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僕は大阪や東京の路上で半裸やモヒカン、マクドの看板の上や、ビルのボイラー室やリッツの便所で、スケッチブックに黒鉛の塊で殴るようにして詩を書いたりしていました。 また、山や薪スト…
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2020年12月の記事一覧

幸せ

幸せ

森の静かなノイズ

恋人の耳たぶ

夜中の湖底

ゆれる水草

カバの歯垢

キリンの襟足

肘のシワ

コケの裏

石タイルのスタバ

焚き火の煙

苦いコーヒー

空調

革靴のムレ

矢印の気持ち

ビーム

声を出す快楽

幸せとは

慎重さ

自転車の手放し運転

なげられた石ころのうた

なげられた石ころのうた

投げられた石になって空を横切ってやがて川に落ちる運命なるとも、ふりかえらず、もといた場所に残してきたものもなし、全身に水あびてやがて気泡も尽きて横たわりし川底のマッサージにて、川の全景を知る、見えずとも知る

不自由に敏感でいること

不自由に敏感でいること

なにがしかの不自由に対して敏感でいつづけることは、人生でもっとも大切なことだと僕は思う。

不自由を感じる時、俺は、なにかをしでかしたいんだ。

衝動がこの現状を糾弾する。

飛び出してから考える

走る足に景色は抽象的に、うねる。

その曖昧で不明瞭なノイズの中で

間に合わせに考え

闇雲にバランスをとろうと踏み出す足が

人生を新しい地点にいつだって導いてくれ

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虫歯を追い出せ

虫歯を追い出せ

森をとびだして

街にとびだして

カフェのテーブルの上の

出会いのサイコロを

転がして転がされて

土砂降りの街路を

裸でひっくりかえって

雨でうがいをして

虫歯を追い出せ

細胞を設計する

細胞を設計する

リズムが

芽生える

部屋の

こだま

沈黙に光

心音に脚色

しみに像を結ぶ

時のお散歩

ヒマが水底をうって

優しくはねる

音と遊ぶ

時が消えて

ここが立ち上がる

静かな革命