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【旅行】美味しいものを食べ、見たいものを見るために、大阪へ行った2日目
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一度に訪れてから、大阪という街が好きになった。
再度、訪れる機会を得たので、記事を書く。これは大阪についての名物や名物以外のお店やスポットを紹介する記事である。
一日目の記事はこちらにございます。つながりがないようにお書きしますが、先に目を通して頂いた方が良いかもしれません。
※この記事にはギャラリーで撮影した写真を含みます。ギャラリーの方には撮影の許可および、SNSでの掲載の許可を頂きましたが、何か問題がございましたら、ご連絡ください。
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書いた人
ベーカリーで朝食[Pain KARATO]~花博記念公園
野菜たっぷりモーニング「Pain KARATO」
泊まった宿で目を覚ました。8時。天気は曇り空で、雨が降ったりやんだりしていた。
旅先の雨はテンションが下がることが多いが、これくらいなら大丈夫だろう、と上着のフードを被る。
朝食を食べるために、御堂筋線に乗り淀屋橋駅へ向かう。
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途中、大阪取引所という立派な建物を眺めながら、目的地へ歩いていく。
目的地はベーカリー「Pain KARATO」だ。
昨日、朝食を食べた天神橋の「wanna manna」の近くにある。
昨日は混雑していたので、明日食べようと密かに思っていたのだ。
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Pain KARATOはイートインも併設しているベーカリーだ。
どうやら、12年連続ミシュランの星を獲得したフレンチレストランのシェフがパンを作っているらしい。
筆者はミシュランの星を獲得したレストランには行ったことはないが、その言葉を見てしまうと期待がふくらんでしまう。
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店内はカウンターとテーブルを含めて、20席以下。
カウンターに座って、看板で見た農園直送野菜モーニングを頼む。
ドリンクは紅茶にした。
筆者は普段はコーヒーを飲むのだが、Pain KARATOで提供される紅茶はフランス高級紅茶“ダマンフレール”の茶葉で淹れてくれるらしい。ストレートのホットティーを選んだ。
”ダマンフレール”が何かは筆者には分からないが、フランス高級紅茶と書かれていたら、頼んでしまう。
ミシュランと一緒だ。ミーハーな感じが出てしまっている。
パンはスタッフお任せの二種にした。初めてのお店は大体スタッフにしたがった方が、楽しめる。
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パンはオリーブとアンチョビが練りこまれたパンと、ほうれん草とゴルゴンゾーラチーズのキッシュ。
どちらも塩味が抑えられていて、朝にふさわしい優しい味付けだった。
サラダプレートは、素揚げ、素焼き、蒸したものなど食材を引き立てる料理方法を選んでいた。
温泉卵の下にはトマトで煮た豆があり、ドレッシングはトマトのピューレと、バルサミコ酢とオリーブオイルの香りがする2種類だった。
野菜一つ一つの風味と味わいが、しっかりと分かるとても美味しいサラダプレートだった。
透明なガラスの器に入ったスープは、オニオンスープで、こちらもやさしい味わいだ。
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気になったのが、プレートに散らばる黒とピンクのマヨネーズだった。
それだけを舐めて、マヨネーズであると分かったが、色については疑問に思った。
店員の方に聞くと、二つは確かにマヨネーズであり、黒はイカスミと混ぜ、ピンクはビーツを絞った汁を加えているらしい。
ビーツはロシア料理のボルシチなどに使われてるものだ。ビーツ単体だと、こんなに鮮やかなピンクになるのかと感動した。
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”ダマンフレール”の紅茶だが、渋みがなく、飲むと華やかな香りが口の中に広がる。紅茶に詳しくない筆者でも、これは良いものだ! と一口で分かる紅茶だった。
また、プレートには木苺の香りがついた水出しのフレーバーティーがついてきた。ほのかな紅茶の風味と豊かな木苺の香りが、食後のリラックスする時間にぴったりだった。
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さて、文量を見ての通り、筆者が今回の大阪旅行で食べたもので、このモーニングが一番美味しかった。
食後、お土産にレーズンと白ごまをふんだんに使った少し硬いパンを買い、Pain KARATOのレシピが載っているサンドウィッチの本も買った。
モーニングは8時から14時まで提供しており、筆者が訪れた時は天候が悪く空いていたが、普段は並ぶらしい。
