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#14賃貸マンションの施工現場(土木作業員からコンサルタントになった話 土地活用編⑥)


皆さんこんにちは!
建設会社の社内コンサルタントをしている鈴木戒です。
土木作業員からコンサルタントになった話第14回です。

今回も賃貸マンションの施工現場のお話。
間延びしてきたので、今回で賃貸マンションの施工管理をラストとします。
また、別な機会にでもM所長や別な出来事を綴りたいと思います。 

上棟

コンクリート打設が最上階まで終わる事を、「上棟」と言います。木造では「棟上げ」や鉄骨造においても「上棟」などといいます。
私の出身地、岩手県気仙地方の一般住宅では、「上棟式」が執り行われる事があります。

出典 家印

神主様に上棟までの御礼と、今後の工事の安全を祈願して頂きます。更に、家主さんが屋根に上がり、お餅やお金を撒く文化がありました。
調べておりませんが、近隣住民へのご協力の感謝とご挨拶を兼ねると考えられます。

しかし、何故か賃貸マンションの上棟では「上棟式」は開催されませんでしたが、職人さんや協力業者への感謝を込めて飲み会が開催されました。

M所長イメージ

当然、M所長も参加です。
わたくし、飲み会は二次会、三次会と続きます、、、
飲み会をすると
・飲み会翌日M所長がこない
・私も二日酔い(休むことはできません)
 ※一度、酔った勢いで、M所長から休みをもらった次席のSさんが、二日酔いにより休んだら叱られてました。理不尽です。

もう時効ですが、その当時の職人さんは恐い方々がたくさんおられました。ソフトに表現しますと

・飲酒運転
・いつまでも元気に働けるお薬
・喧嘩
などなど、様々な出来事がありました。
現在は御法度なことばかりですね。

上棟は建物の骨組み完成の祝い事であり、工事の一区切りのイベントでした。

内装の工事と社内検査

私が今でも理解出来ない工事がタイル割です。
サッシのチリなどを計算し、タイルを意匠的に張る作業ですが、私、何度指導されても、理解に苦しみました。

サッシが付き、内装工事が本格化します。軽天電気、設備、大工が作業入り一気に現場が賑やかになります。
以前の記事の墨出し間違いはこの辺りに発生してました。
基本的に型のある賃貸マンションは職人さんが慣れており、大きな問題なく現場が進み完成を迎えます。

完成時期は引っ越し需要の多い時期の2月、8月が多いことも特徴です。

施主様への建物引渡し前に、店長、工事長、営業での社内検査が実施されます。
通常、クロスやフローリングの傷など指摘事項箇所の補修や修理の目印として付箋を付けます。

店長は独特な表現で指摘事項を大きな指摘事項は「ホームラン」、大小に応じて「タイムリー」「ヒット」などと表現されます。

因みに、指摘事項が無いと
「あぁ〜ん、今回はつまらないな〜」
と女子ぽい発言。 

店長イメージ

独特な社内検査後、施主検査、消防検査、完了検査を受け、建物の引渡しとなります。

そんなこんなで、賃貸マンションの施工管理時代が過ぎました。

余談

現場管理時代の出来事を書くと、現在のコンサルタントに至るまで到達しそうないので別記事にしたいと考えてます。
ここでは過剰書きにて、、、
・トランシットがひき逃げされる
・施工精度に厳しすぎる施主
・一級建築士受験には立地が悪すぎる地域
 (日建学院に片道2時間かけて通学)
・仕事中にパチンコで万枚
などなど

営業へ

ある日突然、営業へ異動となります。
死んでもしたく無いと思っていた営業編を次回からご紹介いたします。

次回から、皆様のお役に立てそうな資産活用(収益、節税)の話題が始まります。

最後までご覧頂きありがとうございました😊


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