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「日本人はDXに必須な理屈が嫌い?」

DXでは理屈をこねる

何故だかわかりませんが、日本人は思想や道を語るのは好きな人が多い。少なくとも私の知っている範囲ではそうでした。しかし、その一方で、理想と現実は違うと言って、現実を如何に受け止めるか?如何に対応するか?という事を語りがちです。
つまり、その間がないのです。その間が論理です。

現実を理想に近づけていく戦略/ロードマップ/シナリオ/計画であり、概念空間で語られる思想や道と現実の物理空間の間にある、論理空間上に物理制約を取り除いて展開される論理的実体です。DXはその論理実体をソフトウェア化してコンピュータとネットワーク上に実装する事が前提条件です。

「ITガラパゴスの日本」でも、「日本固有の問題を理解する」でも触れている通り、論理空間設計能力(理屈をこねる)なしDXは完成することはありません。
論理空間設計能力が必須なのです。

多分日本人は理屈が嫌い。

「あいつは理屈っぽい。」という人物評をよく聞きますが、決して誉め言葉ではなく、「煩い」「面倒臭い」「ガキっぽい」の意味を含んだ否定的なものです。
そして、まさにそういう人こそ、思想や道を説くのが大好きだけれども、決して現実を理想に近づけようとしない人なのです。「俺は理想を持ったうえで現実を受け止めているんだ」と自分にも周囲にも言い訳をしていたのでしょう。

しかし、それは1980年代や90年代の過去の話しなのでしょうか?

私は今も変わっていないと思います。何故だかわかりませんが、思想は語るけど、面倒な理論を嫌い、手っ取り早い手法に飛びつき、理想や道は語るけど、行動しない理由を変われない現実に求める。そんな国民性なのではとすら思います。

理屈を好きになってもらうには?

これからの国際競争は論理空間での競争になる事、論理空間設計能力が重要な鍵のひとつになる事を訴えていくことで、生きていくためにやる気になってもらい、実践を通じて身につけてもらう。
それによって見える景色が変わる事を実感してもらうしかないのでは無いかと思います。

#DX
#デジタルトランスフォーメーション

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