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【週刊私の気持ち No.1】オープンであることはなぜ重要か

突然ですが、HERP社内のScrapboxに書き溜めて行っている週間私の気持ちという僕が考えていることだったり大事にしていることを綴ったブログみたいなものを、今後は場所をnoteに移して公開していこうと思います。現状HERPでは積極的にメンバー募集をしており、多くの人に会社のカルチャーについて知っていただく上でも良い施策なのではという考えで、公開していくことにしました。ただし、社内向けに書いているテンションそのままに書くのでとっても読みやすいものではないことだけご了承ください。

公開版第一回は、オープンであることの重要性について。聞いた瞬間悪いことではないように感じられるかと思いますが、なぜそれが重要なのかと聞かれると明確な回答ができるでしょうか。私も、クローズドなものは良くないからとか、透明性を担保する方が全員が同じレベルで課題に向き合えるからくらいの理解をしていましたが、組織を作っていく上でその考えが深まったというか、考えがまとまってきたと感じつつあるのでアウトプットしてみようと思います。

<アジェンダ>
・"オープンである"とはどういうことか
・なぜオープンである必要があるのか
・オープンであるための工夫

"オープンである"とはどういうことか

オープンであることの重要性を述べる上で、オープンであるとはどういうことなのか、私の個人的な考えを記載してみます。私なりのオープンであることの定義は、成果を出すために、役割や立場に関係なく広くコミュニケーションを取り、全員が成果創出に必要な情報・ファクトを自ら開示している状態だと思っています。逆にこれを自然に当然のように行うカルチャーがあるかどうかが、オープンな会社かそうでないかを決めると思います。

オープンの定義を言語化するために色々と記事を読んでみましたが、オープンでフラットという言葉をよく見かけるがその定義をしている記事はほとんどありませんでした。関連しそうな記事に目を通すとオープンでフラットという言葉は人間関係に対しての言及をする際に使われていることがほとんどであろうということがわかりました。誰に対しても広くコミュニケーションして、対等に議論をすることを良しとしており、議論を効果的なものにするために経営関連含む情報開示を広く行うという意思表示をしているものが多いように思います。
経営陣の組織のあるべき状態の理想を言っており、その実現のために情報開示をするよというスタンスを明示しているように見えました。

定義の話題に戻って、こういう一般的な記事の言及している内容と私が今回書いている内容は少し違うポイントがあると感じました。それは、成果を作ることを目的としてオープンであることを求めるという点です。もっというと、もしそれが自分にとってネガティブな情報であっても成果起点でオープンに共有をしようということを全社員に求める、そのための心理的安全性が存在することをオープンである状態だと考えています。

例えば、何かしらミスをしたり、失敗をしたときに、自分の評価が下がるのではないかとか、怒られるのではないかみたいな感情が勝ってしまい、その事実を共有しづらい状況、これは成果のためにオープンである状態とは言えないと思います。ミスを発見したり、失敗をしてしまった時に即座にその解決を助けてくれそうな人間に共有をする、それが当たり前である状態こそがオープンな状態です。人間なのでミスは存在しますし、失敗なんて当たり前にあります。その度に周りの評価や会社の評価を気にしていると、その課題解決を通じてもたらせる成果が遅く・小さくなってしまいます。だからこそ、チーム(会社)VS 課題という図式を意識できる状態を作ることが大切だと思います。言葉でいうと簡単に聞こえますが、実際にこれを徹底することはとても難しいと思います。経営陣が率先して自分の失敗を共有したり、そういった行動を称賛する、積極的に求めること、そして成果起点での評価を徹底することでもたらされるカルチャーなのではないかなと考えています。もちろん、ネガティブな情報をオープンにするだけではなく、成功事例等々、いいことも積極的にオープンにすることは当然重要です。良い事例や、学びといったポジティブな情報も、成果創出のヒントやきっかけになることが往々にしてあるからです。だからこそ定義の文章において、成果創出に必要な情報・ファクトという書き方をしていると思ってください。
また、役割や立場に関係なく広くコミュニケーションを取ることが重要なのは、その解決のために適切な人物と協力して課題解決に挑むことが最も成果創出の近道だからです。経営陣が関わった方が課題解決が進むのであればそのようにすべきだし、ユーザーさんを巻き込んだ方が課題解決が進むのであればそのようにさせていただくべきであるということです。大事なのは成果に一直線に進められることであり、誰が課題を見つけたか、作ったかという起点は成果に対して何の関係もないし、成果を最大化するために社員全員が平等に尽力する責務を持っているという認識が重要です。

