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すみっこLover

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童話風に書く妄想Another Story

はとの ぽっぽくんは たいてい こかげにいます  じいっとうごかないし とおくからみると かげのくらさとあいまって まっくろなカラスのようなので おおくのなかまは おどろいて にげてしまいます

あるとき なかまのうちのひとり ぱたぱたちゃんがききました 「ぽっぽくんは どうしてとばないうえに いつもくらーいところにいるの」

ぽっぽくんは くびをかしげました「とびたって あかるいところにいく ひつようなんて あるのかい」そういいかえしたかったけれど あいまいに クルル となきました

ぱたぱたちゃんは「おかしな ぽっぽくん」といいながら バタバタととびたってしまいました

のこされたぽっぽくんは 「やっぱりぼくは ここがすきだなあ」とおもいながら 目をつむりました

編集後記

人の目から離れられる「隅っこ」って、どうしてこんなに落ち着くのだろう。レストランでも、飲みの場でも、喫茶店でも、進んで「隅っこ」を選んでしまう。

どうにも主役にならねばならず、堂々と真ん中の席をあてがわれた日には、おろおろと辺りを見回してしまう。弱ったなァ、とひっそりため息。

今日は、華の金曜日。敬愛する太宰が「酒飲みにはなれないかも知れませんが、とにかく、酒を飲む人になったほうがいい」と記していたのを思い出した。それでも飲めない夜は、暗澹の海に放り出されたような心持ち。家で温かいお茶を飲むとします。みなさま、酔い華金を!

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