♯002 言わないと伝わらないよ。

昨日、夫が肩胛骨あたりが痛い、 しばらくすると
首が回らなくなったと言い出したので 
頼まれるまま背中に湿布を張ってあげた。

貼り終わったあと夫が「縦に貼った？」と聞くので
いいや、横。え？なんで？
え、なんで？ってか、何が何で？
ふつう縦に貼るでしょ。
え？じゃあ、そう言ってよ。
言わなくても縦でしょ。よりによって何で横？
いや私の普通は横だけど。

…みたいな押し問答の挙句、
危うく喧嘩になりかけたけど（こんなにもしょーもないことで）、
くだらないので途中でやめた。

縦なら縦向きに貼ってほしいと、一言そういえばいいのだ。

私は常々、自分の中で思っていることは
口に出して言わなければ伝わらないって肝に銘じているけど、
ここでまた再確認。

以心伝心もあるかもしれない、ときには。
でもたいていは言わなきゃ伝わらない。
っていうか
言ったとしたも正しく伝わらないことだってあるのだから。

まずは言わなきゃ。
そして、言いにくいことほど早めに言わなきゃ、と思っている。

フリーランスで仕事をしていると、
仕事の内容についてあれこれ交渉をすることが多々ある。
スケジュールや納品する形式、ギャランティなどなど。
何も言われなかったからって放っておくと
あとで大変な目に遭う、ということを死ぬほど経験して、
気になることはちゃんと言うようになった。
し、聞くようになった。

まずは言葉にして相手に伝える。
すべてはここから始まる気がする。

何も言わずに自分のことを分かってもらおうなんて
図々しいにもほどがある、みたいな感覚。

仕事で何も言われなかったら自分から確認する。
原稿の締切はいつですか？
どういう雑誌のどんな特集ですか？
先方校正は私がしますか？
ギャランティはいくらで、支払時期はいつですか？

そして、今回の湿布の事件で私が学んだのは
次から夫に湿布を貼るときは
縦向きに貼るのか、横向きに貼るのかを
事前に聞くということ。

ってか、背中に湿布を貼るとき縦？横？どっちが普通なわけ。