#15人事異動ってこんなもの(土地活用編⑦)
皆様、こんにちは!
建設会社の社内コンサルタントをしている鈴木戒です。
「土木作業員からコンサルタントになった話」の第15回です。
前回noteはこちらから
花粉が舞い散り、寒暖差の激しい日々が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
3月に入り、進学や新社会人、転属、異動など、環境の変化の多い時期ですが、私が約20年前に施工管理から営業に転属のきっかけを綴ります。
送別会
現場管理として1年経つ3月のある日、営業スタッフの退職の送別会が行われました。
その方は、2級建築士や宅建など資格のスキルをお持ちのうえ、賃貸マンションの営業でも素晴らしい成績を納めてましたが、ご家庭の事情で静岡に帰郷となりました。
人当たりの良さと努力家であり、惜しまれつつの退職です。
普段は「水と油」の関係性の営業と工事も全員参加での盛大な送別会が開催されました。
ちなみに、これまで在籍したすべての建設会社において、営業と工事には少なからず溝がありました。送別会の詳しい話の前に、建設会社における営業と現場(工事管理)の関係性についてご紹介します。
営業の立場
営業の立場では、
「私たちが苦労してお客様からお仕事を頂戴してきて、ことあるごとに文句を言われないといけないんだ」
「現場の経費で、飲み会や作業着や道具なども全部経費じゃないか。営業はスーツから身の回り備品は持ち出しだよ」
工事から言われること、、、
・面倒な現場取らないでよ
・厳しい工期の現場ばっかり受注しやがって
・追加工事の交渉は営業がやってよ
・利益のない現場ばっかじゃないか
etc
本心ではないにしろ、職人気質な自分の技術にプライドを持っておられる方が多いことから直球での言葉が投げられるケースが多いです。
工事管理の立場
工事管理の立場では、
「あいつら、チャラチャラ仕事しやがって。こっちは残業や休日出勤して大変な現場を納めているんだよ。無茶な要求ばっかしやがって」
営業から言われること、、、
・今度、ここに現場できるからよろしくね
・○○所長なら大丈夫、頼むね
・施主から使用変更の要求されたんだけど対応してね
etc
円滑なプロジェクト進行させるため、営業が現場員の立場を立ててながら、上手に廻していくような感じです。直球の言葉では、トラブルになるので、柔らか目の変化球で対応する感じです。
わたくし、どちらの立場も経験しておりますが、施主が、現場員の態度に対し営業に対してクレームが入ると、、、施主、営業、現場の関係性が崩れます。
その当時のわたくしは、内心「いやいや、営業も所長も両者とも折れてよ、、、所長の機嫌も悪くなるじゃん」などと考えておりましたが、最近はすこし大人になり、施主様にとってよい提案を主軸に物事が考えられるようになりました。
送別会での一言
さてさて、そんな普段は仲の悪い営業と工事も参加した送別会ですが、お酌やトイレに行くたびに、先輩などから謎の言葉を掛けられます。
退職される営業「鈴木君、きちんと店長に断った方がよいからね」
営業の先輩「大丈夫、俺も元現場監督だったし」
アンポンタンなわたくしでも、流石に察しがつきます。
私、「これは営業に転属だな、、、」
この当時、営業に対して良いイメージを持っていませんでした。とりあえず店長の近くに寄らないようにしようと思い、接触機会を減らします。
送別会も解散の流れで、「乗り切った、、、あとは二次会前にバックレる」と心に決め、自宅への徒歩での帰路のため、厠で用を対していると、隣に店長が現れます。
そして
店長「戒、来週からスーツで出社な」
私「はい、、、」
ということで、私の営業人生のスタートとなります。
ドラマなどでは、部長から辞令書などを渡されて、驚き、家族の相談みたいなことはありません。これが20年以上前に経験した移動であり、私のコンサルタントへの道筋の重要な分岐点となりました。
大手だとこんなことあるのでしょうか?私は中小規模の建設会社での経験しかないもので、辞令書発行されて人事異動みたいな経験はありません。
大体、地方中小建設会社はこんな感じかと思っております。
次回は、土地活用営業の実態についてご紹介いたします。
最後まで御覧頂きありがとうございます。
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