2023年5月の記事一覧
0941:不適材不適所の恐ろしさ──「脳外科医・竹田くん」の衝撃
昨年、赤穂市民病院での医療事故が大きく報道された。
今日、この事件を描いた漫画がTwitterでバズっているのを見つけた。関係者しか知り得ないような院内のディテールが、どうも当事者の似顔絵らしい特徴を捉えたキャラクターで描かれている。標題は「脳外科医・竹田くん」、一気に読まされ、そして、気分が重くなった。
能力的にも性格的にも大いに問題のある医師が、無謀な手術を繰り返し、多数の医療事故を起こし
0936:知る者が書き留めねば
昨日NPOの役員会の席上で、人事異動により県内部でも過去の経緯が分からなくなりかけているらしい、との話があった。うーん、それはまずいな。
我が県の場合、3年での異動が標準だ。3年経てば人は基本的に全て入れ替わる。もちろん引継資料は作るわけだが、それでも十分というわけにはいかない。
今回の件。現在に至る流れは平成23年に始まる。私は最初の三年を含め計六年間この事業の担当者として関わったので、誰よ
0935:理想的な結末を見た思いがする
徳島県職員のBL作家・月夜さんが、職場での兼業許可申請の取り扱いを巡って血を吐くような叫びをツイートしておられたことは、先月に記事にした。
その後も悲壮な書き込みが(ねこちゃんの話題に挟み込まれて)続いていたが、いよいよ連休明けの月曜日に部長面談があるとのことで、固唾を呑んで見守っていた。その結果は、ご本人が「上出来」と表現するのも尤もなものだった。
月夜さんは、数年にわたる上司・人事課との交
0930:心理圧が人を不正に走らせる
今日は枚方市職員二名の懲戒処分の報にしばし目を奪われた。一人は2億円余りの予算計上を失念してしまい発覚を恐れて原課からの要求データを削除した三十代係長、もう一人は事務が遅れがちだったため上司の印鑑を偽造して決裁処理を繰り返した五十代主任だ。
これまでにも幾度か公務員の不祥事について記事で取り上げてきたが、同じ不祥事でも横領や痴漢など個人的欲望を満たす事件については、特段心は動かない。しかし今回の