「何かになりたい」病

私のバイブルを挙げるなら、迷いなく『SERVAMP』だ。

名言だらけ、重みのある言葉だらけな本作だが、そのなかでも私をはじめ多くの読者の心に刺さり、ときには心をえぐったであろうセリフがある。

”自分に出来る何かをしたい”じゃねえ
”自分は何がしたいか”だ
”何者かになりたい”じゃねえ
”何者になりたいか”だ

『SERVAMP』5巻より

このセリフに出会った当時は、「やりたいことがわからない人は、どれだけ何も考えていないのだろう」なんて上から目線のことを思っていた。

自分は大丈夫。
本に関わり続けるんだ。

そう思っていた。

今思うと、それすらも漠然としているのだが。

リゾバから帰ってきた私は、現在前職の人手不足にかり出され、週3~4日で6時間接客バイトをしつつ、ライティングを2か所と契約している。

10月からは大学を復学し、1年かけて残りの単位を取るつもりだ。

そして、そのあとはどうしよう。

テキスト読んだだけの秘書検定2級や、3か月だけやった漢検2級。一人暮らしなんてしたことないまま結婚して。
勢いで校正の勉強したけれど活かせていないし、なんとなくスキルが欲しい、なんて思うけど何がよいのかわからないし。

ネットを見ても、出てくる記事を書いているのは、受験戦争を頑張った人しかいない。
私みたいな、高校中退でなんか生きてたら結婚して、今も生きてる、なんて人は見つからない。

何者かになりたい。

昔馬鹿にした言葉に、今とらわれている。

人と比較するから辛いんだし、私のような人生送ってる人なんていない。人と同じ・似ている人生を送ってる人なんていない。
そう思っているけれど、今はただ苦しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?