クマに見間違えた

※自分は「ふ くま」といいます。見間違えではありません。

夕方6時過ぎに退勤し、地下鉄に乗って自宅最寄り駅で降りて地上に出たのが、だいたい6時45分過ぎでした。夏至が近くなったためか、黄昏でもまだ薄明るい感じはするものの、幹線道路を行き交うクルマはヘッドライトをともして走っていました。
端的にいえば、真っ暗ではなく薄暗い時間帯。自分は幹線道路の歩道を自宅マンションに向けて歩いていました。

歩くこと約4分、自宅近くの歩道上の電話ボックスのすぐ横に、茶色というか黒の物体がいました。大きさは1mくらい、何かの動物の背中が丸まっているというか、うずくまっているというか、そんな風に見えました。
・色が茶色か黒色
・1mくらい
・動物の背中が丸まっている感じ
そして、クマ出没情報は札幌市公式LINEから相次いで流れてきます。自分が生活している範囲には出没していないはずでしたが・・・

・・・ついにクマ出没・・・?

と思って身構えながら横を通り過ぎようとしたら、その黒い物体が動き出しました。
実際にうずくまっていたのが、自分の方向に向かってむくりと動き出し・・・

・・・そのまま立ち上がって立ち去りました。

クマのように見えた黒い物体は、近くの中学生が黒っぽいリュックを背負ったまま、靴ひもを結び直すためにうずくまっていただけでした。中学校の制服は深い緑色とベージュのブレザーで、黒っぽいリュックと相まって、街路灯と街路灯の間で薄暗い道路上では、人間ではなくクマが寝そべっているようにも見えただけでした。だから、自分に向かって動き出したときは、鳥肌が立って足がすくみそうになりました。
単なる誤認だったので笑い話で済みますし、たまに『ヒグマの可能性は低い』という断りつきの出没情報ってこういう見間違いなんだろうな、と妙に納得できる体験でした。

というわけで、ヒグマの出没には注意しましょう。
それから、ヒグマに見間違えで冷や汗かくぐらいが、ちょうどいいのかもよ。

(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)

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