それでも、並ぶ価値のあるモーニングだ。
昼寝にぴったり「花博記念公園」
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朝食を済ませて、電車に乗る。
目的地は花博記念公園にある植物園「咲くやこの花館」である。長堀鶴見緑地線に乗り換えて向かう。
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最寄りの鶴見緑地駅から、花博記念公園のシンボルであるいのちの塔が見えた。
地図アプリを起動せずに、塔に向かってのんびり歩ていく。
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花博記念公園に着いたとき、筆者は眠たくなっていた。お腹もいっぱいで、昨日の長時間のバス移動も響いている。
いのちの塔に向かっている途中、いい感じの芝生を見つけたので昼寝をした。
筆者は旅先で疲れているとき、公園や河川敷など、いい感じの芝生があれば、平気な顔をしてそこで寝る。
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芝生を傷つけないように歩き、適当な木の下で寝転がる。
レジャーシートは持っていないので、朝露に濡れる。財布とスマホをジーパンのお尻のポケットに入れる。マフラーをアイマスクの代わりに使い、リュックサックを枕にする。
お土産に買ったパンは潰れないように取りだして、ラッコのようにお腹に乗せた。
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眠ったのが11時ごろで、起きたのが13時だった。たっぷり2時間寝た。
日差しのまぶしさと暖かさで目覚めると世界の景色が一変していた。
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曇り空だった天候が気持ちの良い冬空に変わっていた。暑いとも言っていいくらいだった。
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木漏れ日の下、芝生の上で寝転ぶのはやはり、気持ちが良い。
軽くなった体でいのちの塔へ向かっていく。途中案内図を眺めて、かなり広いなと思った。正門からいのちの塔まで10分程度歩いた。
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いのちの塔は1990年に開催された国際花と緑の博覧会のシンボルタワーだ。
2010年に展望台としての役目を終え、設備の老朽化のため2018年に撤去される予定だったが、費用が膨大で中止になった。
今は民間業者から活用案を募っているが、2023年現在、手を挙げた業者はいないようだった。
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個人的には構造がかっこいい建造物は残ってほしいので、何か活用案があれば、と他人事だが思った。
いつか展望台が修繕されて、そこから鶴見緑地を一望できることを祈っている。
咲くやこの花館~中之島公園
冬の日差しを浴びながら「咲くやこの花館」
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いのちの塔の隣に目的地である「咲くやこの花館」という植物園がある。
いのちの塔と同じく、国際花と緑の博覧会の開催時にパビリオンとして、建設された。
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熱帯から高山までの広範囲の植物を展示している、国内最大級の植物園だ。開花調整をして、常に300種類以上の花を楽しむことができる。
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入館料の500円を払う。PayPayに対応していたので、電子決済にした。
順路にしたがって歩くと、色とりどりの花に出迎えられた。
どうやらここは熱帯雨林室と呼ばれ、熱帯でしか咲かない様々なランが花びらを広げていた。
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熱帯雨林室はどこを歩いても、花が咲き誇っていた。熱帯の植物らしく花は大きくカラフル。
「ディモルフォルキスローウィ」という品種のランは上部は黄色と下部は赤色の花が咲き、なぜか上部の黄色い花だけ、甘い香りがする。
実際に植物園にいくと、こういった風に五感を使って花々を楽しめるから好きだ。
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手書きの展示ポップを見るとディモルフォルキスローウィはラテン語で、「2つの形態を持つラン」という意味らしい。かっこいい。
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写真はアフリカや中南米に生息するビカクシダの一種だ。
鹿の角のような葉であるためその名がついた。
葉が単子葉類(イネなど)や双子葉類(サクラなど)にはない独特な形状をしている。普段、日本で生活していたら見ない植物だ。
