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第2回 放火犯によって就活を棒に振った話①

皆様、ご覧頂きありがとうございます!
建設会社のコンサルタントをしている鈴木戒です。建設業界を志す学生さんや転職希望の方にお贈りする「土木作業員から建設コンサルタントになった話」の第二回です。

ウェビナー講師の準備風景

タイトルの「放火犯」という言葉は普通のご家庭では登場の場は少ないと思います。

我が家の思い出にはよく登場します。
この「放火犯」よって私の社会人生活の行先が左右されたと言っても過言ではなく、何故土木作業員になったかとの説明には欠かせませんので少しだけ学生時代の思い出話にお付き合いください。

ノンフィクションです。

真面目な表現では、やりきれなくなるので脳内ハッピーにし、若干ユーモアを加えて筆を進めます。

大学生活 

わたくし、地元の工業高校卒業後、運良く東北のとある大学に進学を致しました。親元から解放された一人暮らしとは恐ろしいもの。
志し高く入学したカントリーボーイは、バイトとパチンコ、実践空手に明け暮れ自堕落な生活を送る、シティボーイに変化しました。

そんな自堕落シティボーイな学生生活もいつの間にか3年目の冬を迎えておりました。
就活に精を出す同級生を横目に、バイト→YOASOBI→パチンコ→空手のサイクルに精を出すわたくし。
就活は、5月の空手大会後でも良いかなんて、楽観的に捉えておりました。
 当時は、空手初心者ながらそこそこ強いらしく、道場では優勝候補に祭り上げられ、ツラい練習プログラムを課せられてました。
さらに、サボりたくとも後輩がニコニコしながらアパートに現れて、半強制的に道場に通う生活でした。

大会まで一週間と迫まった5月のある日、練習から帰宅し、ダラダラとした時間をアパートで過ごしおりました。
 時刻は夜中の2時。このまま空手から逃げたい!「ずっと真夜中でいいのに」なんて思いながら、腹が減ったので、そうだコンビニに「ヨルシカ」ないとなんて思い、愛車のカリーナに乗り込みました。

そして悲劇へ

車で4分、最寄りのミニストップに到着。唐揚げ弁当、コーラを購入し帰路に着きます。
往路と同じ道を車を走らせること2分、見慣れたカジュアルな衣料品店が見えてくる。そんな何気ない日常、、、、、、のはずでした。

【ここからはドラクエ風に】
視界には現れたのは、衣料品店の自動販売機がメラを喰らい、萌え上がる姿。
おどろき戸惑う、わたくし。
「あー萌えているな」と脳内停止したまま、フラフラと車をカジュアルな衣料品店の駐車場に停め、車のヘッドライトを向けたその時!

人影が3体が逃げ出します。この人影こそ「放火犯」です。以下メタルスライム

咄嗟に、「捕まえなければ!」という勇者的な正義感と、「捕まえたら就活に役立つ!」という遊び人的な邪さを併せ持ちつつ、
車を下り、報酬がたっぷりのメタルスライムを追いかけます。
空手初学、柔道の有段者のわたくしは、会心一撃でメタルスライム3体の捕獲は可能!と思っておりました。
逃げ出すメタルスライムとの距離は約30m。なんとかなる!

50mほど追走!
しかし、距離は縮まない。何故なら
わたくしの装備(靴)はホーキンスの登山靴。
そして、時は丑三つ時の暗闇。
追いかけるわたくしに悲劇が。
足元から耳馴染みのない「グキッ」という音。目の前に近づくのはメタルスライムではなく地面。

「遊び人(わたくし)はつまづいてころんだ!」
メタルスライムたちはにげだした。

残念ながら勇者ではなく、遊び人が確定した瞬間でした。
段差に気付かず転倒してしまったのです。
足が激痛で、メタルスライムを追いかけることは叶わず。

ということで、痛めた足をかばい、片足でケンケンにて愛馬パトリシア(カリーナ)に辿り着き、携帯で119番にダイヤルをしました。

消防の方は冷静で、何がありましたか?と
遊び人「衣料品店の自販機が萌えているので、消防車をお願い致します」
消防「わかりました。お怪我された方はいないですか?」

遊び人「わたしです!」
消防「えっ!?どうされましたか?」
遊び人「放火犯を追いかけて、足をや捻りました!」

そんなこんなで救急搬送されます。第二回はここまでとさせて頂き、次回は放火犯で就活を棒に振った話②を来週日曜日に更新します。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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