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スター・ウォーズ ゲーム研究本を出すために 第10回 ディズニーランドのエリアを格安で追体験できるVRゲーム『スター・ウォーズ: テールズ・フロム・ザ・ギャラクシーズ・エッジ』

■『スター・ウォーズ: テールズ・フロム・ザ・ギャラクシーズ・エッジ』 2020年


このゲームはOculus Quest(現:Meta Quest)、PlayStation VR2で遊べるVRゲーム。このコラムは時代を順に追っていく形式ではなく遡っていく形をとっているのでややこしいが、VRゲームとしては第3弾。ちなみにMeta Quest公式の紹介ページでは「Oculus Questの~」という文言になっているほど古い。


さて、このゲームのタイトルにもなっている『ザ・ギャラクシーズ・エッジ』からも察するだろうが、舞台となっているのは今現在アメリカのディズニーランドにあるものがベース。先にディズニーランドの方を紹介すると、惑星バトゥーというオリジナルの惑星を題材にしたエリアでエリア内の時間は『エピソード8/最後のジェダイ』と『エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』の間に設定されている。

エリア内には寄港しているミレニアム・ファルコンがあったり、ファースト・オーダー・ストーム・トルーパーがうろついていたりするようだが僕自身は行ったことがない。いつか死ぬまでには歩いてみたいが・・・


ミレニアム・ファルコンの操縦を体験できるアトラクション「ミレニアム・ファルコン:スマグラーズラン (Millennium Falcon : Smugglers Run)」やファースト・オーダーやカイロ・レンとの戦いに参加できる「スター・ウォーズ:ライズ・オブ・ザ・レジスタンス (Star Wars : Rise of the Resistance)」というアトラクションもある。他にも自分だけのライトセーバーを作る体験イベントもある。お値段は215ドルほどだそうで日本円にしておおよそ3万円超!無理!まぁそもそもエリア拡張が前提のアトラクションなので日本のディズニーリゾートではまず難しいだろう(そういえば昔ディズニーリゾートを全国に小規模展開するという案をニュースで見たけど結局どうなったんだ?)。

このディズニーランドにある惑星バトゥーというのがこのVRゲームのキモで要はゲストを招き入れて「スター・ウォーズ」の世界を楽しんでもらおうというのがゲームの趣旨。一応ストーリーは存在しているものの『スター・ウォーズ』の正史に組み込まれるようなものではない。

キャラクターもホンドー・オナカー、C-3POやR2-D2、ダース・ベイダー、ヨーダが出るなどバラエティ感があるが、これもディズニーランドで実際にやりたかったことをVRゲームとして作り上げているという感じなのだろう。


ストーリーはアウター・リム(銀河外縁部)でドロイド修理工をやっている主人公(プレイヤー)が突然海賊たちに襲撃されてバトゥーに不時着するところから始まる。カンティーナを経営しているシーゼルスラックから依頼を頼まれたり、銀河であった伝説の話を聞いて主人公はミッションに赴き、時には伝説の追体験をするという内容。


ね?まんまディズニーランドっていうか遊園地的なアトラクションでしょ?


ゲームの最初は貨物船の中で修理をしたりするだけなんだけど、海賊の襲撃イベントからブラスターで応戦していく。プレイヤーはフォースを使うことができない(ディズニーランドでいうゲスト)という扱いなので、シーゼルスラックの話す伝説に耳を傾けて伝説の追体験をする。そこでジェダイの追体験をすることでライトセーバーやフォースを扱うことができる。確かに現実のディズニーランドでライトセーバーはできたとしてもフォースを再現しようにも再現しきれないからVRゲームでこのアトラクションを作ったのはよく考えたなと思う。


声優もヨーダはフランク・オズ、C-3POはアンソニー・ダニエルズを起用しているのでヨーダファンにはたまらない。ヨーダが2005年以来の久しぶりの戦闘を見せるところもGood。C-3POもあいも変わらずのバラバラになっての登場で、ドロイド修理工の主人公のスキルを使って修復していくのでこれは「おぉっ」と心に来るものがある。


2021年には拡張コンテンツ「Last Call」が展開された(無料)。こちらはファースト・オーダーの基地から脱出するイベントや、「エピソード5/帝国の逆襲」に登場し、Nintendo 64の『帝国の影』にも登場した謎のアサシンドロイドIG-88の追体験ミッションまである。誰得なんだと突っ込みたいが、ディズニーランドのエリアを手軽な値段で楽しめるのはよく考えたと思う(VRヘッドセットが8万円でゲームソフトが3,000円ほどなのでお得っちゃお得)。


ゲームを遊んだ感想を話すと、この後に紹介する『ベイダーイモータル』の方が好みなんだけど、ブラスターを二丁拳銃スタイルで構えて射撃するのは楽しいし、様々なギミックを解除して進行するゲームは楽しいの一言に尽きる。敵キャラクターのブラスターも拾って自分の物として使用することもできるのでこれ以上ないスター・ウォーズ民間人体験ゲームだと思う。


ちなみに、この作品からVR空間内を自由に移動することができるようになったんだけど、あまりにも酔うので自分はポイント移動(画面上に移動先のポイントを指示して一気に飛ぶ方法)を使った。VR耐性のある人は移動だけでもめっちゃ楽しめると思う。

日本語対応もしているので遊ばないという選択肢はないだろう。




『スター・ウォーズ: テールズ・フロム・ザ・ギャラクシーズ・エッジ』


ジャンル: VRアクションアドベンチャーゲーム

対応機種: Oculus Quest、Meta Quest 2、Meta Quest 3、PlayStation VR2

開発元: ILMxLAB

発売日:2020年11月19日

「Last Call」2021年9月15日



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