ニコ動がない世界で体験したこと

例のサイバー攻撃の影響で窮地に立たされているニコニコ動画。やっとボカコレが復活してマイリストのBGMを聴くことができて心の安定を取り戻しました。
私は17年ほどニコニコユーザーとして生きてきました。大学に入ってからプレミアム会員になって、PCではもちろん、2台のスマホ（Android、iOS）、iPad、AndroidTVでもブラウザでニコ動を見続けています。
特に最近はボカコレ（旧NicoBox）というスマホ音楽アプリをメインの音楽再生機器として利用し、外出の移動時や家事などの作業用BGMとして、キャッシュ機能を使って快適にニコニコの動画を生活のBGMにしています。

それが一ヶ月ほど前、6月8日(土)にいつものようにボカコレを使おうとするとメンテナンス中のお知らせが。その時はまだ楽観的に「週明けからは使えるようになるだろう」と思っていたのです。それがあれよあれよと復旧は７月末になるかもしれないという絶望的なアナウンスに。絶望しましたが、他の音楽アプリやyoutubeでどうにかなるだろうと思っていました。

しかし実際にこの一ヶ月で体験したのはニコ動がない世界はなんと味気ないのだろうという感覚でした。忘れてしまう前に書き留めておこうと思います。

熟成したマイリスト
思春期に親しんだ音楽はその人の芯に組み込まれ、認知症になってもその音楽は思い出すことができるそうです。私は思春期の頃からニコ動にどっぷり浸かって生きてきました。そのため、好きな曲を溜めてきた「マイリスト」は今では私の好みにドンピシャにハマる最高のプレイリストになっています。いくらAIが発達してその人の好みのプレイリストを提案してくれるようになっても、自分で長い年月をかけて作り上げた最高のリストには敵いません。
思春期と今で音楽の好みは変わります。その時好きだった動画が、まるで地層のように積み重なったマイリストは私の歴史そのものです。音楽だけではなく、MADや実況動画も大切な思い出として見返しています。
他のサービスでも同じように自分の好みの動画を集めることはできますが、私は人生に「ニコ動」を組み込んで生きてきました。ニコ動のサービスが終了してしまうと、この私の大切な宝箱が無になってしまう、その絶望を初めて意識しました。

ニコニコに集まる動画たち
さて、ではなぜニコ動を見てきたのか。ニコ動にある動画の多くはyoutubeにもあるでしょう。逆にyoutubeから転載されている動画もあります。
やはり、オタクである私が見たい動画が、ニコ動に集まっていることに尽きるでしょう。アニメ、ゲーム、ボーカロイド、ネタ動画が集まりやすく、ランキングというシステムも盛り上がっている面白い動画を見つけるのに一役買っています。（今では動画が多すぎて、後発の面白い動画が過去の動画に埋もれてしまって見つけるのは大変になっていますね。それはネット上の情報全てに言えることですが…）
私はUTAUというボーカロイドの亜種やAIシンガー系の動画が好きで、やはりそれらの動画はニコ動が今でも強力なプラットフォームだと思います。ボカロ系の音楽は調教者によって同じボカロ、同じ曲でも違うものが出来ます。自分の耳に合う、この組み合わせが最強！という動画に出会えた時の感動をこの17年間ずっと感じています。
実況者などニコ動を離れてしまう人もいますが、どちらにも投稿してもらえるととても嬉しいです。

コメントが見たい欲求
これはまるで禁断症状のようです。動画の今この瞬間、みんなどんなことを思うのだろう、見たいなという感覚はニコ動にどっぷり浸かっている人じゃないと無い感覚だと思います。
コメントが邪魔だという人もいますが、動画を理解しながら画面を流れるコメントも同時に理解するのはマルチタスクをこなせる脳を作ることもできるので脳トレになるなと思います。と言いつつ、私も動画を集中して見たい時は一度コメントをオフで見て、2周目でコメントありで見ることもあります。
特に今季のアニメ、みんなどう見ているんだろうというのはリアルタイムに流れるコメントじゃないと味気なすぎると感じます。現在進行形で辛いです、、早く復旧してほしい、、

---

まだ復旧作業が続いています。もうここまでやらかしてしまってニコ動はやっていけないだろうという意見が多く見られます。情報漏洩の影響がどこまで出るのか、まだ未知数なところだと思いますが、私は今後もプレミアム会員でいつづけたいと思っています。
セキュリティやコンプライアンスの強化を行なって、是非復活してくれるといいなと思います。

P.S.
AndroidTV版アプリを全力で希望しています…！！何卒、何卒、、