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ポケモンWCS2023「ポケモンユナイト部門」出場チーム紹介-前編-

皆さんこんにちは、eスポーツキャスターの水上です。
いよいよ今週末、8/11日からはポケモンWCS2023がスタートします!勿論、ポケモンユナイト部門もあります。
去年は解説として参加しましたが、今年は実況をさせてもらえる事になりました。2年連続、という事で本当に嬉しい。全力で頑張る所存です。

そして今回、出場チーム数が去年に比べて多いです。その数、約2倍の31チーム!

5×31チームで155人!

海外のチームについてはやっぱり知らない事の方が多いと思いますが、改めて世界で戦うチームを名前だけでも知っておけたら、よりWCSを楽しく観戦が出来るんじゃないかなと思います。
1記事が長くなるので前編と後編に分けて書くつもりです。1チーム極力サクっと行きたい所存。
ユナイト見た事無いけどポケモンWCSだから見てみようかな、って人は↓もご一緒にどうぞ。昔書いた観戦ポイントまとめ記事です。

文字数削減の関係でWCSの形式説明などは今回は無しで。1日目に沢山勝つと2日目に行けて、2日目にどこよりも勝つと優勝です!

前編では↑の画像から日本~ブラジルまでの16チームを書いていきます。

趣旨としては環境予想とかではなく、これまでの大会でこういう戦い方をしていましたよ、というまとめの記事となります。
それから、WCSではリザーブという6人目の選手が登録されているのですが、どこも基本は決まった5人で戦っているので、ここでは記載しません。情報が無いため。
また、ここに書く情報は各地の6月に行われた大会(勝てば代表が決まる大会)を元にしています。選手名の横にポケモン名も記載しますが、そちらは代表決定戦での使用ポケモンになりますのでご了承ください。よろしくお願いします!


代表チーム紹介:日本

Secret Ship

piui(シャンデラ・アローラキュウコン・サーナイト)
yakou(ピクシー・ハピナス・ワタシラガ・ピカチュウ)
Obuyan(ウッウ・ニンフィア)
DlR(ウーラオス・ゾロアーク・ドードリオ・ミュウ)
Gyakubari(ヤドラン・ラプラス・カメックス)

日本1位抜けであり去年の日本代表チーム。チーム単位での2年連続出場は日本だと唯一ですね。
強みとしてはとにかくマクロ面、チームとしての動き方が非常にしっかりしているチームです。ポケモンユナイト、ひいてはこのジャンルであるMOBAが上手い。ポケモンユナイトでは上下にどう人数を振り分けるかが大事な要素なのですが、決め打ちで配置せずとにかく視界を確保して相手のポケモンがどこにいるか、相手が上下どちらを攻めたがっているかの情報を常に確保し、それに合わせて自分達も動く。そうして常に相手のやりたい動きに対応できている…といった印象を6月大会からは受けました。

構成は基本的に遠距離2/サポートディフェンス2/中央ポケモン が基本ですが、たまに遠距離3、回復無しみたいな強気なパターンも。全地域通してなみのりカメックスの採用が一番多かった所でした。

マクロの強いチームと書きましたがミクロ(個人技術)もかなりレベルが高いです。遠距離アタック型中心のpiui選手はとにかくKOされないし、それを守るサポート中心のyakou選手の動き、ディフェンスを使うGyakubari選手の前線を支える力。そして機動力の高いポケモンで相手を撹乱するobuyan選手と、ノったら止められないエースDlR選手。全員が華のあるプレイをするチーム。
去年はDay1敗退で悔しい思いをしたと思うので、今年どこまでいけるか、大注目のチームです。

Mjk

ルカポー(ラプラス・ウーラオス・ミュウ)
ねりー(ミュウ・ウッウ)
Pんt(ピクシー・ハピナス)
sonä(ブラッキー・ヤドラン・ゾロアーク・ミュウ)
ハグキ王(ヤドラン・ブラッキー・ラプラス)
抹茶緑茶(ドードリオ・ヤドラン・アローラキュウコン・ラプラス)

日本2位抜け。最初に基本リザーブは書かないと言ったんですが、このチームに限っては6月大会でも6人で戦ったので記載します。

今年のWCS予選から現れた新星チーム。新しい風です。
印象はとにかく積極的なチーム、といった感じでしょうか。相手とも良く戦うし、ゴール破壊もどんどん狙って行く。6月でのSecret Shipとの戦いはとにかくずっと殴り合っており、見ていてとても楽しくなるチームだと思います。個々の技術面と集団戦での強さが秀でており、この辺りはむしろ海外のチームにも良く見られる特徴でした。

