私を創ってくれた人

年末に書いた記事が下書きに入ったままでした。
せっかくなのでアップしておこうと思います。

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年の瀬ですが、皆様どうお過ごしでしょうか。
年末に何故か両親について話すことがあって、色々と考えたのでメモでも残しておこうかとノートを開きました。お付き合いください。

私の両親は自営業者でした。家に隣接している飲食店にほとんど居たので、側にはいるけれど話す時間はさほど無い、といった感じでした。

そんな私のそばに居てくれたのは祖母でした。
祖母は昨年の夏に天国へと旅立ちました。

なので、幼少期の私を育ててくれたのは祖母です。私がよく言葉にするのは「両親を人間として尊敬はしているけれど、両親としては分からない。」という文言です。全くその通り。でもその言葉の「両親」は、私が思っている「普通の両親として」の枠を差すので、まあ結果尊敬しているしとても好きです。昔は怖くて嫌いだったけど、どっちも（笑）

この年齢になって、家族との関係はとても良いものになったなと思います。姉妹と両親、集まって酒を飲んで話していれば、みんなキャラがあって良いなと思うし、とても心地良い。友人との関係と変わりません。

子育てについて悩んでいる知人から問われました。
「君にとって、両親ってどんな人？」
「両親には、どんな両親でいて欲しい？」

なかなか難しい質問です。うちは家庭環境はまあまあ良かったし、あんまりここが嫌いだから直して欲しいとかも、当時はあったかもしれないけれど今は全然思いつかないし。全部忘れちゃった。

これは、自分が大人になったからというのが一番大きいとは思います。一人で暮らすようになって、母が口うるさく言っていたことの意味も分かるようになったし、何より私をこんな風に育て上げてくれた祖母と両親にはとても感謝をしています。私が私で良かったと思える人間でいられるのは、紛れもなく家族の力があったからで、延いては両親が出会い、今日まで離れずにいてくれたおかげだと思っています。

こんな親になりたい、という理想は誰しもが持つものだと思います。けれど、父と母は多分もっと違った理想を描いていたと思います。結果私がいるし、理想を持ち努力をすることは大切ですが、捕らわれすぎては本人が崩れてしまう。子供は確かに子供だけれど、一人の人間です。考えて行動することができる人間です。守りたい、と思い手をさしのべることは出来ても決めることは出来ませんしね。

うちみたいにめちゃくちゃ過保護に厳しく育てたって、私みたいな人間ができあがったりするわけだし（笑）
人間を育てる、なんて何が起こるか分からない。出来るだけのことをしてあげよう、しようと思う気持ちが大事。そうやって悩んでくれているだけでとても嬉しいし、いつかはその気持ちに気がついてくれるからきっと。

私は両親の子供で良かったといつも思う。私がどんな状況でも生きていけるのは、いつでも帰ってきていいんだよと待っていてくれる人がいるから。

もうすぐ年越しですね。実家にも帰らず仕事をしています。もう少し落ち着いたら、またみんなで酒でも飲もうね。愛する人達にとって、良い１年だったら良い。そしてこれから始まる１年もまた、良い１年になりますように。