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花束みたいな恋をした くない


2年前に流行った映画、『花束みたいな恋をした』が、わたしはとても好きだ。

そして当時は、こんなに純粋に向き合うことのできる恋愛ができた2人が心底羨ましく思えた。

でもきっと、それは、わたしに当時恋人という存在が居なかったからで、自分にとって大切なものを共有している相手が、いつか離れていってしまう存在だとは考えにくい状況だったから、だと思う。


でも今は、花束みたいな恋なんてしたくない、と思ってしまう。どれだけたくさんの色とりどりの想い出で溢れていたとしても、それがいつか散って、触れられない思い出になってしまうのなら、わたしは羨ましいとは思えない。


当時と違って恋人ができた今、傲慢かもしれないが、わたしは永遠を願ってしまう。花束のように散ってしまう関係性ではなく、プリザーブドフラワーのように保っていられる関係性を求めてしまっている。

恋愛は人生経験として、成長する良い機会だという人もいるだろう。別れを経験したことで、大人の顔つきになっていた麦くんと絹ちゃんを見たら、やっぱりこんな恋愛も悪くないのかも、と思ったりもする。


でも、でも、やっぱり、現実を生きるわたしは、貴方にずっと側に居てほしいと思ってしまうのです。わがままだなあ。なんて、ね、

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