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0935:理想的な結末を見た思いがする

徳島県職員のBL作家・月夜さんが、職場での兼業許可申請の取り扱いを巡って血を吐くような叫びをツイートしておられたことは、先月に記事にした。

その後も悲壮な書き込みが(ねこちゃんの話題に挟み込まれて)続いていたが、いよいよ連休明けの月曜日に部長面談があるとのことで、固唾を呑んで見守っていた。その結果は、ご本人が「上出来」と表現するのも尤もなものだった。

月夜さんは、数年にわたる上司・人事課との交渉で「納得いかない」という想いを募らせてきた。そのような状況に至らせてしまった管理者側のマネジメントの失敗だと、私は考えていた(前回の記事参照)。そして今回の部長面談は、まさにその「納得いかない」想いをきちんと受けとめて着地に導くものであったように見受けられる。「副業は原則禁止ではなく、許可基準を満たしていれば許可されるべき」などはまさにその通りで、私は古巣でそのように扱ってもらってきた。それだけに月夜さんに対するこれまでの扱いは傍目にも不当で、時間が掛かりすぎたにせよ、当然の結論と処遇に至ったことは素直に悦ばしい。

この部長は中央省庁に本籍のある人とのこと。都道府県の課長~部長職に国との人事交流で数年間キャリア官僚が来ることは一般的だ。県庁の組織風土とは異なる視点で健全な風を送り込むことも少なくない(逆も見聞するけどね……)。今回はまさにそれが功を奏した形だろう。

思い出すのは、私自身が経験した過去の出来事だ。詳しくは書けない。ある事態の改善のために一年越しで奮闘する中で、直属の上司がどうにもこうにもアレで前へ進めなかった。早くから「これは重大な問題なので早く部長の耳に入れた方がいい」と幾度も進言するのに、一向に話が上がらない。当時の部長は国の人だった。事態にはおそらく組織慣習が絡んでいて、だから意識的に「国の人」である部長に報告しなかったのだろう。やがて私は覚悟の上である禁じ手を使い、別ルートから部長に話が伝わる状況を整えた。その段階でようやく上司は観念し、部長に話を持っていった。部長からは「そんな事態になっているとは知らなかった。もっと早く相談してくれれば、大事になる前にいい解決が図れたのに」とのコメントがあったと、上司から聞かされた。ほら見ろ、と思った(いわないだけの社会性は弁えていた)。事態が解決に向けて大きく動くのを見届けて、私は異動した。ところが──。詳しくは書けない。公務員小説「やくみん! お役所民族誌」の今後の展開に大いに反映させるよ。

--------以下noteの平常日記要素

■本日のやくみん進捗
進捗なし。

■本日の司法書士試験勉強ラーニングログ
【累積328h30m/合格目安3,000時間まであと2,672時間】
講義動画を流し聴き(時間には含めず)。

■この数日間で摂取したオタク成分
『戦勇。』ミニアニメ全話一気観。最初はまあ勢い一発のギャグかと思っていたけど(実際ギャグではあるのだけれど)、予想外に見応えがあった。『TAROの塔』全4話、12年前のドラマだけれど今回初見。大阪万博は5歳の時だけど、前年に八尾から田舎(両親の出身地)に戻ったので観てないんだ。松尾スズキの岡本太郎が凄い再現力だな。天才であり人間である一人の芸術家の姿が立ち上がる。常盤貴子を筆頭に脇役たちも素晴らしかった。『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』全10話+『タローマンヒストリア』、ひとことで言えば「なんだこれは」(良い意味です)。昭和テイスト全開で、間に挟まれた岡本太郎展フェイクCMの音楽もリチャード・クレイダーマンを彷彿とさせる徹底ぶり。順番としてTAROの塔を見てからTAROMANを見たのは大正解。今回の出張で万博記念公園にも行って太陽の塔を下から眺めたけど、ドラマのお陰で感慨も一入だった。『僕の心のヤバいやつ』第4~6話、まあ原作を丁寧に辿ってる感じ。『推しの子』第4話、おお、初回並に緊迫したな。やっぱシナリオ巧い。『アルスの巨獣』第7話、あー、話は面白そうなのにもう追えてないや。

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