↑の使用ポケモンからも解る通り、ポケモンの役割に囚われず選手それぞれが広い使用プールを持っています。採用ポケモン自体は同じでもプレイヤーが違うが故に対戦相手は違う対応を求められる事が想像でき、そこは間違いなく強みの一つでしょう。そして誰が何を使っても集団戦を始めるタイミング、それぞれの技を集中させるチームワークはピカイチでした。

6月予選では途中ねりー選手からハグキ王選手に交代するなど、6人全員がメインで戦えるチームなのも特徴です。今年のリザーブにまつわる部分がどんなルールかは解りませんが、選択肢が多いに越したことは無い。
また、ねりー選手は現役高校生で、先週行われた「ポケモンユナイト甲子園」という大会で優勝。高校生のナンバーワンチームに輝いています。これで世界でも勝てば間違いなく今年の主役になりそう。

ハグキ王選手と抹茶緑茶選手が、海外からはそれぞれハグキング選手、ダブルグリーン選手と訳されてるの、好き。

Team ためりん

2023/8/8日の23時頃、リーダーのためりん選手からSNSにて、チームとして出場を辞退する旨が発表されました。

おやすみマクロ

Mame(ニンフィア・ヤドラン・シャンデラ・ウーラオス)
TON・GG(シャンデラ・ブラッキー・フシギバナ・ラプラス・グレイシア)
Pyi(ウーラオス・ドードリオ)
Suix(ラプラス・ワタシラガ)
yume爱(ハピナス・プクリン・ミュウ・ヤドラン)

日本4位。「ポケモンユナイトがめちゃくちゃ上手いプレイヤーを5人集めて最強チームを作りました」とでも言うべきチームで、全選手がエースになれる技術を持っています。
全員が役割や環境に囚われず幅広くポケモンを使用する事が出来、自分のやりたい事を通す/相手のやりたい事を封じる どんな方向性からでも戦い方が選べるチームだと思います。ドラフトルールは絶対強いと思うし、勝手なイメージだけど出来ない事無さそう。
チーム全員のユナイトへの理解度もかなり高く、無数の選択肢があるユナイトというゲームで、チーム全員が動きに迷いが無く、自然にまとまった動きが出来るというのも強みの一つ。見てる立場での感想ですが、メンバー間のコミュニケーションエラーみたいなのは全然内容に見える。

6月ではニンフィアやヤドランなど、耐久を確保できるポケモンで仕掛けて相手のわざやリソースを使わせ、そこから一気に集団戦を仕掛けて畳んでいく動きが印象的でした。リソースを使わせる際に1人や2人がKOされても特に問題無いかの様に相手を倒していくその姿は、かつてインタビューで語ってくれた「メンバー全員が自分が世界で一番強いと思っていて、みんながやられても自分一人いれば勝てると思っている」という考えがプレイに良く表れていたと思えます。

色々な意味でWCSは普段の大会とは環境が違うのですが、去年代表選手としてロンドンで戦っているMame選手の経験値も頼もしい所。
恐らくは「日本で1番強いチーム」と思っている方が多いと思うし、本人たち自身もその実力を疑っていないでしょう。
そんな中での日本4位で代表抜けと言う結果は、本人たちとしては悔しさしか残らなかったと思うし、だからこそ世界大会に向けてバチバチに燃えていると思います。その自信と実力が世界に証明される事を本当に楽しみにしています。

代表チーム紹介:韓国

Akjil

pamim(カビゴン・マンムー)
chobo(ワタシラガ・フーパ)
ePe(ラプラス・カメックス・マッシブーン・ウーラオス)
mule.(ミュウ・アローラキュウコン・グレイシア・シャンデラ)
S4L(ドードリオ・ウーラオス・グレイシア・サーナイト)

韓国1位。あっじゅる、とチームは読むらしい。
S4L選手は去年もNo ShowとしてWCS2022の代表選手。ePe選手、chobo選手はアジアリーグをNo Showとして戦っています。

戦い方は基本序盤に仕掛けていく事が多く、相手にウーラオスがいる時はカビゴンで初手相手の中央エリアに入り込んでいくなど、積極的な動きが目立っていたチームです。
そのまま下ルートに人数を集めて下4:上1の形を作る戦い方で序盤の有利で勝ち切る。この辺は結構日本にも近いかも。

