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「日本のSEは最下層を抜け出して競争力を生み出そう」

1980年代初頭までは日本も米国もコンピュータの活用においては鎬を削っていたと言えます。しかし、ハードウェアが大型機中心になってからは、特にソフトウェアにおいて米国に引き離され、今や全くその背中すら見えません。
コンピュータを動かす基本ソフトウェアにおいては、日本のコンピュータメーカーはIBMコンパチ(IBM互換)といい、アーキテクチャーを真似したので、その自覚はあったでしょう。

しかし、アプリケーションソフトにおいては、何が違うのか?何故違ってしまったのかがわからないままに、ただGAFAMに代表される米国発のプラットファーマーや米国欧州発のソフトウェアベンダー、最近では中国韓国発のサービスに市場を席巻されているという事実のみで、競い合っていたはずの頃からはすでに40年以上過ぎてしまいました。

しかし、「ITガラパゴスの日本」にも書いたように、コンピュータとネットワークの技術は一体何をもたらし、企業や国は何をすべきなのか?という認識において、米国欧州など日本以外の国と日本では、その溝が縮まる気配はなく、コンピュータとネットワークで作られ、センサーで物理空間との接続性が高まって一気に拡張した論理空間で競争優位にビジネスを展開しようとDXを進める米国欧州など日本以外の国や企業と、論理空間という認識なく、ただただデジタル化という言葉を、IoTやビッグデータ&AIなどをシンボリックに理解しただけのDXを進めようとする日本という国や日本企業とでは、同床異夢どころでか、同じ部屋にすらいないのにお互いにいると勘違いし、同じ夢を語り、会話が成立しているかのように思いながらも、実は全く違うことをイメージしているという残念すぎる現実があります。CDO同士で話をする時においてもということです。日本にも概念的に理解しているCEOやCDOはいるでしょうが、なぜお金ばかりかかってうまくいかないのかは、わからないでしょう。

日本のSEが最下層で働いているという問題も、その本質は、同じところにあります。コンピュータとネットワークが論理空間を作っているという認識がないため、日本のITは、すべて、現場業務に従う形で実装され、現場業務の指示のもとに維持運用をしているのです。ハイハイと返事がよくいいなりに仕事をしてくれる人はよく仕事のできる人として扱われ、ありがとうと言われて気をよくし、そのまま大人になっていきます。まさに便利な奴隷ですね!

本来なら、とっくに論理空間認識・設計力を背景にした業務改善手法を駆使し、ITを利用した現場業務の最適化を指導するようなSEとして、論理空間にソフトウェア化した企業を、種々の環境変化に対応しながら最適にする責任を持つCDOを支える立場で活躍していたでしょう。

今のままでは、結局、ユーザーいいなりの奴隷仕事で心身ともに削って生きて朽ちていく人が大半でしょう。

せめてロジカルシンキングとクリティカルシンキングのスキルと、データモデリングを習得し、論理空間認識力と設計力を高めるとともに、データ解析力を伴った業務改善手法を習得して、ITを使いこなす業務指導ができるエンジニアになって、最下層から抜け出して欲しいです。

そして、一緒に日本固有の問題を乗り越えませんか?

#SE
#DX
#デジタルトランスフォーメーション
#論理空間
#データモデリング


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