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35歳なりたて日記

 小説を書いています(挨拶)。


連載中の小説の宣伝部分

 昨日、9月16日(土)に、『林檎森の忌子』という小説の2話目をアップロードしました。

 で、今日は続きの3話目を推敲する予定だったんですが、なんか気乗りせず、推敲するより書き直しちゃった方が早いな、みたいな気持ちになって、3話目を1日使って書き直したりしていました。
 普段は「文字換算」で小説を見ているんですが、最近作家先生のインタビュー記事とかを読む機会が多く、その中で「原稿用紙換算」を使われている方が多かったので、自分も例に倣って原稿用紙換算をしてみました。そうすると、この小説は3話目の時点で、158枚くらいの計算になるようです。
 多い。
 話は大体、全体の20%くらいの想定なので、最終的には750枚くらいになるんじゃないかと予想されます。
 多いなあ……読みたくない。
 ちなみに3話目だけで、62枚でした。6時間くらい打鍵をしていて、途中休みながらではありましたが、1時間10枚ペースくらいで書いている計算になります。文字数的には、21,000文字くらい。結構書いていますね。


ネット小説の生存戦略について考える会

機能利用について

 インターネット小説書きおじさんなので、読んでもらうためにはどういった戦略を採るべきか、を考えたりしていました。小説を書きながら。
 まず第一に考えたのは、僕は「カクヨム」というサイトを利用させてもらっているので、ここにある機能をとりあえず全部使う、というもの。つまり、「キャッチコピー」と「紹介文」機能ですね。
 キャッチコピーは、Xなどに宣伝ポストをすると画像が自動的に生成されるんですが、ここに大々的に載ります。タイトルよりも大きく載る。これをなんとか利用したい。なのでなんとか書いてみようと思いました。
 しかもそこに、紹介文も載っかる形になる。しかし、紹介文に反してキャッチコピーは改行の自由度がないので、規定の文字数(全角13文字)で勝手に改行される。
 そのため、句読点で改行するように、文字数の整った謎のキャッチコピーを生成する、という作業に勤しみました。

彼女が美しくさえなければ、
殺せたとでもいうつもりか。

 作中、こんな台詞は書いていないんですが、逆説的にこれを書くか、あるいはそういう方向に持っていく必要が出てきたので、少し書き換えたりしています。それもあって、3話目を書き直す形になりました。こりゃ4話目からも書き直しだな。

文章表記について

 読みやすい小説を書こうという意識に則り、ルビについても少しだけ定義を変えました。
 僕はもともと、カクヨムの傍点(ゴマと呼ばれる、文章を強調するような記号)仕様が気に食わなかったので、自前のツールを作って「ルビ機能で傍点を振る」というアホみたいなことをしています。

 MacOSにあるオートメーションというものを利用して、『縦式』で書いた文章をカクヨムのテキスト入力ボックスにコピペし、プログラムを動かして(全選択して右クリックし、登録している機能を走らせるだけ)黒ゴマ傍点を貼り付けるというものです。これによって、傍点の条件はクリアされました。
 しかしもうひとつ難点があって、それはルビです。
 漢字ひとつに振り仮名を振る場合はいいんですが、例えば「墾田永年私財法」という文字に「こんでんえいねんしざいほう」とルビを振ると、それがひとかたまりの文字列として認識されるので、「墾田永年」で改行して「私財法」を次の行に、ということは自動でやってくれないんですね。ルビを振ったせいで。
 カクヨムは読者側で表示文字数を変更出来るので、作者の方から支配的なフォーマットを提供することは出来ません。作者が読者のために出来ることは、せめて「変な改行が起きない」ように気を配ることだけ。しかしながら、一度振ったルビをウマい具合に分割して振り直す、というプログラムが思いつかず、仕方なく仕様通りの変な改行を受け入れていました。
 が、やっぱり気に食わないので、もう人力で行くことに決めました。小説を書く段階で、「墾」に「こん」、「田」に「でん」とルビを振る打鍵スタイルに変更したのです。これに効果があるのかはわかりませんが、少しだけ、改行に違和感のない文章をお届け出来るようになったかもしれません。
 こういうことをすると、実際のテキストがすごく煩雑になっちゃうんですけれども——まあ、インターネット以外で発表する機会もないので、今更いいか、と、開き直った感があります。

