苦手というより食わず嫌い

こんな記事を見つけました。

『4割が電話にストレス 鳴ると緊張、居留守も』

https://ovo.kyodo.co.jp/ch/mame/a-1451462

電話が恐怖だということは理解できますが、自分は大丈夫です。
どの家庭もそうだったと思いますが、90年代半ばまでは電話が家のアナログ回線しかなく、他の家族もいる中で通話することがずっと続いていました。そんな状況だったから、家族に聞かれたくない会話があるときは近くの公衆電話へ行ったこともあったし、伝言ダイヤルを使ったこともありました。そんな時代があったので、電話に対する恐怖は全くないです。

記事を読むと「緊張する」とか「居留守をする」というようなネガティブな内容が目立ちますが、今、コールセンターで働いていると、20代や30代の人もごくフツーに電話マナーを守って受け答えしています。だからなのか、記事の内容と実際の様子を重ね合わせると違和感みたいなのも感じるんです。
彼ら・彼女らの本心はわからないけれど、彼ら・彼女らも最初の研修中は恐怖心を持っていた可能性はあります。それが数週間の研修のあとは第一線で電話を受けているし、いちいち緊張も居留守もしていなければ恐怖心を感じている様子もありません。そりゃあ、慣れの部分もあるとは思いますが、コールセンターで働いている人たち(自分も含む)も記事で「緊張する」「居留守をする」と答えた人と同じ世代でもあります。
そう考えると、電話への恐怖というのは

苦手というより食わず嫌い

というのもあるのではないか、と個人的には考えます。
電話を受ける・かける経験が少ないから苦手と思うのだろうし、電話以外の連絡手段もあるのだから、避けることができれば避けようという意識があるのかもしれません。その気持ちは理解できるけれど、電話でちゃんと受け答えができないと、

普段の“しゃべって自分の意思を伝える”もできなくなるじゃね?

と自分は思うのです。
メールやLINEで実際に口に出して会話する機会が減っている昨今、電話だから怖いのではなく、口に出しての言葉のキャッチボールができなくなりつつあるのではないか、そんな気がします。極端な話、電話にストレスを持っている人は、ひょっとしたら店員さんに面と向かって「これください」と言うことすらストレスを感じるのかもしれません。
逆にいえば、店員さんに面と向かって意思疎通を伝えることができるなら、電話もそれを応用すればいいのです。怖がらず、恐れず、一呼吸おいて「もしもし」と出れば、相手はちゃんと答えてくれるものです。

電話だと変に意識しないこと。それが大事でしょうね。


(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)

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