投票箱の前をスルーしたら

衆議院議員選挙と最高裁判所国民審査の投票に行ってきたときのこと。
指定された投票所が近くの小学校だったので、並んでいる下駄箱や鉄臭い水洗い場などが懐かしい雰囲気で妙に愛おしく思えたのが、我ながら不思議でした。皆さんもそうだと思いますが、学生だったときは学校の雰囲気が好きになれなかったもので。

閑話休題。
投票のハガキを受付に出し、最初に選挙区の投票を済ませ、次に比例区の投票を済ませ、最後に最高裁判官の国民審査の用紙交付のとき、自分は

「国民審査は放棄します」

と担当者に告げました。担当者も「あ、はい」と言って用紙を引っ込めました。
なので、用紙をもらわず、投票箱の前もそのままスルーして外に出ようとしたとき、立会人の男性から「あ、すみません」と声をかけられました。

「国民審査がまだですが・・・」
「放棄しました」
「そうでしたか。失礼しました」

投票箱があるのに投票せずに出ようとしたら、不思議に思って声をかけるのもさもありなん。
ヒマそうに座っている立会人の印象はあったけれど、ちゃんと投票の様子を見ていることは感心しました。

なお、自分が最高裁判官の国民審査を放棄するのは、議員を決める選挙と異なり
“よくわからない”
ため。選挙公報と一緒に国民審査広報が届いて読むだけ読んだものの、これだけで判断はできっこないです。もし、ひどい判決が出ようものなら、その時点でマスコミが大々的に報じるでしょうから、そういうのがなければ“裁判官として適格”なのです。すなわち、×をつける必要がないということで、毎回放棄しています。で、実際に罷免された裁判官もいないわけですしね。
というわけで、今回も国民審査だけは平穏な結果になることを願っています。

(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)

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