各章のタイトルについて

 普段、章タイトルはデフォルトで表示される「第一話」とかを使っているんですが、ここでも工夫が出来るのではないかと考え、章番号+冒頭の一行、というスタイルを採用してみました。
 こうすることによって、「冒頭を読んでちょっと興味が湧くかも」というのと、「リンク判定が広くなってタップしやすい」という効果が生まれるのではないかという期待があります。が、所詮は小手先の知恵なので、本文が面白くなければ意味がないという意見もあるかと思います。悲しいことを言わないでほしい。
 とは言え、この方法を採用することで、章の冒頭一行目に少しだけ力が入るという、書く側への効果が確認されました。果たしてそれがプラスなのかマイナスなのかはわかりませんが、なんとなく、良さげな雰囲気がありますね。

執筆スタイルの変更について

 上記のように、各章のタイトルを冒頭一行に変更したことで、テキストファイルを章ごとに生成する方針に切り替えました。
 こうすることで、冒頭一行への気合いの入り方が変わるのと、テキストファイルが重たくならなくて素敵である、また、一章分をコピペしやすい!(全選択してコピーするだけ。範囲選択不要)という効果を得ました。
 結構、小説を投稿する際に、投稿する章を選んで書き直して、推敲が終わったらまた範囲を選択して……みたいなのが、短編とかならいいんですが、長編になってくると面倒になって、億劫になっていたんですね。ただ、こうしてファイル分割をすることによって、ファイルも重くならないしいいんじゃないか、と思い始めました。
 過去、連載形式で書いていて更新が止まっているのも、大体これが理由です。ファイルを開くのが億劫だし、どこから読み直せばいいのか探すのが面倒だったのです。これが解消されたので、多少、投稿に対してのハードルが下がった気がします。気がするだけかもしれませんが。

一話あたりの文字数について

 これは永遠の課題だと思います。
 現在、1話目は15,000字、2話目は17,000字くらいあります。
 これをいい具合に、3,000字見当で分割すれば、一気に10話分の連載になります。
 閲覧数とか、広告表示数とか、そういう観点から見れば1話あたりの文字数は少なくして話数を増やした方が戦略的です。しかし、僕の意固地な性格がそれを許してくれません。最近の読者は、次の画面に遷移することに対して慣れているのでそれでもいい気はしているんですが……うーん。
 まあ、途中で急に、話数を変更する可能性もあります。が、あんまり話数が多いと、どこまで読んだかわからなくなりそうな気もするので考え物です。
 3,000字だったら、ちょっと読んでみるか、という気になるのかなぁ。
 永遠の課題なので、永遠に考え続けようと思います。とりあえず、『林檎森の忌子』は、しばらくは区切りシステムかな……。


最近やっていることについて

ゲームについて

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット ゼロの秘宝「前編・碧の仮面」』を購入しまして、これをクリアしました。正確には購入はかなり前にしていたので、DLだけした、という形になるのかな。
 ボリューム的にはそこまで多くなかったのと、元々「スカーレット」をやり込んでいたので、詰まるところもなく、力こそパワー、という形でトレーナーたちを粉砕し、あとは捕獲用に育てた「キノガッサ」と「エルレイド」が八面六臂の大活躍をしてくれたおかげで、10時間くらいのプレイでほぼ終わりました。
 風船を割るミニゲームだけがやり込めていないかな……その他はほぼ終わったと思います。キタカミ図鑑も埋まったし。
 ゼイユちゃんとサザレさんという、性癖をアクアジェットでぶっ飛ばす感じの新キャラクターが出てきており、なんだかもう感無量……という感じだったんですが、僕は根が少年なので、割とスグリくんという、男の子のキャラクターに愛着が湧いた結果になりました。萌えでも蕩れでも好きぴでも推しでもなく、単純に、気に入りました。「おいスグリ、後編でまた会おうぜ」という感じです。
 うーん、いいキャラクターだった……。
 あとはほとんどやることがないので(僕はオンラインバトルはあまりしない派です)、「後編・藍の円盤」が来るまではステイかな……という感じですね。
 あ、これ書いてて思いだした。ダークライが輸入可能なんだ……。
 福岡辰弥と言えばダークライ、というくらい僕はダークライというポケモンが好きなので、それをポケモンHOMEで輸入して、育てあげなければなりません。頑張ろうと思います。うーん、やることが増えた。時間が足りない。

