全身雪虫まみれ

本州在住の人も多いので、まずは雪虫のことについて説明します。
正しくはアブラムシの成虫で、この時期になると繁殖のために飛び交います。体長は1mmほどで色は白いことと、初雪が降る一ケ月前くらいから飛び交うため、初雪を知らせる使者のようだから『雪虫』と呼んでいます。9月下旬から10月上旬の北海道の風物詩といっていいかもしれません。この雪虫、先週くらいから少しずつ飛んでいて、自分も時期的に合っているから「これ、雪虫だよな・・・?!」と自信は持てないけれども雪虫を見ていました。それが今日になってかなり飛び交っているのを見かけるようになりました。
でも、雪虫が飛んでいるのを見かけて「かわいい」とか「きれい」なんて思ったら、裏切られます。

マンションの近くには小学校があり、敷地の道路側にトドマツの樹木が何本も植えられて、フェンスとともに小学校との境界線を作っています。また、道路の歩道がその枝によって覆われるような感じになっており、枝の下を歩くことになります。他方で、アブラムシも普段は樹木のあたりにいるわけで、木の幹が近ければ近いほど雪虫がいるわけです。
そして今日は、なぜかわかりませんが何十・何百・何千の雪虫が歩道の枝の下だけでなく車道にも飛び交い、しかも“壁”のように集団で面的な広がりで飛んでいました。だから・・・

もうおわかりですね、全身雪虫まみれになりました。

出かけて帰る途中だったのですが、雪虫で作った“壁”の中を歩かないとマンションにたどり着けないため、そのまま歩きました。すると
 髪の毛の中に何匹もくっつくわ
 頬に何匹もくっつくわ
 鼻の中に入りそうになるわ
 耳の中に一匹入ってしまうわ
 ジャンパーに何十匹とくっつくわ
 リュックに何十匹とくっつくわ
 手提げ袋に何十匹とくっつくわ
 ズボンに何十匹とくっつくわ
もう、わや。
雪虫が飛ぶこと自体は毎年のことだから驚かないけれど、立体的に“壁”を作っていたのは初めての光景で、集団行動する雪虫には驚きというか一瞬ビビり、
実はその中を通るか躊躇したぐらいです。迂回しても雪虫がくっつくことになるからそのまま通りましたけど、

「やっぱり迂回すべきだったかな・・・」

と自分の判断ミスを恨んでいます。
明日以降に同じような光景に出くわしたら、迷わず迂回します、ハイ。

(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)

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