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#44 ホルンがより響くことを少し考えてみます

わたくしはホルン吹きで、ホルンの響きのある音色が大好きなので、こういうホルンnoteを書いています。
とは言っても、ホルン吹き全員が響きのある音色を吹いているかというと、そうでもないのですよね。

十人十色とはよく言ったもので、例えばホルン界で最も有名な「アレキサンダー103」という楽器を使ったとしても、吹く人によってその響きは異なります。
(アレキ103は、個体差も大きい楽器ですけどね)

この事実は、楽器(やマウスピース)だけでは音色が決定しない、ということを端的に示しているのです。

ここからは本当に憶測ですが、
唇の柔らかさとか、アパチュアの形とか、唇のうち振動に影響している部分の大きさとか、唇全体の振動の均一性や単一性とか、本当にいろんな要素が「響き・音色」に影響しているのではないかな〜とわたくしは思っています。

ホルンを含む金管楽器奏者が口の中でやっていることって、外から見えないので、それを明らかにするのはとても難しいです。
できうるなら、ホルンに対して、人間のようにマウスピースに振動を加える擬似ロボットを用意して、いろんな実験をしてみたいくらいです。

口の中のことに的確な指導がしにくいので、「いい音をイメージしましょう」とか「理想のプロホルン奏者の音を参考にしましょう」とか言われるのですよね。
これは、間違ってはいないと思います。理想が強くあれば、その理想に近づく努力が生まれますので。

ここからはわたくしの話しですが、
ホルン吹きとして響きを気にしろ!と言われ、高校とか大学時代は、長い廊下の端でホルンを吹いて、廊下のずっと向こうまで音が響くか、その響きの良さはどうか、ということを常日頃やっていました。

ホルンという楽器は、後ろに音が出る以上、どうしても吹いている空間の環境を味方につけないといけません。
学校の廊下の遠くまで響くことを確認する日常の中で、アンブシュアや吹き方が変わって良くなっていった、という可能性は大いにあると思っています。

そういえば、空間と響きを気にする投稿を書いてました。関連すると思うので見て頂ければ幸いです。

というわけで、とりとめのない投稿になってしまいましたが、ホルンの響きについては一番重要なものだと思っていますので、今後も掘り下げていきたいと思います♪

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