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2019年5月の記事一覧
小池昌代の〈詩と小説〉: 『赤牛と質量』を読む その4
あともうひとつだけ、どうしても論じてみたい詩があるとすれば、「釣りをした一日」で、それは詩集の4番目に配されているのだった。困っちゃうな。これじゃきりがないよ。
実際、この詩集の最初の4作品には、異様な力が込められている。登板早々、いきなり連続三振を奪うベテラン投手の迫力である。選手生命を賭けて投げているのだ。『赤牛と質量』は、きっと小池さんの代表作になるだろう。(ここで前言撤回。どうしても論
世界を繋ぐふたつの書店:Traga Mundosとワールドエンズ・ガーデン
先月、復活祭のさなかにポルトを訪れた。ポルトガルの北部の古都である。
(ポルトの町の様子はこちらから↓)
https://note.mu/eyepoet/n/n5a22350d3f8b
本当の目的地は、スペイン・ガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステーラだったのだが、地図を見るとそれほど遠くないようなので、寄り道することにした。街自体もさることながら、会いたい人がいたのだ。
そのひとりが、