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話しやすい雰囲気のつくるために意識していること

私は、2015年に新卒でNPO法人に入職し、ボランティアの大学生と青少年向けのいろんな事業・サービスを作りながら、ボランティアの大学生自身の成長に関わる仕事を8年以上してきています。

今日も学生との1on1の中で出たテーマについて、今日も書いてみようと思います。もしよければ最後までお付き合いください。


新年になって、新しく1on1をするメンバーの入れ替わりがあったり、お互いに緊張感が残る年明けのスタートです。

とある学生と話をする中で、「よく考えたら1on1するのとかもまだ4回目とかで、なんであんまり普段人に言わない話をこんなにしているのかな?って思ったんですよね。話をきくときってどんなことを意識しているんですか?」というまさかの逆質問を受けました。

そもそもですが、そういうことに関心を向けて、疑問をもてるってすごいことだな〜と思いましたし、出し惜しみしたいわけではないので、あんまり考えないお題について話すことになったわけです。

とはいえ、意識していることでいうと、あらゆる注意を払ってコミュニケーション、言葉を選んでいるので、キリがなさそうですが、そういう逃げ方したくないなと思ったので、少し要点を絞ろうと思います。

まずは、学生との1on1の時間を、どんな時間にしたいと思っているかでいうと、できるだけ「①話をして」もらい、「②考える時間」となり、「③行動変容」につながればいいな〜と思っています。

そんな中で意識していることでいうと、1つは「対話の主導権を握る」ということです。

誤解されやすい表現なので補足すると、自分ばっかりが話すということではもちろんありません。ただ、特に信頼関係の構築がまだ十分でない中で行う場合においては、主導権がどこにあるかわからない1on1ってとても心地がわるいと感じます。

これまでそんなに話したことない相手と2人にされて、「さあ、お互い腹割ってしゃべりましょう!」では、対話が成立しません。

「今日は、お時間いただきありがとうございます」から始まり、「まだあなたのことを十分に知らないので、基本的なことから質問させてもらってもいいかな?」と前置きをして、基礎情報を訊いていく、みたいなことをします。

「ひとまず話題について考える必要はなくて、質問されたことに答えていけばいいんだな」ということがわかるので、主導権を握り、事前予告することによって安心できたりします。慣れてきて、信頼関係が徐々に積み上がると、話題について無理に決める必要がなくなる場合もあります。

その人自身の属性や過去の経験について訊いていくほうが、その人の中に整理されている情報の引き出しをあけて対応するだけなので、比較的簡単です。ありきたりですが、「答えやすい質問」で会話のテンポをつくる、なんてことも意識しています。

ただ、そういった基礎情報は「テンポをつくるため」だけが目的ではありません。

その人自身の「いま現在」と「過去の経験」がどのようにつながっているか、ということを理解するためにも役立ちます。

あとは、理解したことを「このように受け取りました!」ということを言葉にして返す「バックトラック」も多用するようにしています。

本人の中で漠然としていたこと、曖昧だったことが言葉になることで、自分の中の感情と言葉での表現をリンクさせることができたりします。

言葉として相手の頭の中に収納されると、相手は少し頭の中の片付けが一つおわるので、少しすっきりするわけです。

また、すっきりするだけの場合もあれば、言葉として戻ってくることによって新しくそれをきっかけにアイディアが出たり、気づきを得たりすることがあります。

そんな風に、「対話の主導権を握る」「テンポをつくって対話のハードルを下げる」「話を聴いて理解したことを伝える」ことを意識しながら、私の場合は一人ひとりとの対話を進めています。

何か一つでも参考になることがあればうれしいです。


現場からは以上です!

今日も皆さんにとって、すてきな1日になりますように。


「人の育ち&チームづくり」とは?

これは、私が働く大学生主体のNPO法人にて、大学生とともに事業実施をする中で感じたことや気付いたこと、またチームで活動する中での気づきや学びを共有したり、チームとしていま直面している課題やこれからについて共有したりしながら、ジブン自身も、読んでくださっている皆さんにとっても、チームづくり・コミュニティーづくりについて学びを深めていけたらと考えています。

私が働くNPOではたくさんの大学生が活動しています。学年もバラバラで、入りたての1年生の子もいれば今年が最後の1年!ということで意気込む4年生の子までいます。

世の中にはあまりない、4年ですべての人が入れ替わるという不思議な組織でもあって、「学生(先輩)が学生(後輩)を育てる」という文化を継承しながらやってきている組織でもあります。

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おいしいお酒を飲んで、ニヤニヤしながらまた今日も生きていきたいです!