なぜオープンである必要があるのか

この答えはとてもシンプルです。その方が成果が出やすいからです。上の定義の話の中でも触れましたが、良い事例・悪い事例ともにオープンに共有することで成果を生み出すきっかけを作ることができます。成果主義をつらぬくことで、変な人間関係が意思決定に影響を与えたり、表に出てきやすい情報に依存した意思決定をされたりというリスクを回避できるとも思っています。成果だけを見て仕事をし、そして評価をするということができれば健全な改善と発展がもたらされると思います。
そもそも、我々のビジネスはユーザーのみなさまに価値を感じていただけるサービス(Webサービスだけでなく全顧客接点を通じた価値提供)を作ることが最も重要であり、極端に言えばそれだけのために日々仕事をしていると言えます。全てはユーザーに対して、価値を作ってなんぼです。社内で誰が偉いとか誰が正しいとか、気に入られる気に入られないとかは基本的にどうでもいいです。もちろん仕事を円滑に進めていくために信頼関係だったり、良い関係性を作るのはめちゃくちゃ大事なことですがそれが目的化すると何の意味もなくなるということです。あくまでも成果を作るためにいい組織を作る必要があるという当たり前の前提に従って、オープンに課題を共有し合い、解決に導くことが必要です。

オープンであるために

現状、こういったオープンな会社であるためにどんな工夫をしているか、以下に記載をしてみます。全てはオープンな社風をみんなで作り、成果を出すために行っていることです。他にも何か思いついたものがあれば積極的に実施していきましょう。

1. 成果起点でのオープンな意思決定
会社全体に関わる意思決定、チームでの意思決定、施策レベルでの意思決定において、成果(ユーザーの価値)を起点とした意思決定をすることが繰り返しになりますが大前提です。

- 各チームの進捗をドキュメントで共有し、疑問解消を全社会議で行う
Scrapbox上のweekly reportは進捗を見える化するために行っています。もしみたことない人がいれば、確認してみましょう。
- SlackでのDMコミュニケーションを基本的には行わず、個人チャンネルでコミュニケーションする
皆さん基本的にxxx-(アカウント名)というチャンネルをslack上に持っていると思いますが、これもオープンコミュニケーションのための施策です。ちょうどこのブログを書いている7月6日時点では、オープンチャンネルでのコミュニケーションが93%、プライベートチャンネルでのコミュニケーションが5%、DMのコミュニケーションが3%という状態になっていました。これが少ないのかはわかりませんが、意識的にDMを使わないようにしましょう。

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- 経営会議をオープンに行う(実験中)
最近始めたWeeklyTopAgendaだったり、僕ととくさんのmtg議事録をScrapboxに記載しているのは、透明に会社全体の意思決定を進めるためです。

2. 人間を称賛・否定するのではなく成果を称賛し、課題を表出化する
常にチーム(会社)VS 課題という考え方を徹底するようにしましょう。経営陣 VS メンバーだったり、メンバー VS メンバーという構造は何も生まないし、個人批判を通じて得られる成果などないです。誰がすごい、誰が悪いではなく、この事例がすごい、この課題を解きたいという会話が自然な状態が理想です。誰が言ったかではなく、何を言ったか、誰がやったかではなく何をやったかが重要です。表彰においても、もちろん個人を称賛する目的でも行っていますが、その期間に出した成果を表出化し、社員の行動のお手本とすることを目的に実施をしています。

3. コミュニケーション・人間関係のヨレをなくす
コミュニケーションの偏りは、人間関係を起点とした主観的な意思決定を生む要因になりますし、その偏り自体を従業員が認識してしまうことで意思決定がフラットに行われていないのではないかという邪推を生むきっかけになります。プライベートな時間で気が合う人間同士が集まって楽しむことには何の問題もないと思いますが、仕事におけるコミュニケーションにも恣意的な偏りが生まれることは避けるべきです。気が合う人と仕事をすれば全ての課題が解決されるわけではないので、広く信頼関係を作る努力をしましょう。

4. 個々人・チームで成果を出しやすい手法・状態を共有する
オープンではないアクション、何かの課題を人に言いづらかったり、隠そうとしてしまう行いは、信頼関係がないことはもちろん、お互いの考え方や、評価の指標が明示的になっていないことが原因であることが往々にしてあると思います。だからこそ逆に自分がどういう人間なのか、どういう仕事の仕方を好むのかだったり、何を持って成果とするのか、そもそも何を評価するのかを明示的にする必要があると思います。Scrapbox上の自己紹介ページだったり、meは何しにHERPへ?の企画だったり、他己紹介コンテンツはそういった目的で行っていたりします。お互いへの認知が深まることは信頼関係を作るきっかけになるはずです。

以上オープンさが何故大切かが今回のテーマでした。再三の繰り返しになりますが、オープンであることが重要なのは成果創出に一番効率がいい状況を作れるからであり、その基本を徹底して日々業務に取り組んでいきましょう!

おわり

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