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NYでのコロナウイルスによる影響日記19

4/8(水)

昨日だったか一昨日だったか、日本でも緊急事態宣言がようやく出た。遅きに失した上に休業補償は相変わらず否定している上、「公務員は影響を受けないので」なんていう言葉が出てくる始末。

私はかなり鈍感で神経の図太いタイプだと言われるが、そんな私でも暗澹たる気持ちに耐えきれずにニュース記事を閉じることが増えた。読んでるとつらくなってしまう。


ひょんな偶然からご紹介いただいたハーレム在住のファッションデザイナーの女性が、以前からファッションアイテムとしてマスクを販売していたのだがロックダウン後に端切れを使ってさらにマスクを増産し始めたようで、せっかくなので購入することにした。

MCMのマスク。B-BOYライクな逸品だけどコレはお値段70〜100ドルの特製品。私はアフリカ布の端切れを使った15ドルのマスクを購入した。

たまたま時を同じくして大家さんがマスクとビニール手袋をくれたので、外出への恐怖がだいぶ和らいだ。というわけで、今日は思い切って久しぶりにジョギングをすることにした。家から3分の場所にブルックリン屈指の巨大公園があり、単独での運動は認められている。

いつの間にやら、公園内のそこここに看板が設置されていた。

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公園では今日もたくさんの人たちが運動したり、レゲエを爆音で流して世間話をしたりしていた。

この日記では何度も書いているけど、ロックダウンと言っても人々は割と普通に外出していて、その辺をウロウロしている。その点では日本の外出自粛と大して変わらない気がする。

しかしニューヨークでは日本と比べ、店の営業が大きく制限されている。飲食店は持ち帰り・デリバリーだけが許されており、私の周りではヤミ営業をしている店もなさそうだ。

持ち帰りとデリバリーだけで従来の利益を確保するのは難しいに違いなく、シャッターを閉める店舗が日に日に増えている。家の近所にあるフレンチのお店もとうとう営業しなくなった。

開かなくなったシャッターの向こう側では、オーナーや従業員たちのどんな葛藤や焦燥、苦悩や衝突があったのだろう。そして彼らには、今後どういった形での救済策が施されるのだろうか。


思えば2月末にインフルエンザに罹ったのは、実は良かったのかもしれない。3月中旬のロックダウンまでいつもどおりの日常を送っていた人は、今のような警戒もなく外出しまくり、人とふれあいまくっていた。私はというと発症から2週間ほど寝込み、そのあとも体調が全快せずロックダウンの2日前までほぼ外出できていなかった。おまけにその期間はタミフルやらタイレノールやらビタミン剤やら、とにかくいろんなものを飲んでいたので免疫的にもマシな状態だったかもしれない。いや、すべて推測でしかない意味のない話ですけど。


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