見出し画像

わたしが病んでいたころ

部屋の中は物で溢れていた。

心の隙間を埋めたかったのか
物で紛らわせていたのか。

今では、それすらよく分からないくらい
健康的になったもんだ。

特に娘が幼稚園の時が
ピークだったように思う。

自分のやるせなさを
子どもに当たり散らしていたと

曖昧ながら
記憶に残っている。

幼稚園のイベントが辛すぎて
家の白い壁に

イベントを伝えるお手紙を貼りめぐらせ
終わると破り捨てる

という儀式をすることで
自分の中のもやもやを浄化していた。

その壁は今は白く
何も貼られていない。

自分の健康状態が
壁を通して透けて見える。

物の量も減り
空間は広く

観葉植物なんか置いたりして
部屋に余白が生まれてきた。

部屋の様子やクローゼットの中が
頭の中や心の状態をうつすように

家の中の状態は
そこを管理する人の心理を

まざまざと
映し出しているように思う。

ただ、健康的になった今
言えることは

あれがあったから
今幸せであると分かる、ということ。

あの経験は
私には必要だったんだと

思える今の私にも
なんだか拍手を送りたい気分だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?