ちなみに、ビカクシダを漢字で書くと「麋角羊歯」オオシカの角なのか、ヒツジの歯なのか、分からなくて面白い。
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平日だったため、筆者以外のお客さんは一人で来ていたおじいさんと家族連れが数組程度だった。
一人で来ていたおじいさんは大きなカメラを持って熱心に咲き誇る花々を写真に収めていた。
心の中でおじいさんに強く同意をしながら、筆者もスマホのカメラで大量に写真を撮った。
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隣にポインセチアは植えられており、違いを比べることができた
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筆者はチョコレートも好きなのでありがとうございますと感謝をした
熱帯雨林室を抜けると、次は乾燥地帯植物室に入った。
サボテンや生涯に2枚の葉しか生やさない奇妙な植物など、雨の少ない過酷な環境で生きる植物たちが数多く展示されていた。
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熱帯雨林室で多く見かけたランやシダの姿は一切なかった。
少し専門的な話になってしまうが、ランやシダは種子ではなく、胞子で子孫を増やす。
胞子の受精には、水分が必要不可欠であり、乾燥地帯では子を残すことができない。だからランやシダは、乾燥地帯で生き延びることができないのだ。
多様性の豊かさを肌で感じながら、展示を見ていく。
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上記の写真はキソウテンガイという植物だ。
漢字で書くと「奇想天外」
この植物の奇妙な生態からその名前がついた。
キソウテンガイは生涯2枚しか葉を生やさない。それ以上増えないのだ。
種から芽吹いた双葉を思い浮かべてほしい。
それが枯れるまで、永遠に成長して伸び続けるのだ。まさに奇想天外な生き方だ。
キソウテンガイはアフリカのナビア砂漠に自生している。
非常に長生きな植物であり、現地では2000年以上も生き続けてる株もあるそうだ。奇想天外過ぎる。
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最後、高山地帯で咲く花や植物を展示する高山植物室に入った。
高山地帯は乾燥地帯と同じように植物にとっては厳しい環境だ。
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富士山を登った方はご存じだと思うが、一定の標高まで行くと、背の高い木々を一切見なくなる。
これを森林限界と呼び、それ以上の地域に生きる植物を高山植物と呼ぶ。
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花々は高山の空の色に似た淡い色合いを帯び、花びらもとても小さい。
一見、高山植物ははかなげに見える。
しかし、彼らは砂漠を凌ぐ過酷な環境で生きる力強い生命力を持った植物たちだ。
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![](https://assets.st-note.com/img/1703082221390-bk9PuTynK6.jpg?width=1200)
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高山植物室でヤドリギを見た。
名前はよく聞くが、実際に生えているものを見たのは、初めてだった。
分岐する枝の根元に黄色い実をつけ、午後の日光を浴びて気持ちよさそうに光合成をしていた。
ヤドリギはその名の通り他の樹木に寄生する。
土の上では生きられない。寄生根と呼ばれる根を、宿主の樹木の中にのばして、そこから水分や養分を得る。
生きるためのエネルギーは、ヤドリギ自体が光合成をするため「半寄生」植物という。
完全寄生植物で有名なものは、世界最大級の花を咲かせるラフレシアがそうだ。
ヤドリギのしたたかな生存戦略を感じた。
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高山植物室を抜けると、中央の広場に来た。
ベンチなどが置かれたイベントスペースだった。筆者が訪れたときは、スタッフの方がせわしなく働いて、土日の準備をしていた。
自販機で飲み物を買い、ゆっくり休憩していると、隅で多肉植物が販売されていることに気づいた。
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園芸用の多肉植物はサイズも値段もお手頃だ。
加えて、形状や質感などが多様でしかも綺麗で美しい。
実物を見るとつい欲しくなってしまう。
しかし、筆者は生物を世話する生真面目さがまるでないので、写真に収めるだけにした。
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咲くやこの花館の公式サイトを確認していただければ、今植物園で咲いている花を確認できる。
今、確認したら半分以下しか開花中の表示ではなかった。あんなにたくさんの花々を見たのに、植物園全体の半分も咲いていなかったのか。
