ChatGPTで研究の事前調査をさせる
前回、ChatGPTについてこどもの研究に役立つのではないかと思い、試しに使ってみました。
なかなか、良い手応えを感じました。そこで、今度は、研究をする上で、苦戦する、周辺研究の調査について使えないか試してみました。
このように、ChatGPTに「ChatGPTを使って、論文調査をする方法を教えてて」と聞いたら答えてくれました。
そこで、最近僕の中でトピックスとなっている「牡蠣パイプ」の研究についてきいてみました。まずは一般的な回答がきましたね。
上記ですが、Google Scholar以外は英語論文しか調べられないので、ちょっと適切ではないですね。まあ、英語なので仕方がないかもしれません。
まずは普通に質問してみました。
あまり一般的ではないものはちょっと説明が不十分ですね。ここは気をつけないとなりません。ちなみにWikipediaにはありません。以下に牡蠣パイプと詳細が乗っています。このような特化した言葉を調べるにはまだ不十分ですね。
https://www.spf.org/opri/newsletter/447_2.html?latest=1
上記のように、牡蠣パイプの課題については現状世の中で言われている問題点をあげることはできます。全てが正しくはないですが、考えるヒントにはなりそうです。
もう少しわかりやすい「マイクロプラスチック」についての背景を400文字でまとめてと聞いてみました。
上記だと、ちょっとざっくりなので、「数字的エビデンスを追加して」と依頼をしました。
ちょっと、海外の例なので日本の例はないか聞いてみたところ、沖縄の事例が出ました。
興味があったので、エビデンスを聞いたのですが答えられず。Googleで「沖縄県の海域ではマイクロプラスチックの濃度が世界で最も高いとされています」で検索したのですが、いまいち良いデータが見つからず。
気をつけないとならないのは、このように言葉で書いてあると鵜呑みにしてしまいますが、必ず、根拠となる論文や政府のデータを調べないとなりませんね。(ChatGPTもそのように言っていますね)
このように、事例はいくつか出ますが、このエビデンスのリンクを聞いても、わかりません、GoogleScholarで検索または、各大学のWebページみてくださいと言われてしまいました。そういう意味では、事前調査で先行研究を調べるという意味では、あまりChatGPTは、ばっくりとしか理解できないことがわかりました。
もちろん、論文で言うところに、「Introduction」に書く背景文章を作ってくれるという意味では良いですね。以下が日本でのマイクロプラスチック問題について質問した時の回答です。
まとめ
事前調査で調べたいテーマの概要を理解する上ではChatGPTは有効ではる
研究背景となる文章をつくることはできそうだ
具体的な証拠となる論文やデータのリンク元を探し出すことができない
エビデンスを取るためには、自分でGoogleSholarやWeb検索が必要になる
調査するときに、Wikipediaもそうですが、それっぽい文章が書いてあると正しいような気がしてしまいます。ここ数年でWikipediaも文章にエビデンスとなる資料のリンク先が書かれていて、非常に精度が上がってきていますが、ChatGPTの回答にはエビデンスが出てこないので、答えた文章の内容には十分注意をする必要があります。必ず、研究の事前調査で使う際は以下のような論文サイトで正しいエビデンスを入手して引用できるようにしておく必要がありますね。
GoogleScholar
SciencePortal (日本の研究期間の論文がまとまっている)
日本の研究.com (日本の研究費を獲得した研究が紹介されている)
https://research-er.jp/
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