ディフェンス~サポートポケモンを合計3体採用する事が多く、かつスピードの採用があまり見られない、全体的に固い構成を好んでそう。動き方も集団で固まって動き、かなり安定感のある印象。ただ一回だけシャンデラ+サーナイトという激重構成も見れました。相手が序盤攻めて来なさそうだな、とドラフトで判断したらこういう中盤から勝っていく戦い方を選ぶこともあるのかな、と認識しています。

pamim選手のカビゴンとchobo選手のワタシラガによる、エースのS4L選手を守る動きはかなり徹底していました。

Team3stars

JJong(グレイシア・ドードリオ・ゾロアーク・ウーラオス)
Rora(カメックス・ラプラス・オーロット)
Ward(ヤドラン・ピクシー・カビゴン・カメックス)
Chan(ワタシラガ・フーパ・カメックス・ピクシー)
3.17(マフォクシー・グレイシア・アローラキュウコン)

韓国2位。今年結成されたチームと聞いています。
ここもAkjilと同じく固い構成を好む印象がありました。ヤドラン・ワタシラガは選べるなら必ず選んでいて、+でディフェンスを一枚採用しているパターンが多いです。動きも基本無理せず、といった感じでしたが、フーパを採用した時だけは機動力を生かしてかなり積極的に動いていました。GFでは7分までに上下のフロント両方壊す時も。

マフォクシーをかなり高く評価しているみたいで、採用率は遠距離型の中でもトップでした。
マフォクシー入りの時はほぼ必ずマフォクシーのユナイトわざをきっかけに戦いをスタート、そのままディフェンス型の豊富な行動妨害でマフォクシーユナイトの範囲の上で決め切る事が多かった。
Wardのヤドランやカビゴンがとても上手くて、ヤドランの時はテレキネシスの命中率が良い意味で異常。カビゴンの際はヘビーボンバー+あくびで行動妨害重視。得意とする構成や戦い方がかなりハッキリしているチームと感じました。

代表チーム紹介:APAC-East

OMO ABYSSINIAN

MIVA(カメックス・ラプラス・カメックス)
Luisss(シャンデラ・ミュウ)
Jrabsnt(ワタシラガ・ピクシー・フーパ)
TempezT(カビゴン・オーロット)
SHUA(ドードリオ・ゾロアーク・フシギバナ)

1位チーム。

かなり相手のゴールを攻める動きを特徴にしていて、8:50秒の段階ではまず上ルートを4枚で押す。8分段階でも中央に寄らずにゴールを狙う動きを取る時もあり、そのままレジエレキで圧をかける戦い方が多かったです。とにかくカビゴンがめちゃ上下に動き回る。

点数有利からの勝ちの詰め方がしっかりしていて、レックウザを攻撃して圧をかける→おびき寄せて戦いに持っていく動きが上手い。レックウザもかなりガッツリ触るので相手がモタついてたらそのまま取り切る事も。全体的に割り切って試合を動かしていくチームでした。全地域でも珍しく、ウーラオスを一切使わなかった所も印象的。

代表としての参加は初めてですが、SHUA、MIVA、Jrabsntは「Secret Rare」として東南アジアリーグに参加していました。この時は予選最下位だったのですが、それが今や1位抜けとなっています。
もっと競技シーンを遡るとSHUA、MIVAは2022年2月の日本大会「Winter Tournament」に「Aeos Fortis Rages」として参加し、優勝していました。マジでリリースからやり続けた人達だと思います。

ORANGUTAN

Shingdi(ウーラオス・グレイシア・アブソル・ゾロアーク・ゲッコウガ)
Ice(プクリン・ヤドラン・オーロット・ヨクバリス)
ikura(ラプラス・ピクシー・フーパ・ヤミラミ)
Zzzray(ミュウ・シャンデラ・アローラキュウコン) 
BKZ(カイリキー・ラプラス・ウーラオス・カメックス)
 

2位抜け。オランウータンと聞くと去年の代表チームではあるのですが、メンバーはほぼガラっと入れ替わっています。
知ってる人はすぐに解ると思いますが、メンバーはポケモンユナイトアジアリーグにおいて優勝を果たした「Hi5」のメンバー。「Ice」選手のみ去年のオランウータンから続投しています。逆にHi5のもう一人「Wushuan」選手もリザーブで登録済み。