咲くやこの花館で扱う花々の膨大さに驚いた。また訪れたいと思った。今度行ったときは、どんな花が咲いているだろうか。
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レンガ造りが美しい「府立中之島図書館」
植物園を見終わった筆者は再び大阪の中心に戻った。
京阪中之島線に乗り換え、なにわ橋で降りる。少し歩くと、レンガ造りの美しい建物が見えた。
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建物は府立中之島図書館という。
蔵書数は約55万冊で、1904年(明治37年)に建造され、重要文化財に指定されている。
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ネオ・ルネサンスという建築様式であり、街灯や手すりにまでに手の込んだ装飾がなされ、時代を超えた職人の丁寧な仕事を感じられる。
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府立中之島図書館は図書館であるため、平日は9時から20時まで、無料で一般公開されている。
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歴史のある建造物が展示ではなく、実際に利用できる。
装飾品との距離が近く実際に手に触れることができる。
大阪の人々に今も利用されている建物は時間が止まっていない暖かな雰囲気を受けた。
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府立中之島図書館には、カフェが併設されており、当時の内装そのままの食堂で軽食を取ることができる。
筆者が訪れたときは、貸し切りだったため、見ることはできなかった。カフェでは、北欧の家庭料理を提供してくれるらしいので、機会があればまた寄りたい。
喫茶店で休憩[コホロ]~アトリエ三日月[年末展2023]
器と食べる「コホロ」
中之島図書館で遅めの昼食をとる予定だったため、ターミナルの駅に歩いて向かいながら、飲食店を探す。
夕方の御堂筋はイルミネーションが光り、クリスマスムードだった。
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淀川橋辺りで、立派な石造りの建物の中で、営業している喫茶店を見つけたので入る。
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それがコホロ淀屋橋だ。
コーヒーなどの軽食の提供に加え、食器などの陶器や雑貨などの展示と販売をしていた。
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展示されていた雑貨も気になったが、時間の都合上今回は飲食のみを利用した。
コンクリート造りの落ち着いた店内を眺めながら、キッシュとサラダのセットを頼んだ。
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キッシュはじゃがいもがこれでもかと入っていて、しっかりと食べごたえのあるものだった。
コーヒーを飲みながらゆっくりと食器が見れる。陶器好きにはとても良いお店だ。
関東には二子玉川に店舗があるらしいので、気になったから方は是非。
様々な作品たち「アトリエ三日月」
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アトリエ三日月という場所に訪れた。
アトリエ三日月は大阪梅田中崎町にある、現代美術、絵画、立体表現など、様々なジャンルの表現を展示するギャラリーだ。
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今回は年末展ということで、多くの作家の方の作品が一点ずつ展示されていた。
グループ展は個展とはまた、違った面白さがある。
存じていない作家の展示を、現地で見て急に好きになったりもする。その予期せぬ出会いが面白い。
筆者は作品を言語化することが好きなので、注釈に感想を書いた。
しかし、感想よりも作品を見ていただき、それを好きになってほしいのが筆者の勝手な願いだ。
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記号化、抽象化。圧縮されたキャラクターの断片。
色味は柔和で、筆のタッチを感じられる、それは断片とのイメージとは正反対
![](https://assets.st-note.com/img/1703481922651-ow12glEXtr.jpg?width=1200)
白い魚ときらめき、こちらから少し目線を外した少女。
絵も可愛らしいが、キャンバスのざらついた風合いが懐かしい夢のよう。
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デジタルで書かれたかのようなはっきりした線と色の塗分け。
そうでないことがわかるのは、キャンバスに散らばる絵の具、その鮮やかさ
