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45年ぶり(?)のピアノレッスン⑧~ミスタッチだらけの「悲愴」から


これまでの経緯①~⑤


これまでの経緯⑥~⑦


実は難しかった悲愴第一楽章

ピアノを辞める最後のレッスンはベートーヴェンソナタ「悲愴」第一楽章でした。譜読みしてちょっと弾けるようになったところだったと記憶しています。
そんなに難しかった記憶はなく、
「練習すれば弾ける曲」
という印象。→ 大きな間違い💦

ゆっくりと練習し始めました。
そうすると、ミスタッチだらけ。

この曲、右手の跳躍が多い。
和音もまともに弾けないし、右手と左手が交差するところなんてぐちゃぐちゃ。
何度やってもちゃんと音を打鍵できない。

そして、復活してから大の苦手になった半音階のスケール・・・・。

基礎を見直す

昔教えて貰ったかどうか、記憶もさだかではないのですが、技術をYoutubeにてチェック。今は本当に良い時代です☺
「ピアノ 跳躍 コツ」で検索すると、動画がたくさん。

その中で、こちらを参考にさせていただき、ひたすら練習。
筋肉と脳に覚えさせるしかありません。

そして、「悲愴の第一楽章の練習のコツ」もたくさん見つかりました。
左手のトレモロはそんなに苦ではないのですが、何度も弾いていると疲れてきます。・・・で、研究。

苦手になった半音階スケールは、ひたすら練習(含むリズム練習)しかありません。百発百中になるまで、続けるのみです。

あとは、何人かの先生方の解説を。

イメージとしては、この渡辺先生のように弾けたらいいなあ♪ と。

こちらの先生のは深いお話で学びになります。

第一楽章、一応「曲」として弾けるようにして、レッスンに臨みました。

先生のレッスンが熱い!ついていけるのか?

こんな素人相手にここまでのレッスンをしていただいてよいのだろうかというくらい熱いレッスン。
一音一音の背景、音の出し方、曲の構成・・・・もう盛りだくさん。
頭では充分理解できるのですが、技術が追いつきません。
「煌めくように」
「もっと太く」
「感動を表す」
時には「辻井さんのように」・・・(無理です・・・)
煌めくように意識すると、ミスタッチ💦
感動的に弾こうとすると、指がもつれる💦
美しい弱音を出そうとすると、音が飛ぶ💦

「弾くだけで精一杯の私には消化しきれましぇ~ん」、と内心思いつつも、心だけはピアニスト😄

「悲愴第一楽章、めちゃくちゃ難しい~💦」
こんなことに今更気付いた私です。
どこまで仕上がるかわかりませんが、面白くなってきました。

そして、悲愴第一楽章を弾くには、様々なテクニックが求められるのだということを、今更ながら知りました。
先生が、「これを弾けたら、その後、他の作曲家の作品を弾くのが楽になる」と仰るので、それを信じて頑張ります。
(試しに、ショパンエチュードの1番を久し振りに触ってみたら、「もしかして、今後練習したらちゃんと弾けるようになる?」って感じになっていました。もしや、技術力もついてきている?)

この悲愴を目指そう!とイメージを定める

演奏としては、アシュケナージ、キーシン、バレンボイムの悲愴が好きなのですが、モデルにするには強烈すぎる。

もっと、嫋やかな悲愴がいいな・・・と。

小菅優さんと仲道郁代さんの演奏にしました。
艶っぽくて深みがあって素敵です。
仲道さんは抜粋なのでちょっと残念。


微妙なタッチや表現をどうやって練習するか?


楽譜通り曲を弾くことを目指すのであれば、電子ピアノのCLP-645で充分なのですが、レッスンで取り上げらるような、「微妙なタッチの変化」は電子ピアノは対応していません。
再現される音はグランドピアノの音なのですが、重めのタッチに設定したとしても、どう弾いても同じ音になります。つまり、練習になりません。「煌めく音」なんてものは出ませんし、逆に本来ピアノに求められるタッチで弾かなくても、いい音が出てしまうのです。
(→子供向けレッスンの場合、「アコースティックピアノ(生ピアノ)での練習」を条件にしているのはこれが理由です。)

時々スタジオを借り、グランドピアノで練習していましたが、それでは不十分。

練習環境について、考える必要が出てきたのでした。

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