地下鉄東西線大通駅ホームにて

自分は新さっぽろで用事があるため3番ホーム側に並ぼうとしました。あまり人が並んでいない乗車位置2番にしたら、列の最後尾は50代と思われる白人男性でした。自分がその後ろに並ぶと、その男性は振り向いて
「エクスキューズミー、マルヤマ?」
とスマホ片手に訊いてきたのです。そしてスマホの画面には“Maruyama Koen”の文字。
しかし、並んでいるのは新さっぽろ行だから、円山公園へ行くには反対方向です。そのため自分は
「行かないです。反対のホームです。アウェイ」
と日本語で告げるとともに、右手でホームの反対側を指しました。さらに彼の背中を軽く押して移動を促しました。東西線大通駅ホームが島式なのが幸いして移動時間も10秒程度で済み、次の地下鉄が到着するまでに宮の沢行の列に並ばせることができました。また、自分も新さっぽろ行の地下鉄のドアが閉まるまでに間に合いました。

惜しむらくは、タブレットの電源を入れていなかったこと。そのときに背負っていたリュックにはタブレットが入っており、タブレットには翻訳アプリを入れています。アプリを使って英訳を見せたらスムーズにいったかもしれないし、肝心なところでせっかくのアプリを活用しなかった自分を自分で責めました。ま、一応「アリガト、サンキュー」と返事があったから、自分がいいたかった“反対方向だよ”は通じたと思っておきます。
なので、雪まつりが始まるとこんなふうに聞かれることがあるかもしれないので、雪まつり期間中に大通付近を歩く場合はタブレットの電源を入れておこうと考えています。

その一方で、日本では“英語が通じないことを逆に愉しむが良い”ともいいたいですね。
去年のラグビー・ワールドカップのボランティアに参加して思ったのですが、同じ人間同士だからか、英語が通じなくても簡単な意思疎通はできるってもの。実際、札幌ドーム内で眼鏡を失くしたことの確認で、自分は「ロスト?」と眼鏡のジェスチャーで相手が頷きましたもん。今回にしたって、英語が通じないからこその背中押しです。英語が話せたらそんなことはしなかったでしょうね。
英語が話せたらなお良いのかもしれないけれど、話せないなら話せないなりに別な方法を取ればいいのだから、今回はそうしました。
次はタブレットの翻訳アプリに頑張ってもらおうっと。


(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)

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