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0594:不正は割に合わないけれど

山口県阿武町で発生した誤入金問題。4月入庁の新人の担当だったとのことで公務員なら「わちゃあ」という思ってしまうだろう。私の経験した県庁組織の例で考えると、原課の先に庶務担当・出納担当の二重のチェックが働くから、まずここまでのことは起きない。町村レベルだと職員数の関係でそこまでのチェックができなかったということなのか。

それはさておき。

町による提訴に伴い、誤入金を着服した本人の住所氏名と具体的経緯が明らかになった(町公式サイト http://www.town.abu.lg.jp/ の該当情報リンクを貼ろうとしたらInternal Server Error、単なるアクセス殺到によるダウンなのか愉快犯ハッカーに狙われたのか……)。空き家バンクで県外から引っ越してきた24歳。若いな。空き家バンクの話は数日前のリークで知っていたけれど、その時のイメージしていたのは中高年。社会経験が少なく未来もある24歳がこうした状況を引き起こすとは予想外だった。

彼が何故、公金を横領したのか。何のためにどこへお金を動かしたのか。本人に連絡が取れない状況ということで、事実が明らかになるのは当分先の話のようだ。

本人側の事情はともかく、社会の側にこうした事態(不当利得を着服すること)を抑制する仕組みが必要なのは間違いない。法的には刑罰であり、社会的には今回のような氏名公表がある。刑罰には刑期があり、それを終えれば社会に戻ることができる。しかしネット社会で一度公表された個人情報はデジタルタトゥーとなる。訴訟では誤入金額に加えて弁護士費用等数百万円が上乗せされているから、裁判で負ければ大損だ。一般的な市民、つまり護るべき生活のある人々にとって、これは大きな抑制効果として働くだろう。だから、同じような誤入金があったからといって同じような開き直っての着服が発生するとは考えづらい。

こうしたディメリットを能力的に事前に想定できない人だったのか。想定した上で、それでも為すべき何かがあったということなのか。想像の中では、違う視点の小説が数本書けるだけの物語が浮かぶ。

--------(以下noteの平常日記要素)

■本日のやくみん進捗
第1話第18回、1,090字進んで5.689字。哲さん面談の細部修正と、香守家家族会議冒頭。

■本日の司法書士試験勉強ラーニングログ
【累積238h49m/合格目安3,000時間まであと2,762時間】
実績18分、実家で刑法のドリルをこなしたのみ。夜に自宅で講義を視聴するつもりだったけど、手が回らなかった。

■本日摂取したオタク成分
『絶園のテンペスト』第8~14話、第1クール終盤はデスノートばりの論戦。姫様が1クールかけて孤島脱出に成功するとは思わなんだ。第2クールは世界が変容し新キャラも登場。『正直不動産』第5話、敵も一枚岩ではない、というエピソード。原作覚えてる。

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