で困難な事件を解決してしまうスーパーヒーローだ。けれどもしあなたがジャック・バウアーのボスだったら、かなり困ったことになる。上司を立てない、根回ししない彼の行動は、日本企業では間違いなく鼻つまみだ。
日本人は、「この支え合う人間関係」の大切さを再認識し、もっと他の国の人たちに伝えなければなりません。孤立し、一人だけで頑張らなければならないと思い込んでいる外国人にとって、大きな救いとなる。

とあり、結局、自己責任論を追及していくと、孤独な個人主義となり、企業の雇用もジョブ型と言われるものに収斂していくことになるのは自明と言えます。そのかわり、心か体を病んでいくわけです。まさに働くことが罰であるキリスト教の世界観に合致しています。

では、日本の企業も、自己責任のジョブ型にしていくのがいいのでしょうか?心を病む人が増え、精神科医などによるカウンセリングビジネスや医療費が膨らむだけで、企業人としては、病気になる犠牲者が増えるだけになってしまうのは誰も望んでいないでしょう。

やはり、支え合う日本人の強味を活かし、組織力を上げていくDXを考えていくのが正しい方向ではないかと思います。

つまり、善良な人を、データによるモニタリングによって管理・統制の対象から外し、不届き者がいた場合には速やかにお引き取りいただくように仕組み化することで、マネジメント負荷を下げ、個人と企業の共成長を促進し、競争力を高めていくのが最善ではないかと思います。

つまり、データを活用した活動の透明化とモニタリングによる監査(是正)効率・品質の向上によって、権限移譲を推進(⇒組織のフラット化、君臨と従属からの解放)し、彼女の言うところの、支え合う日本人の強味を最大に活かす、マネージャーがメンバーの成長含めてサポートする組織形態が可能になるということです。

一番の課題は、「マネージャーの、君臨からサポートへ移行と、一般社員の、従属から自発的自立的行動(成長志向と働き方)への移行」という、マインドセットの切り替えでしょう。そして、切り替えができない人を影響のないところへ外していけるかどうかが問われるということしょうね!

#デジタルトランスフォーメーション
#DX

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?