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NYでのコロナウイルスによる影響日記11

3/29(日)

もはやニュースを見るのもしんどくて調べていなかったが、アメリカ、特にこのニューヨーク州における感染者と死者の推移がどのようになっているのか、Wikipediaでわかりやすくグラフ化されていたのでご覧に入れたい。

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ツイッターを開くとトランプ大統領のツイートも流れてくるわけだけど、それを見るたびに、ほんとに超大国のリーダーがこんな正気とは思えないような人物なのかと愕然とする。常に金のことや、自分自身の功績のこと、人の足を引っ張ること、あるいは日本の政治家のように抽象的で意味のない励ましなど…本当に事態を悪化させるようなことばかりツイートしている。ツイートだけでなく、関連した記事やいろんな人が彼に憤っている様子とその理由を見るだけで、米国民はとんでもない人物を当選させてしまったと改めて思う(日本もよそのことは言えないけど)。

そして夜、志村けんが亡くなったのを友人からのLINEで知る。ショックすぎた。別にファンとかではないし、いくつか番組を見ていた記憶があるという程度だけど、彼のユーモアは物心ついた頃から無意識に頭の中に入っていたので喪失感がすごい。あんな殺しても死ななそうな人が亡くなったとなると、動揺はかなり広がるのではないか。

こんな状況なので公園にも行く気がしなかった。許可はされているし、マスクを着用して人との距離を2メートル保った上で会話もしなければ、公園で走るくらいは大丈夫だと思う。けど、ストレスが限界に達するまでは、できるだけそれも控えよう。

そろそろ治安面でも真剣に構えなければならないような状況だと思う。仕事を失くし、家賃が払えなくなった原因が中国人にあると思いこんで憎しみを増幅させている人はきっといる。私も見た目は中国人と変わらないので、憎悪の対象になりうる自覚をもって行動したほうがいい気がした。

東京は自粛要請が広がり、いよいよ深刻さを増しているが、それでも日本とはかなりの温度差を感じる。これはひとえに政府の要請が「自粛」をアテにしていることに原因がある。ニューヨークで自粛要請なんかやったら、今の東京がすさまじく優等生に感じられるくらいに誰もが無視するだろう。

なんでこんなに動きが遅いのか、なんで中国・スペイン・イタリアを見て明日は我が身と思わなかったのか不思議でならない。そんな低すぎる危機管理意識しか持っていないのが明らかになると、北朝鮮のミサイルが本土に着弾したらとか、都心で大地震があったらとか、そういう他の危機が起きた場合も邪推してしまう。政治家がまっさきにシェルターに籠もって、そこで10日間かけてゆっくり「最大限の対策を検討」とか言うんじゃないだろうか。

飲食店は営業を自粛するところが増えてきた。吉祥寺に住んでいたとき、私の人生が楽しく豊かだったのは間違いなく飲食業に携わる人たちのおかげです。政府の補償はもちろんだが、どうにか頑張ってこの危機を凌いでほしい。何もできなくてつらい。帰国したらまた、美味しいお料理とお酒が飲みたい。

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