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魚売と豪力娘(梗概)

今昔物語集に取材したファンタジー小説「魚売と豪力娘」を公開しました。芥川龍之介の「羅生門」が元にした説話に、別の説話を2つ足したもので、小悪党がただものならざる存在に出会ってしまう短編小説です。

あらすじが分かってからのほうが読みやすい方もいるとおもい、梗概を以下に記します。結末とネタバレを含みますので、ご容赦ください。

生活苦ゆえ蛇の肉を魚と偽って売り歩く太郎は、賄賂がきかない検非違使の持衡により悪事を暴かれる。

太郎は逃げ延びるため、山中の小屋に飛びこみ、中にいた老婆ならびに明子という女性を人質にとった。

小屋の中で太郎は、いっぱしの悪党を気取ってみたが、すぐに神経をすり減らす。老婆は不穏な発言ばかりだし、明子に至っては怪力の持ち主だった。

結局、太郎は籠城を諦め小屋の外に飛び出すも、検非違使の持衡と応援に駆けつけた明子の兄に取り押さえられる。

太郎は、尋問のため持衡によって小屋に連れ込まれる。すると持衡は、老婆の正体が平安京を騒がせた人肉売であることに気づく。

結果、小屋の中で新たな緊張が生じ、太郎はすきをついて逃げ出す。老婆は山姥という正体をあらわすと検非違使を殺して、明子すら殺そうとするが、太郎の機転もあって明子は山姥を成敗する。

本編は→こちらからどうぞ。

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