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キカガクケンチクの話。

「幾何学」

2つのビルにみるそれぞれの幾何学。

「幾何学」は古代エジプトで測量のための技術として生まれ、その後古代ギリシアで発達した。

ナイル川の定期的な氾濫によって、耕地の破壊が繰り返されていた古代エジプトでは、洪水後の土地の再分配のため土地を正確に測量する必要があった。というのもそれは、ただの公平性という観点だけでなく、古代エジプト人が死後に神に対して隣人の土地を盗んだことがない旨を宣誓しなければ冥土に行けないとされていた、という信教的な理由も関係しているし、寧ろそちらのほうが強かったように思える。そこで測量の専門家が現れるとともに、正確な測量方法としてa^2+b^2=c^2でおなじみのピタゴラスの定理を使って耕地の直角を図ることが習慣化していった。

ギリシア語で「幾何学」を意味する"geōmetría"は正に「土」という意味の"geō"「測量具」という意味の"metron"から成っており、まさに土地の測量からできた概念だと言うことができる。

キカガクケンチクとは。

Hexagonの連続。

幾何学的な建築、「キカガクケンチク」
それは一定の法則にのっとり、パターンを持っている建築物。
それは、構造上の必要性から建築物に現れる場合もあるし、一種のデザイン性から建築物に現れる場合もある。

構造としての幾何学。
意匠としての幾何学。
建築には幾何学が隠れている。

これはそんな「キカガクケンチク」をカメラで収めたプロジェクトである。

プロジェクト「キカガクケンチク」は上記のポートフォリオサイトで発信中。そしてInstagramでも今後発信予定です。
いつかZINEや作品集も作りたいなと画策しています。

お楽しみに。

ゴトウ リョウスケ | GOTO Ryosuke
建築写真、都市写真を中心に撮影するフォトグラファー。
本業は現在22歳の大学生。
卒業後は建設業界に就職予定。
Nikon Z fcをよく使います。
吉祥寺にあるZINE FARM TOKYOを拠点にZINEの発信もしています。
Instagramはこちら【https://www.instagram.com/ezlo_00

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