傾向としてはヤドランをめちゃくちゃ警戒していて、ほぼ全ての試合で禁止にしていました。ヤドランを禁止にするチームは勿論多いのですが、その中でもかなり徹底していた印象。

アジアリーグでも魅せたshingdi選手のパフォーマンスも健在で、彼一人で何とかする試合もかなりありました。序盤強いポケモンで押し、レベル有利でラストスパート迎えた後は大体shingdiが全部倒す、みたいな。
地域でも愛されているようで、彼がアブソルを選んだ瞬間実況解説がめちゃ盛り上がってました(shingdi アブソル is スーパーグレートポケモン~~~みたいな事言ってた)

一度だけヤミラミ+ヨクバリスという編成も見せていて、ゴールマクロもしてくる…のかもしれない。

KUMU

LANCE(マッシブーン・オーロット・ラプラス・カイリキー・ハピナス)
SYNC1(ドードリオ・グレイシア・リザードン・ウーラオス)
RBX(ラプラス・ヤドラン・マンムー・カビゴン・オーロット)
THORFINN(シャンデラ・マフォクシー・アローラキュウコン・フシギバナ ニンフィア)
WEHYAM(ピクシー・ワタシラガ・ハピナス・フーパ)

3位チーム。予選の時は「OLD GUYS」というチーム名でした。

序盤よりは中盤以降強いポケモンを多く採用する事の多いチーム。
基本的にはディフェンス+サポートで3枚、スピード1、遠距離アタック1という形がベース。
同じポケモンでも対面によってわざを変えたり、シャンデラでもポルターガイストという珍しいわざを使ったり(キャスターも驚いてたからr多分一般的じゃない)わざ単位で積極的に相手を対策していくプレイが印象的。

SYNC1選手のドードリオがかなり上手く、機動力を生かして積極的に戦い、積極的に相手の野生ポケモンを奪い、積極的にゴールを狙う姿はスピードのお手本の様な姿。
ラストスパートで点数負けしても焦らず、耐えて耐えて耐えてる間にSYNCのドードリオがひたすら細かく入れまくっていつの間にか逆転…みたいなのも多かった。点数管理はかなりしっかりしてそう。

一回だけリザードン+フシギバナといった構成も見られ、引き出しは多いのかな。WCSでも何が見れるのかな、と楽しみにしています。

代表チーム紹介:APAC-WEST

Rex Regum Qeon

Illuna(ラプラス・プクリン)
eeyorr(ゾロアーク・ドードリオ・グレイシア)
Necr0(カメックス・オーロット)
AXQ(シャンデラ・アローラキュウコン)
Zoe(ワタシラガ・ピクシー)

1位抜け。レックスラグムキオン。通称RRQ。

聞きなれないチームだな~と思ったんですが、アジアリーグにて予選を勝ち抜き、4位の成績を収めたチーム「Rise」その人たちでした。メンバーも5人とも同じです。

アジアリーグの時はeeyorr選手のグレイシアがとにかく上手く、かつスピードの採用はほとんど無かったんですが、彼はいまやほぼスピード専任でゾロアーク・ドードリオを使い分ける選手でした。と思ってた一回グレイシア出て来て相変わらず上手すぎた。

ディフェンス~サポートで三枚使う固めの構成。韓国とかだと良く合った形ですが、APACだと珍しい方向性。ウーラオスを一切使わず、かといって禁止にする訳でもなく「使わせて対策する」チームでした。禁止はほとんどミュウだった。

今はダメージの要はAXQ選手が担っているようで、シャンデラの採用率が高かった。日本以外だと珍しい、シャンデラの評価が高いチームです。たまらずMYSがシャンデラを禁止にして、初めてアローラキュウコンが出てきた。

積極的に戦いを仕掛け、集団戦も上手いハイスタンダード。ラストスパート中、相手が一人でもゴールぬけしたら即レックウザラッシュの割り切り性も持っていました。

TeamMYS

Rebongs(フーパ・ゾロアーク・ピクシー・ドードリオ・プクリン)
Yang(ウーラオス・カメックス・ピクシー・シャンデラ・マッシブーン)
NightmewFoxy(ミュウ・グレイシア・フシギバナ)
Froggy(バリヤード・プクリン)
YeMu(カメックス・ドードリオ・ラプラス・マッシブーン・ゾロアーク)