雑誌について

 なんか雑誌めっちゃ買ってますね最近。本日のヘッダ画像ですが。
 めっちゃと言っても、普段から雑誌を買っている人に比べたら少ないと思います。が、うーん、普段、文芸雑誌をたまに買うくらいの人間からすると、非常に多い。『ダ・ヴィンチ』なんて、何年ぶりに買ったんだろう。
 雑誌を買って、割と頭の方から、隅から隅まで読むような生活をしています。寝る前とか、打鍵に疲れてとか、ご飯を食べながらとか、そんな感じです。
 今は『群像』の、西尾維新の新作を半分くらいまで読んだのかな。「おお、これだよこれ」というくらい、西尾維新の日記を読んでいる感覚です。小説というよりは、タイトルにもある通り、随筆ですかね。面白いです。
 あとは『ダ・ヴィンチ』の、京極夏彦特集を少しずつ読んでいます。この人は何を言ってるんだろう、みたいなことがたくさん書いてあって面白い。小説を書く人は、特に売れる小説を書く人は、頭がおかしいんだろうな、みたいな気持ちになりました。僕は凡人なので、面白くもなければ、頭もおかしくないんだろう、みたいな気持ちにもなりました。

映画について

 小説を書いたりゲームをしたりしながら、映画を結構観ました。
IT/イット "それ"が見えたら、終わり。
IT/イット THE END "それ"が見えたら、終わり。
赤ずきん、旅の途中で死体と出会う
N号棟
ターミナル
コンジアム
グリーンマイル
 を観ました。

『IT〜』は古い方しか観ていなかったんですが、まあ観なくてもいいかと思い手を出していませんでした。が、なんか急に「観るかぁ」という気になって、Chapter1,2を続けて観ました。結構、ハリウッド映画的なアクション映画として仕上がっていたように思います。緩く観るにはよかった。

『赤ずきん〜』は、小説が原作の、NETFLIX配給(?)の映画ですね。日本映画です。橋本環奈さんを筆頭に、なんか国産映画でよく見る顔ぶれの方々が出演していらっしゃる。ちゃんとミステリーだったので面白かったんですが、国産映画のノリが苦手な人は嫌いかも。僕は普通に楽しめましたが。

『N号棟』は、こちらも邦画。2022年に公開された、いわゆる「Jホラー」の新しい文脈でしたね。この文脈は「リング」から始まったのかな? その後に「らせん」があって、しばらくして「呪怨」がきて、「着信アリ」とか「残穢」とか「仄暗い水の底から」とか。最近だと「犬鳴村」からなるシリーズが「新時代Jホラー」て感じでしたが、この映画もそんな感じでした。超雑な表現をすると「ミッドサマーを日本ナイズドした映画」なんですが、実際には考察のしがいがある日本らしい映画で、とても良かったと思います。ただ、わかりにくいので、視聴後にスッキリしたい人には向いていなさそうですね。

『ターミナル』は昔観たことあったんですが、トム・ハンクスが観たくなって観ました。トム・ハンクスに外れなし、とよく言われますが、うーん、面白かった。名作ですね。昨今の「異世界転生モノ」に通ずるところがあるなぁと、観ていて思いました。中でも、トム・ハンクス演じる主人公の旅の目的がすごくいいんですね。感動映画として認知されていますが、多分これはコメディ映画でいいと思います。泣けるコメディ映画。

『コンジアム』は、韓国映画。最近、韓国映画がすごく面白い。こんなこと言うと偉そうですけれども、質の良い韓国映画が手軽に観られるようになって、情報もすぐ入ってくるし、本当に情報化社会様々という気がします。とは言え、本作は国がどうこうはあまり関係がない(韓国特有の描写は特にない)いわゆるジャンプスケア系のホラーです。ただ、往年の名作『REC』のような主観撮影による演出が多く見られたので、そういうのが好きな人は好きかも。作中に「辛ラーメン」が出てきたので、すごくお腹が減りました。

『グリーンマイル』は言わずと知れた名作です。なんか、トム・ハンクスとスティーブン・キングばっかり見ているようなラインナップですね。そんなことないんですが。名作には彼らの率が高い。まあともかく、これもトム・ハンクスが観たくなって観ました。信じられないことに、188分もあるんですよねこの映画。「タイタニック」が194分なので、アホみたいに長い。長いんですが、全然長く感じない、もっと観たいと思わせるような映画でした。マジで名作ですね。こういう、長くても飽きさせない小説が書きたいもんだと、気持ちを新たにしました。