![](https://assets.st-note.com/img/1703481922619-7kXKnL6rRh.jpg?width=1200)
顔や手は具体を帯びているが、よく見ると背景や肩より下は抽象的で幾何学的。
なんなく二人は思い合ってはいるけど、互いの存在に気づいてないみたい。
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正方形のキャンバスと真円の月、月の欠けた場所も真円、その正しさから寂しさを感じる。こちらへ広がる翼以外は平面的、その対比が美しい。月に散らばる金や翼を象る金と銀が綺麗。
この記事に写真を掲載した作家様のTwitter(現X)のIDを記載いたします。
以下掲載順
むくむしたけもの@mukukemo
じぇに@jeni00420
サイトウナツキ@kinoco3_io
しおり(すみません、SNSで見つかりませんでした)
🍰@cute_my_rabbit
蕎麦屋で夕食[衣笠]~フルーツカクテルバー[Bar SORI]
関西のおそば知っていますか「衣笠」
展示も見終え、帰りの高速バスが出る新大阪の近くまで戻った。
天満橋という居酒屋やバーなどで賑わう場所で旅行最後の食事場所を探した。
とても趣のある、下町風情を感じるお蕎麦屋さんを見つけたので入った。
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関西地方のテレビ番組が流れる店内の中でメニューに目を通す。
はいから、花巻そば、おかめ、しっぽく。
神奈川で育ち、現在は東京に住む筆者にはまったく想像がつかない。
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しっぽくって何ですか? と店員の方に聞くと、おかめのおそばのことです。と返される。まず、おかめが分からない。
まるで、知らない国に来たかのようだった。
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しっぽくとおにぎり2ヶを頼んだ。
しっぽくは五目そばだった。
なるとやかまぼこなどの練り物が乗り、甘く煮た椎茸やタケノコ、鶏肉が入っている。
食材をまとめて調理していないので、はっきりとそれぞれの食材の味を感じられた。
おにぎり2ヶは昆布とゆかりの2種類。作り置きでもちもちでいるがすこし冷たい。
これがいい。
冷たいおにぎりをほおばり、温かく上品なそばの汁を飲む。
合わない訳がない。味よりも心が落ち着く、どこか懐かしい家庭的な料理だった。
名前のないフルーツカクテル「Bar SORI」
夕食を終えて店の外に出た。予約した高速バスの出発時間まであと1時間ほどだった。
甘いものが食べたかったが、今からお店を探し、向かうのには一時間は短すぎる。
偶然にも、お蕎麦屋の近くにフルーツカクテルを扱っているバーがあった。
看板を見ると、いちご、柿、マスカット、梨などのフルーツカクテルが楽しめるようだった。
普段、あの個人的な雰囲気が苦手で、バーに行かない。しかし、筆者は甘党なので、食後にデザートは食べたい。
時間もなかったので、ええい、ままよと思い、店内に入った。
![](https://assets.st-note.com/img/1703082349937-CgwOBMto60.jpg)
バーテンダーの方におすすめを聞いて、いちごのフルーツカクテルを頼んだ。
生のいちごと氷、ラズベリージュースを加えてフードプロセッサーへ。それをワイングラスに入れ、発泡した白ワインを静かに注ぐ。
最後にいちごとミントをグラスに飾り、完成だ。
シャンパンを使うと名前がつくのですが、安く美味しく飲んでもらいたいので、スペイン産の白ワインを使っています。だからこのカクテルには名前がありません。とバーテンダーの方は仰っていた。
カクテルは一口含むと、生のいちごの華やかな香りと炭酸の爽やかさが最初に感じられる。
いちごの風味が落ち着いてくると、たんだんと白ワインの香りや酸味の豊かさが口の中に残る。時間で味わいが変わるのが、面白い。
これがプロの作るフルーツカクテルかと筆者は感心した。
旅行先の待ち時間はつい喫茶店などで潰してしまうことが多いが、たまには、挑戦してバーに寄るもの楽しいのかもしれない。
まとめ
自分の行きたい場所に行き、食べたいものを食べた二日間だった。
今回の旅行は串カツのような名物や大阪城のような名所には行かなかった。しかしそれでも、とても満足できたのは、大阪の歴史の深さ、芸術や食などの多様性があるからだと思った。
より、大阪という街が好きになった。
22時の高速バスに乗り、大阪から離れる。筆者は個展を見ることが趣味なので、関西の中心地である大阪にまた、訪れるだろう。
翌日の5時に町田に着く。
眠った街並みの中、煌々と看板が光るセブンイレブンに入る。カップヌードルカレー味と卵サンドを買う。
筆者は旅の終わりにできれば必ず、カップヌードルカレー味を食べるようにしている。
これはお祭りのような旅から、日々の日常に戻るための、小さな筆者だけの儀式だ。
夜明け前の静かな駅のホームで温かいカップヌードルをすすり、カレー味のスープを飲み、卵サンドを食べる。
寒空の下で食べるカップヌードルも、とても美味しかった。
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