2位。Yang、Rebongsは去年RenaissanceとしてWCSの代表になっています。
Winterやアジアリーグなどにも出場していて、今年からはかなり活躍の場を広げてきたチーム。日本の配信にも結構映るので、彼らを知ってる方は多いのでは無いでしょうか。

アジアリーグの時からかなりポケモン選択の幅が広がってる印象です。ゾロアークで暴れてたFoxyはすっかりミュウを中心として遠距離アタックを、Yemu・Yangも使ってなかったゾロアーク・ウーラオスを使うし、何より全然やってこなかったフーパ入りの構成がメチャ上手くなってました。
連撃ウーラオスで相手のエリアに入り込み経験値を奪い、ヤバくなったらホールで撤退する動きはシンプルに美しい。

レジエレキを絡めた動きが仕上がっていて、ミドルを押すのか下のフロントを押すのかという判断が良く確実にレジエレキからリターンを取れるチーム。「3匹目のレジエレキまでに相手の上ミドルを壊す」事はかなり重視している印象で、2分にファイナルゴールへ送り込む動きも実現。そこにフーパが絡んでかなり対策が難しそうに見えました。フーパ禁止にされても普通に集団戦仕掛けてくるのも強み。

日本でも見る機会の多いチームだけど、かなりチームとしての力が上がっていると思いました。WCSではアジアリーグの頃とは見違えた動きをしてくれそうで楽しみ。個人的にかなり上位に食い込んでくると思ってます。

UD Vessuwa

PSL9(カビゴン・ヤドラン・キュワワー)
sunzage(ミュウ・グレイシア・ニンフィア)
Nottyza(ゾロアーク・フーパ・ハピナス・ヤミラミ)
Levi's(ウーラオス・カメックス・ドードリオ)
MarKGod(ルカリオ・ゾロアーク・ウーラオス・ラプラス)

3位。予選の時はCAKEKALOKという名前でした。
代表としては初出場ですが、Levi's選手以外の4人は去年も予選に出場していたみたい。結構ノーチャンス気味の順位で終わっていた事を考えると、かなりこの1年で力を伸ばしたチームだと想像できます。

ルカリオ採用や、つじぎりゾロアーク等、海外では珍しいポケモンやわざの採用がしばしば(海外はだましうちゾロアークが主流)
環境で強いポケモンより、相手が得意なポケモンを禁止にしていく方向性。
集団戦は上手いけど、結構下がるのが速いかも。無理だな!って判断するタイミングが速くて、余計なKOはかなり避ける動きが目立った(判断のラインは勿論選手によるとこもある)

構成の幅は広く、ルカリオと連撃ウーラオスでどんどん戦っていくスタイルから、ドードリオ+キュワワー+ヤミラミ序盤で相手を壊す構成、そこにフーパを加えてほぼゴールマクロの動きをする事もあった。結果的にラストスパートまでに300点以上差をつけ、そこから相手にレックウザを渡してフーパでゴール抜けまでするものの最後にはレックウザ込みで点数負けして3位のフィニッシュ。

代表チーム紹介:インド

S8UL Esports

AllMight(マッシブーン・ラプラス・ウーラオス・カイリキー)
Badshah(マフォクシー・フシギバナ・シャンデラ・ニンフィア・アローラキュウコン・サーナイト)
Snowyy(シャンデラ・ジュナイパー・グレイシア・ゾロアーク)
Kyurem(ワタシラガ・ピクシー)
ReX(ラプラス・オーロット・ヤドラン)

1位。S8UL Esportsというチームはアジアリーグにもいたけど、メンバーは結構変わってて、リーグの時からいた選手はALLMightのみ。
去年の代表であるBadshah、インドリーグで好成績を収めたMarcos GamingからSnowyyとKyuremが集まり、「インドの強いやつら集合体」みたいなチーム。

スピードタイプを殆ど使わなくて、逆にスピードをかなり対策していくチーム。AllMightのマッシブーンが上手くて、かなり相手のスピードを抑えるだけでなく、相手1人を孤立させる動きで集団戦を有利に始める要になっていた。強くていよいよマッシブーンが相手から禁止された。
マッシブーンへの信頼が厚くて相手にスピードがいても遠距離アタック2枚とか全然やる。

終盤で3匹目のレジエレキを倒した時、ほぼ必ずミドルを攻めに行く動きが印象的。残り3分とか切っててもユナイトわざもどんどん使っててエレキを押す動きをする。それ以外にも、かなり5人で固まって動いている時間は多く、チームとしての動きが綺麗に纏まっています。
たきしまさん曰く、「T2もシクシプもここはめっちゃ褒めてた」らしい。オールマイトって名前の選手がガタイの良い近距離ポケモン好んでるの、偶然じゃなさそう。