35歳ルールについて

 あのー……35歳になったんですよ。
 で、前から決めていたことがあって。35歳ルールという名前で自分の中では読んでいたんですが……それの正体が、
 雑なSNSをしない。
 
というものです。
 ついにこれを施行する日が来ました。
 これは別に、SNSやめるとか、「インターネットやめろ!」ではないんです。ただ、前々から……かなり前々から。32歳くらいからかな? 雑にインターネットを見ている時間に、もっと他に出来ることあるよなぁと思っていて。思ってはいたんですが、でもなかなか行動に移せないのが人間じゃないですか。だからだらだらやっていたんですが、どこかで区切りを付けようと思って、それを35歳に定義したのですね。
 YouTubeをだらだら見たり、SNSをだらだら見たり。Instagramでリールを見て、YouTubeでShortsを見て、XのTLを遡り、フォロワーのスペースに耳を傾け、日々更新されるストーリーを見逃さないようにし……と。
 いやいいんですけど。
 素敵なことですよ。
 なんですけど、いや……いや俺、本当に……? という思いはずっとあったんですよ。本当にこれ楽しんでる? みたいな。なんかに追われてない? というのがあって。だから何度か辞めたりしてたんですが、「いや、逆に……逆に35歳になるまでは続けよう!」と思ったわけなんです。たまに1ヶ月間やらないとか、身体を慣らしていたんですが、なんだろな……「逆に35歳まではお前はSNSを続けないとダメ!」という制約を付けたんです。なんでこんなことするんだろう。
 いやまあ、制約を付けると、むしろやらなくちゃいけなくなる。やりたくなくてもやらなきゃいけないから、やる。そうやってると、なんか次第に「いやー……やりたくないかも」と思う日が増えたりする。そういうバランスを保ちつつやってきて、ついに35歳になったので、年齢的にもインターネットで交流するという感じでもなくなってきましたし(これは、35歳を過ぎてインターネットで交流している人を揶揄する発言ではありません)。少なくとも僕は、これからは雑誌を読んで、映画を観て、ゲームをして、小説を書いて……それでいいかな、に、切り替わりました。
 まあもちろん、「辞める!」じゃないんですよ。あくまでも、
 雑なSNSをしない。
 
なので。ちゃんと、SNSと真摯に向き合おう、という気持ちの表れです。
 だから普通に投稿とかはするんでしょうけど、頻度はガクンと減ると思う。
 現在のXの仕様だと、そのうち誰にも表示されなくなるかもなー。
 まあその先駆けとして、カクヨムと真摯に向き合ったりしている感じです。あとはnoteも、少しは真摯に向き合おうと。中身はいつも通りですけれど、機能は使わないと慣れないよなー、ということで、今回はいつもとは違う構造になりました。
 まあだからと言って、noteやカクヨムで書くことが変わるわけでもないし、書けることが増えるわけでもないんですけれども、風呂入るみたいなもんで、一本の映画を観るとか、一冊の本を読むとか、雑誌で新しい知識を得るとか、そういうことの方が、僕は楽しいんだろうな、ということを自覚した次第でございます。
 SNSでバズったり、リプライを交わしたりももちろん楽しいんですけれども、どっちかっていうと、自分の好きなものを吸収する方が向いているし、楽しい。内向的な人間なのだということを思い知らされた次第です。
 とは言え文章を書くのは好きなので、こうやって自ら発信はするんですが。


締め

 というわけで以上、35歳なりたての日記でした。
 小説を書いて仕事をして、映画を観てゲームをして、雑誌を買って日記を書いて、これまでと同じようにゆるく35歳を満喫していければいいなあ、という具合です。
 高校生時代にブログを書いていた時と、やってることが変わらん!
 まあ、時代に合わせて自分をアップデートするもよし、そういう生き方が好きだから自分を通すもよし。それが多様性を認める現代の生き方というものでしょう。
 俺は後者を選ぶぜ!
 そんなわけで、以上、日記でした。
 カクヨム掲載の小説に反応をくれる人、とても嬉しいです。ありがとう。
 頑張って完結させます。

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