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公務員アレコレ話

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2022年5月の記事一覧

0611:突貫事業とリカバリ

0611:突貫事業とリカバリ

コロナ禍対策として行われた持続化給付金を巡る不正が相当多数に上ると報道されている。

緊急事態宣言で国民の活動が停止し、多くの事業者が収益に打撃を受け、それを補填する。平常時には想定できない突発的対応だ。方針を決めるのは政治だが設計・運用は行政が行わなければならない。拙速でやむを得ない、不正はこうして事後に摘発し、一罰百戒で自主返還を求める。それしかない状況だったろう。

猫の目のように変わる感染

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0607:「投げ込むだけで消火」という誇大広告

0607:「投げ込むだけで消火」という誇大広告

ちょうど「やくみん!」で景表法の表示規制を書いてた時に、措置命令のニュースが飛び込んできた。「投てき消火用具」つまり投げ込むだけで子供でも高齢者でも簡単に火災を消し止められるという商品群に、広告のような効果がなかったというのだ。

私は料理をしない。消火器は自宅にも実家(家業事業所)にも備え付けているが、幸い数十年間使う危機は起きていない。なのでこうした投てき消火用具の存在は広告で知ってはいたけれ

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0594:不正は割に合わないけれど

0594:不正は割に合わないけれど

山口県阿武町で発生した誤入金問題。4月入庁の新人の担当だったとのことで公務員なら「わちゃあ」という思ってしまうだろう。私の経験した県庁組織の例で考えると、原課の先に庶務担当・出納担当の二重のチェックが働くから、まずここまでのことは起きない。町村レベルだと職員数の関係でそこまでのチェックができなかったということなのか。

それはさておき。

町による提訴に伴い、誤入金を着服した本人の住所氏名と具体的

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0583:組織のSNS活用

0583:組織のSNS活用

業界機関紙の取材で隣県から同業者がいらっしゃった。主目的の写真撮影の後、せっかくなので三十分ほど茶飲み話(飲んでる時以外はマスクしてまっせ)。

話は様々な方面に及んだが、一番あれこれ話し込んだのはSNSの活用方法だった。古い体質の業界なので迂闊な用い方をすると批判も出てくるようで、してみると私のように業界人脈から距離を置いてのほほんと我が道を歩いている者はある意味強いのかも知れない。

それでも

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