FS Esports

BLAIR(ゾロアーク・ドードリオ)
Berserk(ニンフィア・シャンデラ・サーナイト・ラプラス)
Scare(ファイアロー・ラプラス・ニンフィア)
Pardesi(フーパ・ピクシー・ワタシラガ)
RooK(バリヤード・カビゴン・アロコン)

多分競技シーンは今年から参戦したチームだと思う。
ポケモンの採用優先度はゾロアークが1番っぽい。ドラフトでも初手からゾロアークを選ぶ。
相手に遠距離アタックがいる時はスピード2枚を選んで戦う事もあり、その時の2枚目はファイアロー。逆にドードリオの採用は一回しかなかった。

スピード2の時は、ゴールマクロまでは行かなくても積極的にゴールを狙い、ゴール数でリードを作っていく。レックウザを倒されても勝つ試合がしばしばあった。

ニンフィア+アローラキュウコンの採用をする事もあり、全体的には序盤から有利を作って広げていく動きがベース。相手エリアの野生ポケモンも積極的に奪いに行き、考え方は割と日本に近いものがあるのかなと思います。

代表チーム紹介:ブラジル

OO Nation

souto(ヤドラン・オーロット・バリヤード)
Mazo(ヌメルゴン・ウーラオス・シャンデラ・マッシブーン)
Wulfslim(シャンデラ・サーナイト・ミュウ)
LeL(ワタシラガ・ハピナス)
Falb(ルカリオ・ドードリオ・ゾロアーク・カメックス)

1位。Wufslim以外はXISというチームで去年も代表です。
全体的に後半強いポケモンの採用が多い。中でもヌメルゴンの評価はかなり高そうで、ヌメルゴンを育てる動きをチームでしてた(結果的にあんまり活躍はしなかった)
加えて所謂もうこうダンベル等の「ゴール回数で強化される持ち物」をチームで全体でかなり多く持つ。とにかく育ったら強いぞ!みたいな構成を好んでる印象。

集団戦は中盤から積極的に仕掛ける。全体的にFalbが活躍できるか、が戦いの結果を左右する事が多かった。
予選の段階ではヌメルゴンは好きで選んでるのかな~って感じだったけど、今は結構強化入って強いポケモンだと思ってるので、WCSで見る彼らの試合はかなり印象変わりそうだな、と楽しみにしています。

Rise Gaming

kain(ヤドラン・オーロット)
Jandeco(サーナイト・ミュウ)
Max(ゾロアーク・ニンフィア・ドードリオ)
Guizin(シャンデラ・ウーラオス・サーナイト・ニンフィア)
Wablet(ワタシラガ)

2位。予選はTRUEと言う名前。
Guizin選手はXISで去年の代表だった。そう考えるとXISは一応全員が2年連続代表になっている。

こっちも00 Nationと同じく重めの構成をする。サーナイト+シャンデラとか、ダメージは遠距離アタックに任せる形が多い。
序盤はどうしても押されるものの、中盤以降はどんどん集団戦をしかけて巻き返していく。サーナイトユナイトを絡めた戦いは上手い。

上下のレジエレキやレジスチル等、2匹目以降に出現する重要な野生ポケモンに対する寄りはかなり早かった。とにかく中盤以降からのチームって印象。
後ろを支えるWabletのワタシラガがかなり上手い。やられないし、回復するし、なんなら相手倒す。
ワタシラガは禁止される事も無く1日通していたので、ワタシラガが使えなくなった時何を選ぶかは結構注目したい。

後編へ続く

前半終わり!
後編はNA、EU等海外の強豪チームも紹介していくので、良かったら是非見てください。後編は↓

当日は実況をさせて頂きます。このnoteをそんなに読み込まなくても楽しめるよう喋るつもりですし、そのための準備もしています。
ポケモンユナイトを好きな人は勿論、初めて見る人ものめり込んでもらえるように実況をしたいと思っていますので、当日の配信も是非見てほしい!
配信のURLはX(旧Twitter)からユナイト公式アカウントとかでも公表されると思いますし、僕のアカウントからも当日や前日発信すると思いますので、良かったら是非フォローしてくださると嬉しいです!

次は後編記事!よろしくお願いします!

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