働かないオッサンはこうやって作られる(IT企業編)

あなたの職場には「働かないオッサン」はいないだろうか?

ここで言う働かないオッサンというのは実作業はほとんどせず、管理系の仕事だけしている人だ。

もちろん、管理系の仕事だけで、1日が埋まるわけではない。

余った時間は何をしているかは不明だ。

(テレワークが始まるともっと不明になった。)

こういうオッサンの誕生の経緯について、述べていく。

さて、私は30代後半のSEだが、年次が上がるにつれプログラミングの作業がどんどん減っている。

プログラミングも含め、実作業はどんどん下のメンバーに任せて、管理だけしろ!っと上司から言われる。

プログラミングが好きな私としては、手持ち無沙汰なのだが、「リーダーは暇なぐらいがちょうどいい」っと上司からアドバイスされる。

プログラミング・テストは20代で卒業、30代は設計、仕様調整、進捗管理、さらに売上・要員管理etc・・・PJ管理の割合がどんどん増えいていく。

周りはそれを出世した証という。

つまり、キャリアモデルとして、ウォターフォール開発の下流から上流。そして、最後はPLのモデルができている。

給料も年功序列で考えると、プログラマーよりPLのほうが自ずと高くなる。

では、PLの仕事であるプロジェクト管理というのはどのような仕事かというと、人やプロジェクトによって全然違うのが実態である。

例として・・

①進捗管理を機会的にやる人。WBSに沿って、進捗遅れをただ発表するだけの人。

②作業時間、売上管理だけをやる人。

③具体的な方針を立てて、周りに作業指示する人。

上記の①~③全て、PLだ。

③については高いスキルを持っており、周りから頼りにされている。また実作業も多少は持っている事が多い。

ただ悪い事に③のタイプはチーム内のメンバーからは評価されるが、会社からは評価されない。もっと作業をメンバーに振れ!っと上から指令が来るのだ。

驚くことに会社は③のタイプの人間に対して、①、②を目指せと言う。

プロジェクトリーダーはプログラムでなく、WBS、売上管理表だけ見ろ!と。

つまり、働かないオッサンというのは「会社のキャリアモデルに従って、働いていない」だけである。

そして、そのポジションを数年やってしまうと、いつの間にか本当にただの使えないオッサンになってしまうのである。

そして、今更、プログラミング作業なんてできやしないのである。

皆さんも働かないオッサンにならないように、少なくとも社内のキャリアプランにそのまま従うのやめたほうがよい。

管理職としてでなく、技術者として考えたほうがよい。

私も40代を見据えて、どうすべきか考え中である。


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